甘やかし

「昔の先生や親は厳しかった。時には手も出た。今の先生も親も甘い。だから子供が云々」どこででも聞く話だ.都知事は議会や著書でも得意げに話してる。
果たしてそうだろうか。
虐待は別にして、大人の体罰的なせっかんが子供にとって1番厳しいのだろうか。私はその考えが甘いと思う。子供にとって最もつらいのは、親の期待を裏切り、親を失望させ、自分が愛の対象にならないのではないかと言う精神的な危機感ではないかと思う。大人から見た厳しさと、子供にとっての厳しさは違うのではないか。
自分の経験でも、自分の娘や、500人を超える教え子を通して、確信に近いものがある。私は昔より今のほうが子供にとって遥かに厳しいだろうと思う。理由は3点。①子供にとって最も必要な3ま(間) 「 自然の空間、自分の自由なる時間、群れて遊べる仲間」が決定的に与えられていないこと。
②親や先生と気持ちを繋ぐ具体的な場面や時間が不足し、愛されているかかどうかの実感が持ちにくいこと。③教育への過剰な競争の導入で、大人(親や教師)の作った物差しで、いつも他人と比較競争をさせられ、安心できないこと。 
このように物心のついた頃からこれだけ必要なものが取り上げられ、追いまくられてどうして甘やかされてると言えるのか。大人の言い分はあまりに身勝手過ぎないだろうか。
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