ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

またしても、おちびちゃん。

2008-01-29 22:05:40 | 
僕の住んでいる最寄の駅前の、さもない中華屋のミソラーメンが、無性に食べたくなる。
今日も、680円のそれを食べて帰った。ミソラーメンというと、コーンやキャベツやニンジンなどの野菜がたっぷり入っているのが常。だが、ここのラーメンの具は、もやしとひき肉だけである。出汁は、ニボシと鶏ガラのあっさり系。これが美味い。
中学の頃、部活の帰りに買い食いしたミソラーメンの風味にそっくりだからか。
僕の舌はこれを美味いと認識してしまう。部活でお腹がぺこぺこになり汁まで残さず飲んだ。昔懐かしいミソラーメンが、この店のミソラーメン。

お風呂のスイッチを入れて、コーヒーの出来上がるのを待ちながら、こうしている時が、一番気が休まる。東京FMからDJの選曲した洋楽が流れている。
会社も毎月この期間は、多少、仕事に余裕ができる。コーヒーが沸いたようだ。
そういえば、休みの時に炊いたご飯がまだ残っている。洗濯物もたたまなきゃ。

僕は、コーヒーを一日何回飲んでいるだろう。会社で5~6杯は飲む。帰ってきても2~3杯は飲むし、朝もあわただしいなか必ず飲んでから出る。タバコは1箱。例の「軽い浮気者」のマルボロ・ライトだ。去年は、多忙の余り結局、人間ドックに行けなかったが、今年は行かなきゃなあ。やはり、まだ僕は生に未練があるようだ。

週に一回しかやらないマラソンが功を奏してか、僕は健康だけは多少、恵まれているようだ。大病をしたことがない。風邪や扁桃腺はたまにやるが、その程度だ。
お酒も飲む時は比較的大量に飲む。浴びるほど大酒飲んだ後、人間ドック行って再検査を通告されたことはあったが、ドックでもたいしたことは言われない。
こういう性質(たち)は「ぽっくり」系とも言われている。それならそれで本望だ。

最近の風邪ひきマスクには笑える。まるで「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる「カラス天狗」のよう。あれで白くなくて黄色だったら完璧だな。
韓国の学生たちが官憲と衝突する風景の中で、そうしたマスクをしているのを何かの写真で見た。最近の大きくて頑丈なあの風邪ひきマスクは、実は韓国からの輸入物ではないかと僕はいぶかっている。
僕たちの頃は、ヘルメットの紐に手ぬぐい(タオル)を引っ掛けてマスク代わりに使ったものだ。機動隊の催涙弾のガスを吸わないように、鼻と口を守った。
利用目的がまったく違うわけだが、もちろん、風邪のウィルスからも守ってくれたのかもね。

米国のレーガン大統領がまだ健在であった頃、日本にトマホークを持ち込むとかいうので、それに反対するために東京に来たことがあった。代々木公園は、大変な賑わいだった。僕たちは、代々木公園から日比谷公園までの長い道のりを、ヘルメットにタオルとサングラスという「異様」な出で立ちで、デモンストレーションを敢行した。両端を、完全武装した機動隊のおじさんたちにサンドイッチに規制された。それを跳ね返し、交差点ではジグザグのやんちゃをすると、機動隊の警棒が雨あられのように、僕らのヘルメットに浴びせられた。

そうだ、あの時も、僕の隣かその近辺に、あのおちびちゃんH子もいたはずだ。
一緒に、地方から夜行の急行列車で、わざわざ東京までやってきて、こんな目にあうのを覚悟でやってきて、僕らの理想に近づこうとした。
手段や方法は極めて稚拙であったが、理念に忠実であろうとしたそんな若かりし時が、人生に一度くらいはあったことを、僕は今でも誇りに思っている。

H子はどこでどうしているんだろうか。今更ながら懐かしく思う。

だらだらと綴っていたら、ミソラーメンから始まって、思いもかけない展開になってしまった。

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