この小皿は、ちょううど4年前に、田舎の骨董市で買ったものです。
伊万里色絵宝珠・花文小皿 (表面)
口径(平均):12.3cm 高台径:7.1cm 高さ(平均):4.2cm
かなりの歪みがありますので、口径と高さは平均値(だいたいですが)です。
製作年代:江戸時代中期
側面
これを見た瞬間、「あれっ、なかなか良いじゃない。田舎の骨董市では、滅多なことでは出会えないな~」と思いました。
しかし、値札を見て不信感が募ります、、、(-_-;)
思ったよりも安いんです。
何か「訳アリ」かなと推測します。
そこで、手に取って裏を返しましたら、納得です(^-^;
高台の六分の一ほどが欠損しているではないですか!
底面
それを見て、「やっぱりな~」、「やはり、買うのは止めるかな~」と思案します。
そこへ、店主の一言が届きます。
「お客さん。良い物でしょう! 高台の大きな欠損がなかったら、もっと高くなるし、だいたい、このような骨董市になんかに出てきませんよ!」
それで、私も、「それもそうだよな。これだけの物は、無疵ならば、なかなか市場には出て来ないよな。これまた、ひょっとすると、無疵で5枚組なら、美術館入りするかもしれないよな」と思い、また、「大疵とはいえ、誰も買わずにいれば、結局は、そのうちに打ち捨てられ、この世から抹殺されてしまうんだろうな。もったいないよな」と思い直します。
それに、食器として使うわけでもなく、鑑賞する分には、高台に大きな欠損があっても、その部分は目に入らないように飾ればいいわけだから、と、自分自身に言い聞かせます(^^;
まっ、そんなことで、結局は連れ帰ることになったわけです。
ということで、我が家には、またまた、疵物が増えました。
そんなこんなで、我が家には、どんどんと、疵物、ガラクタが累積していくんです(><)
ちょっとゆがんでいるのも魅力です。
かけがあっても問題ないではないですか。
私もアンティーク人形を集めていたときに
ひびがあるのとか買っていました。そうでもないと高価すぎて手に入れられません。好きなものを側において暮らせるのは幸せです!
何でも気兼ねなく披露し合えるのがブログの良いところですから、また大疵物で参戦させていただきます(^^;)
ところでこの器、珍しい形ですね。やはり向付でしょうか。
内側にこれだけの絵付けをするのは、着物のように江戸の粋に通じるものがあるようにも思えますが・・・・。
無疵完品がいいに決まっていますが、それにこだわっていますと、お金もかかりますし、なかなか出会いもありませんから、或る程度で妥協せざるをえませんよね。
この器、裏面だけ見ていると幻滅ですが、目立たない部分の欠損ですものね。許されますよね。
自分で気に入ってりゃ、それでいいと思ってやっています。
でも、今回は、歴戦の騎馬武者には立ち向かう気にもなりません(><)
そちらの初期伊万里には、満身に武士の勲章の戦い傷がみられます。それに圧倒され、戦意喪失です(笑)。
この器、皿にしては深さがありますよね。鉢ほどには深くはありませんが、、、。
向付用として作られたのかもしれませんね。
ま~あチョイ悪も小屋にあったガラクタ⁉処分しましたが昔の父親の骨董仲間⁉飾っていた皿3000円と言ったらもう一人の5000円で買うともって行きました‼
ブログ初めて色々面白さも⁉ガラクタでももう少し大事にしておきます(^^)/
それにしても色絵のなます皿ぼいモノはあまりみない気がします。dr.kさんは古伊万里を数多く見ているので、そうした珍しいモノにもありつけるのですね。(^-^)
その結果、ガラクタの山を築くことになります(-_-;)
でも、ガラクタでも、蓼食う虫も好き好きとか、、、。
それを気に入った人は、高くても買いますから、ガラクタでも大切にしておくべきですね(^-^;
「色絵のなます皿ぼいモノはあまりみない気がします」か。私は、その点には気付かずに買いました。
そのことに気付いていたら、迷わずに済んだかもしれませんね。
華美さがなく色使いのわりに落ち着いた雰囲気がありますから、享保あたりの品でしょうか。
裏面もイケてますし、業者さんにとっては高台のカケは大傷なんでしょうが
それを上回る魅力がありますから、ワタシも見つけたら「買い」の品です。
そんなところが気に入りました。
名品と言えるようなものではなく、そこそこのものですが、安かったものですから買ってきたという感じです。
このまま、世の中から抹殺されてしまうのも可哀そうと感じましたものですから、、、。