京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

2021年10月 京都童心の会 通信句会結果 【選評】後半

2021-11-04 08:02:29 | 俳句
2021年10月 京都童心の会 通信句会結果
【選評】後半
○野谷真治特選
10 秋雨の小さき輪に乗る舟屋の灯   中野硯池
「小さき輪に乗る」が印象深い。秋雨の中、舟屋の灯の状態が、よくわかった。
○蔭山辰子特選
23 ああ鈴虫よ今日の疲れが癒される  木下藤庵
 十月の半ばまで暑さに苦労した夏でした。コロナ禍も二年越しで、まだゆだん出来ないとか、もうカンベンして頂きたいです。皆様の句にもこのテーマが多く、同じ思いだと感じました。
○三村須美子特選
64 フジバカマ蝶に見とれて孫走り  野原加代子
 フジバカマ園でしょうか。群生しているフジバカマの姿も美しい。また香りもすばらしい。フジバカマを求めて海を渡ってくるアサギマダラ蝶の優雅な舞に心奪われ、お孫さんは思わず追いかけた。情景が浮かびます。余談ですが友達の情報によると長野県白樺の標識を付けた蝶が2ヶ月後、広島県福山市で確認された。風に乗り少しづつ陸を南下し、さて日本を離れどこに旅立つのでしょうか。
○中野硯池特選
69 新聞の切り抜き料理干しズイキ 三村須美子
 芋茎は、里芋の茎のことである。多くはこれを干して保存する。煮込み、味味噌を三杯酢などにして食する。新聞の切り抜きをして料理している。新しいレシピが生まれたのであろう。
○野原加代子特選
14 由良の門を渡る鉄橋秋日和   中野硯池
 丹後の由良は私の故郷舞鶴と近いので懐かしく思います。秋日和に私も電車に乗って鉄橋を渡りたいと思いました。
○金澤ひろあき選
82 みんな雑草と思えばほっとする  暉峻康瑞
 そう、私も一草としてその日その日を生きています。この句から、栗林一石路の「シャツ雑草にぶっかけておく」を連想しました。
他、印象に残る句。
6 影絵の五本の指はち切れている   野谷真治
 指の形で影絵をした記憶が蘇ります。五本の指がはち切れるほどの思いをこめて。一生懸命さ。わくわく感。そういったものが伝わってくるのです。
8 診察の順入れ替る残暑かな     中野硯池
 不可解なことに遭うと不愉快さが増すことがあります。病院で診察の順番を入れ替えられ、長く待たされるのはかないません。
 その気持ちを残暑に託しておられます。
21 ああ秋だ白内障施術あと茫然と  木下藤庵
 私も白内障手術をしました。失明するかもしれないという大変な状況の中でしたので、病院にお任せという状態でした。その時のことを思い出します。
28 去り際の女の背に咲くラフレシア 青島巡紅
 ラフレシアは熱帯に咲く世界最大の花。どぎつい迫力です。去った女性の存在感の大きさを思います。
48 青いまま落ちた団栗の涙     白松いちろう
 実らずにおわってしまったどんぐり。その無念さをどんぐりの立場から述べているかのようです。
64 フジバカマ蝶に見とれて孫走り  野原加代子
 この蝶はアサギマダラでしょうか。秋の天気の良い一日の、お孫さんの生き生きとした姿。心の中のアルバムが増えて行きますね。
73 三粒づつ配給のごと盛るぶどう  三村須美子
 「みんな平等に分けるから、ちゃんと待つのですよ。」そんなお母さんの声が聞こえてきそうです。家族の風景画ですね。

【お便りより】
○暉峻康瑞様より
朝夕秋風早や神無月いつも童心通信謝々なり (お便りの短歌)

【お知らせ】
十一月句会のお知らせ
日時 十一月二十一日(日)午後二時  
場所 阪急長岡天神駅東口 喫茶 アーバン
 通信句会参加の方は、第二週までに作品をお送り下さい。(参加料 84円切手3枚同封)
コロナ感染者数が劇的に減少しています。このまま終息してくれるとうれしいのですが。
とはいえ、感染対策をしながら気をつけながら実施しましょう。

年会費 3000円。句会参加は、1000円。
コメント   この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2021年10月 京都童心... | トップ | 唐揚げの香り »

コメントを投稿

俳句」カテゴリの最新記事