パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

魔界の異人

2007-01-07 16:21:29 | Weblog
 ほんの二週間程前の話なのに、なかなかソースが見つからなかったが、やっとわかった。西新宿に放置された切断死体を入れたゴミ袋は、やっぱり口が開いたままだった。それで、すぐに見つかったのだが、報道記事には、「何故、口を閉めなかったのか?」という疑問が書かれていたと記憶している(「記憶している」というほど昔の話じゃないが)。そして、今回も、ゴミ袋の口は開いたまま、「何故、口を閉めなかったのか?」という疑問が語られているのも同じ。
 そ、そ、それでいて、なんで、「もしや?」と思わないのだろうか

 以上は、気になった事件、出来事を日記風にまとめたブログで見つけたもので(ちなみに、新宿の場合、死後1日~3日、現場に置かれたのは午前5時~6時くらいと書かれていた。受験生なら普通に起きているな~)、当然、そこには幡ヶ谷の事件もまとめられていたが、そこの末尾に、「新宿の事件と良く似ているし、場所も近いが、関係はないようだ」と書いてあった。しかし、「関係なし」とする理由の記述は一切なし。ただ、なんとなく、「ちがう」と思い込んでいるようだ。2chの、「これ(幡ヶ谷)で、新宿事件も忘れられてゆくのだろうなあ」という書き込みも同じだ。世間は、ハナから、「別の事件」と思い込んでいるようだ。

 何故なんだろう? ポーの小説『手紙』みたいに、あまりにも歴然としているために、かえって目前の事実を見失ってしまったのだろうか? それとも、あまりの衝撃に頭のネジが一本、外れてしまったのだろうか。

 まじに考えるなら、実の妹を些細な口げんかから殺し、死体をバラバラにするという異常さに心を奪われ、犯人は、「妹だから」殺したのだと思い込んでしまったのだろう。つまり、武藤勇貴が殺すのは、武藤亜澄以外ではあり得ない。よって、新宿のバラバラ殺人は武藤勇貴の犯行ではあり得ないと。

 なんだか、私一人、異界に迷い込んだ気がする。
 

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1 コメント

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あのー (kogure)
2007-01-08 22:41:29
おとりこみ中のところ、まことに申し訳ないんですが、
まだ月光届いてないです。送ってないのは、南原さん以外ではあり得ないんじゃないかと・・いやその・・異界から郵便物を送るのも大変でしょうが・・どうかひとつ。
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