パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

春よ恋で丸パン

2010-03-04 00:16:33 | サンヨーSOB-14 チャレンジシリーズ
仕事から帰って丸パンを焼いた。材料を計量してキッチンエイドに投入してオーブンで発酵、成形して二次発酵してSOB-14で焼いてだいたい2時間ぐらい。実際に手を下す正味の時間はそれほどでもないので片手間に出来てちょうどいい時間だ。ただ、片手間にやるとたまに過発酵となってしまうことも。そんな時はベンチタイムを取らない。今回もやや過発酵となってしまい、ベンチタイムをとらなかった。まあまあの出来だった。

丸パンなど多分、ヤマザキを98円で購入した方が材料費、光熱費を考えると経済的にはいい。原価いくらだろう?春よ恋が2.5kgで950円ぐらいだから1斤あたり250gを使用してそれだけで95円程度。丸パンなら8個出来るから1個12円。とうていヤマザキにかなわない。

じゃあ、仕事から帰ってもわざわざ手間ひまかけて経済的にも不利なパンを焼く理由は何だろう?安心できるパンを食べたいから?それもあるが、一つの理由は主食は出来れば自分の手で作りたいという意識から。

よく雑誌や本などで「パリの人は自分のお気に入りのブーランジェリーをもっています」とか、行きつけのパン屋があるのがおしゃれなこととして書いてあるが、本当にそうかな?ファストフードを買ってきて食べるのと何が違うのだろう?それに米だったらどうだろうか。パック入りのご飯を総菜屋さんで買うのに抵抗ある人は多いに違いない(以前より減ったかもしれないが)。主食の調理を他人任せにしてよいのだろうか?パンは人が作ったのを買ってくるもの、という意識は他人任せで本当は貧しいと思う。そして複雑ゆえにブラックボックスとなってしまうパン作りを可視化して見せることによって子供たちにそういった概念をうえつけるのが防げるのではないかとも思っている。

でも、一番の理由は楽しいから。発酵というプロセスは頭で理解していても膨れていくパンを見るとなんとなく不思議で癒される。それを喜んで食べてくれる家族をみると嬉しいし、楽しい。



春よ恋      250g
水        160ml
塩        3.5g
砂糖       13g
全粉乳      10g
イースト     4g
バター      16g

手順は大体いつもどおり。