コールマンのラウンドスモーカーの火皿が錆びて穴が空いてきた。この皿は汁受けや水入れ(ウォーターパン)などにも兼用するため2つついているので何とかグリルは出来るが、ウォータースモークが出来なくなるので不便になる。スペアパーツは発売終了後4ー5年はたっているみたいで入手不可能のようだ。後継機種も無さそうだ。日本では家庭で燻製を作るのは難しいためか人気が無かったのかもしれない。
アメリカにいた頃、Brinkmannというメーカーのvertical (bullet) smokerという似たようなグリル兼スモーカーを使用していた。このタイプのスモーカーはinflowの空気の調節が出来ないという欠点はあるが、ウォーターパンに水を張っておけば温度がだいたい100ー130度程度に安定し、価格も50ー60ドル、特価販売の時は30ドル台程度と大型スモーカーとしてはリーズナブルな価格でよかった。(コールマンのスモーカーは多分中国製だと思われ、1万円以上というアメリカの価格を考えると大変高価な代物だ) このスモーカーはグリルとしても使用でき、使い勝手も良くて安いのでアメリカではEl cheapo Brinkmann(ECB) 安物ブリンクマン と自虐的な愛称で呼ばれている。改造(MOD)して楽しんでいる人達も多いようだ。一方、日本でちまたに出回っているグリルは長方形の七輪のようなグリルばかりでECBも輸入品で本国の倍近い値段が付けられている。それに日本で安価に買えるスモーカーはただの箱でグリル機能は皆無に等しく使い勝手がよくない。初心者に優しくない。日本で安価なスモーカーグリルの選択肢がほとんど無いのは実に残念だ。
何故日本ではこのようなスモーカーグリルの人気が無いのか?先に述べたように燻製を日本の家庭で行うというのが難しいという事もあるが、それだけでは無いと思う。
それは小麦ーパン食の文化と米食の文化の違いから来ていると思う。グリル による加熱調理法としては大まかに分けるとindirect grillingとdirect grillingに分類される。要は加熱に輻射熱を使うか放射熱を使うかの違い、じんわり外から間接的に加熱するか直火で一気に加熱するか、あるいはオーブンによる調理かコンロによる加熱調理の違いだ。パンはオーブン等、輻射熱による焼成が必要であるが、これに対して米は「中パッパ」と言われるように強い火力による炊飯が必要である。例外は直火で焼く平焼きパンであるが、その代表であるナンやピザを食べる地方では米も食べるというのが興味深い。おそらくパンを主食にするか米を主食にするかで間接焼き文化と直火焼き文化が別れているのだろう。そして日本は間違いなく直火焼き文化であり、オーブンによる間接焼きという発想に乏しいに違いない。本当に残念だ。
スモーカーグリルでローストビーフを焼いた。実はハムをスモークしたのでそのついでだ。火おこしからローストビーフの出来上がりまで5時間近くかかった。スモーカーの温度は120から130度程度をキープしていたし、肉の中心温度は60度を超えていたが、時間短縮と安全性を考慮して最後の1時間はオーブンでちょっと加熱を行った。完全に火は通っていてそしてジューシーな仕上がりだ。直火焼きだとここまで完全に火を通した時、パサパサになってしまうだろう。
アメリカにいた頃、Brinkmannというメーカーのvertical (bullet) smokerという似たようなグリル兼スモーカーを使用していた。このタイプのスモーカーはinflowの空気の調節が出来ないという欠点はあるが、ウォーターパンに水を張っておけば温度がだいたい100ー130度程度に安定し、価格も50ー60ドル、特価販売の時は30ドル台程度と大型スモーカーとしてはリーズナブルな価格でよかった。(コールマンのスモーカーは多分中国製だと思われ、1万円以上というアメリカの価格を考えると大変高価な代物だ) このスモーカーはグリルとしても使用でき、使い勝手も良くて安いのでアメリカではEl cheapo Brinkmann(ECB) 安物ブリンクマン と自虐的な愛称で呼ばれている。改造(MOD)して楽しんでいる人達も多いようだ。一方、日本でちまたに出回っているグリルは長方形の七輪のようなグリルばかりでECBも輸入品で本国の倍近い値段が付けられている。それに日本で安価に買えるスモーカーはただの箱でグリル機能は皆無に等しく使い勝手がよくない。初心者に優しくない。日本で安価なスモーカーグリルの選択肢がほとんど無いのは実に残念だ。
何故日本ではこのようなスモーカーグリルの人気が無いのか?先に述べたように燻製を日本の家庭で行うというのが難しいという事もあるが、それだけでは無いと思う。
それは小麦ーパン食の文化と米食の文化の違いから来ていると思う。グリル による加熱調理法としては大まかに分けるとindirect grillingとdirect grillingに分類される。要は加熱に輻射熱を使うか放射熱を使うかの違い、じんわり外から間接的に加熱するか直火で一気に加熱するか、あるいはオーブンによる調理かコンロによる加熱調理の違いだ。パンはオーブン等、輻射熱による焼成が必要であるが、これに対して米は「中パッパ」と言われるように強い火力による炊飯が必要である。例外は直火で焼く平焼きパンであるが、その代表であるナンやピザを食べる地方では米も食べるというのが興味深い。おそらくパンを主食にするか米を主食にするかで間接焼き文化と直火焼き文化が別れているのだろう。そして日本は間違いなく直火焼き文化であり、オーブンによる間接焼きという発想に乏しいに違いない。本当に残念だ。
スモーカーグリルでローストビーフを焼いた。実はハムをスモークしたのでそのついでだ。火おこしからローストビーフの出来上がりまで5時間近くかかった。スモーカーの温度は120から130度程度をキープしていたし、肉の中心温度は60度を超えていたが、時間短縮と安全性を考慮して最後の1時間はオーブンでちょっと加熱を行った。完全に火は通っていてそしてジューシーな仕上がりだ。直火焼きだとここまで完全に火を通した時、パサパサになってしまうだろう。
肉はスモークをかけながら低温でローストすると本当に美味しいです。
スモーク機器でローストビーフ
温度も130℃でじっくりロースト
ジューシイで美味しそうです