ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

怖い思いをした体験談・・

2008-05-07 23:30:10 | 
4日もきっちり休んだ後に、会社に行くって結構辛いですね。
がんばって行って参りました。行けば行ったで、会議だなんだといつもの多忙な日常が待っている訳でして・・・
しかし、なんだかんだ言っても、
すぐその環境に馴染む自分が多少「怖い」今日この頃・・・

怖いと言えば、よく寝付けない旅館があります。
昨日の今日なので多少、旅のネタを引っ張りましょうか。

寝付けない理由としては、布団や枕と言った寝具の具合があります。
また、回りが騒がしかったり、照明が明るすぎたりと言うような環境要因など。
しかし、そうしたことは一切無いのに、なぜか寝つきが悪い、
寝てもすぐ目が覚めるなどというパターン、ありませんか??

そう、なにか「いや~な感じ」がつきまとう。妙な違和感がその部屋にまとわりつく。
つい、

  「誰かいるの??」

と、どこへともなく声をだしたくなる。
そんな旅館、箱根にもありました。


強羅からロープウエイで大涌谷から芦ノ湖へ向かう途上にぽつねんとある旅館。
料金の安さに釣られ、1泊することにしました。
山の高台にあり、周りは薄暗い森に囲まれています。
秋だったので、枯れススキもちらほら・・。
周りは本当に鬱蒼とした木々があるだけで、コンビニやお店も無い。
静かでいいところだと思いました。

どうやら宿泊客は僕らとあと1組いるかいないか。
部屋は10室以上あるのに、人気が無いのかな・・・などとあまり気にも留めませんでした。
ともあれ、風呂好きの僕は真っ先にお風呂に入りました。
露天風呂や内風呂などまずまずでしたが、ちょっと風呂の温度が低めで、
風呂から上がると、“ぶるぶるっ”と来る始末。

食事も普通、従業員も年配のおばさんが、そこそこ愛想を振りまき、
ま、こんなもんか・・・と思いました。
夜になって風呂好きかつ元をとらねば気が済まぬ僕は、何度か露天風呂や
内風呂に赴きました。

しかし湯は、相変わらず、 “ぬるい”のです。
内風呂は、露天に似せて岩や石が組んであり、その隙間からお湯が
ちょろちょろと出ています。電灯も薄暗く、何かいや~な感じがしました。
結構広い湯船に僕以外にいないのですが、なぜか誰かいる気配がしてなりません。
まさか気のせいと高をくくり、しばらくぬるい湯に浸かり続けました。
耳を澄ましても、お湯のちょろちょろと虫の音が聞こえるばかり。
その時、なにやら誰かのひそひそ話。人の話し声を聞いたような気がしました。

脱衣所に誰か来たのかな。脱衣所のほうや周りを見回しました。
誰もいるはずがありません。ずっと僕しか入浴者はいないはずですし、
入り口のガラス戸が開いた気配もありませんでした。
体に寒気が走りました。いてはいけない場所に僕はいるような気がして、
すぐさま湯から飛びのき、すたこらさっさと部屋へ戻りました。
もう二度と湯に浸かる気がしませんでした。

その夜、寝つきが悪く、寝返りを打ち寝たり起きたりを繰り返しました。
朝が来てほっとしました。
次の日は大変天気がよく朝の日差しに救われた気がしました。

あの旅館、まだあるのだろうか・・・。
もう二度と行く気はしませんが、そんなこともありました。

根は臆病者なんで、たんなる思い込みだったのかもしれません。
ですので、あまり本気にしないで下さい。
そんなことはめったにありませんでしたので。
きっと、そういう暗示にかけてしまうくらいのシチュエーションだったんだと、
今は思っています。

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