フリー句（自由連句）「枝間増す」の巻

フリー句（自由連句）「枝間増す」の巻
枝間増す御池の檜木頭掻く　　　　　　青島巡紅
冬を見つける一枚の空　　　　　　　　金澤ひろあき
綿虫が雲の妖精に見える午後　　　　　巡紅
連休の終わり考え寂しくて　　　　　　ひろあき
二日酔い仕事だと行く矜持なし　　　　巡紅
背負う荷を下ろしていこう次の春　　　ひろあき
火を起こし星を見ながら語り合う　　　巡紅
これまでのことこれからのこと　　　　ひろあき
蒼穹の向こう木星と土星を撮る　　　　巡紅
太陽系みんな愉快な兄弟よ　　　　　　　ひろあき
遡る皆んなアメーバーになる地球の子　　巡紅
進化したつもりでいるだけアホですねん　ひろあき　
つもりがつもりでなくなる明日の世界　　巡紅
年の暮れおみくじ引いている真顔　　　　ひろあき
腹痛で欠席したらバスの事故　　　　　　巡紅
災い転じて福となるってほんとだね　　　ひろあき
七転び八起きだよ墓穴までは　　　　　　巡紅
枯草を刈ればお墓も心地よげ　　　　　　ひろあき
墓主の居なくなる墓飛びたれり　　　　　巡紅
四十七士を供養の祭山科に　　　　　　　ひろあき
仏様は最後の一人までお救いに　　　　　巡紅
終い弘法賑わい戻る塔仰ぐ　　　　　　　ひろあき
※東寺の五重塔です。去年の終い弘法で撮影。