パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

ビターはビターであってほしい

2011-04-05 12:36:13 | Weblog
 ロシアが所有する、放射汚染処理用のタンカーというか、はしけのようなものが日本政府の要請により日本に向けて運ばれることになったとニュースで報じていたが、そのはしけの名前が、「スズラン」。

 ロシア語のように聞こえないでもないが、日本語の可能性もある。

 というのは、この「はしけ」、日本の財政援助でつくられたそうなのだ。

 バカじゃないの。

 どう考えても、津波が再三再四、海岸を襲う地震国である日本にこそ、このような施設が必要なのに。

 この「バカな対応」については、原発反対派の責任もある。

 というのは、彼らは、政府、あるいは事業者が事故処理計画を発表すると、「事故を前提にしている」と猛烈に反発したからだ。

 「反対派」であればこそ、万が一の最悪の事態に備えるよう、当局に要請すべきなのに、自分たちの、「原発反対」という意見が「勝利」を納めることを第一の目標にしてしまったのだ。

 日本人の宿弊である、「悪しき党派性」というやつだ。

 ローソンの百円ショップで、パッッケージデザインが変わった低脂肪牛乳を購入したが、味がまずくなっている!

 実は私はローソンの「ヴァリュープライス」のファンというか、信用していて、その原因の一つが、ローソンの100円低脂肪牛乳が、おいしいことだった。

 しかし、それも最初からおいしかったわけではない。

 ある頃、多分、3、4年前に、突然おいしくなり、それから熱心に買うようになったのだが、今回、それが元に戻ってしまったのだ。

 私は元来「ミルク党」なので、わかるのだ。

 続く昨日、甘みが欲しくて、チョコレートの「ヴァリュープライス」を買ったのだが、これも、まずい。

 「ビタースイート」と書いてあったが、全然ビターでない。

 中途半端なミルクチョコレートの感じ。(ここでも、ミルクに敏感な私)

 ロッテの「ガーナ」にすればよかった。

 といって、ロッテが「いい」と、必ずしも決まっているわけではないが、少なくとも、Meijiのビターチョコレートは本当にビターだったが、そのMeijiのチョコレートはなかったのだ。

 ローソンの商品担当が、「これくらい、わからないさ」で、低品質を是認しているとしたら「バカにするでねえ」だ。


福島原発報道で思うこと

2011-04-04 16:37:55 | Weblog
 放射能で汚染した水を止めるため、おがくずや細かくちぎった新聞紙を投げ入れたという報道を読んで、昔、大学のサイバネティックスの授業で聞いた話を思い出した。

 それは、確か、高橋利衛という人だったが、彼が旧陸軍の技術将校として経験したこととして話してくれた。

 軍用トラックが突然エンストして止まってしまった。

 調べると、エンジンのラジェーターに小さな穴があいていて、そこから冷却水が漏れていることがわかった。

 いったい、どうしたらこの穴を塞ぐことが出来るか。

 行軍中だったので、溶接器具とか、そういったものはなんにもない。

 途方に暮れている時、農民出身の兵隊がやってきて、水に「ぬか」を混ぜてみたらどうか、と提案された。

 グッドアイデアだと、早速試してみたら、「穴」は、「ぬか」でふさがった、というのだ。

 福島原発ではうまくいかなかったみたいだが、なんでもやってみればいいのだ。

 ところで、高橋教授は、この話を通じて何を言いたかったのかというと、「一般大衆」をバカにしてはいけない。

 彼らは、案外賢い。

 特に日本の一般大衆は、頼りになる。

 じゃあ、お前ら、大学卒の技術者のとるべき道は何か。

 それは、一般大衆には見えていないもの、すなわち、戦略を練り、それを示すことだ、と言った。

 専門知識の量では、工業高校の生徒にも、お前らは敵わない。

 では、一般大衆には見えていない、より大きなものを「見えるようにする」にはどうしたらよいか。

 高橋教授は、その一つとして芸術的素養を掲げ、その後、同僚教授と「室内楽」の合奏団をつくり、ヘタッピイだったが、我々の前で披露してくれた。

 その高橋教授の、同僚に、K教授がいた。

 K教授は、ロボット工学を専門としていたが、その後、「人型ロボット」に進み、すっかりその道の第一人者となった。

 高橋教授は、このKを、「忍ぶれど、色に出にけり」で、内心、もっともバカにしていることがありありとわかった。

 と見るのは、私の早とちりかもしれないが、「人型ロボット」に対する私の「無関心」は、この頃から始まったのだった。

 そもそも「ロボット」は、今回のような事故にもっとも有効なのだが、NHKはじめ、全マスコミが熱を上げていた「人型ロボット」は――ホンダのアシモ君といったけか、をはじめ――まったく役に立たない。

 と思っていたら、米軍が、ロボットの提供を申し出ているそうで、その結果がどうなっているか、わからないが、「ロボット大国・日本」の恥ずかしい状況が露呈してしまったが、NHKをはじめ、だ~れもそのことに気づいているふうでもないのは、いったいどういうわけなのか。

 さっぱりわからない。

昨日の続き

2011-04-01 12:20:29 | Weblog
 昨日の記述に補足。

 私が言いたかったことは、「ものづくり」という「立国理念」に関する結論(是非)ではなく、そのことについて「議論をすること」、それが大切なのだ。

 議論は、当然、結論を得るために行われるのだが、その「結論」は、勝負事における、「勝ち」、あるいは「負け」とはちがう。

 たとえば、アメリカで、「工場不要論」がわきあがり、そう主張した彼らがその後、アメリカの文化・産業をリードすることになった、つまり「勝利」したことは事実だが、じゃあ、アメリカに今、工場がないかというと、そうではない。

 …ということだね。