今,坂本龍一のEテレの番組、「スコラ」を見ながら書いているのだが、映画音楽をやっていて、なかなかおもしろいのだが、劇場映画の発明者、リュミエール兄弟は案外長生きしていて、一人は、なんと1954年に死んでいる。
私は映画の発明者と,ある時期,ともに生きていたわけだ。
「近代」とは,ずいぶん身近なものだったのだな、と思う。
映画と言えば、大島渚死す。
昔、「戦場のメリークリスマス」でインタビューを申し込んだら,けっこう気楽にオーケーしてくれた。
「朝生」のはじまるずっと前だったが、その頃から「強面」、「頑固」、「おっかなそう」という印象があったのに,実際は優しい、分け隔てのない、好奇心のあふれた人で、彼の作品は、大概見ている。
チンパンジーを愛する女の話(ヨーロッパでつくった映画)まで見ている。
外国でも,けっこう大きく報じられているようだが、いわく「日本の伝統に抵抗した」と紹介されているようだ。
まったく今の日本映画、というか日本全体に欠けているのは、まさに「伝統に反抗する果敢な意識」なのだ。
それなしに「前進」なんてないのに、全部、八方美人でやろうとしている。
前進も,進歩もなくてもいい、現状を維持できれば、と考えている人も多いと思うが、「現状維持」は実際は「退歩」につながり、それは滅亡につながる。
デフレがまずいのも,結局それで。
大島渚は、「愛の渇き」を見逃しているのがちょっと残念。
私は映画の発明者と,ある時期,ともに生きていたわけだ。
「近代」とは,ずいぶん身近なものだったのだな、と思う。
映画と言えば、大島渚死す。
昔、「戦場のメリークリスマス」でインタビューを申し込んだら,けっこう気楽にオーケーしてくれた。
「朝生」のはじまるずっと前だったが、その頃から「強面」、「頑固」、「おっかなそう」という印象があったのに,実際は優しい、分け隔てのない、好奇心のあふれた人で、彼の作品は、大概見ている。
チンパンジーを愛する女の話(ヨーロッパでつくった映画)まで見ている。
外国でも,けっこう大きく報じられているようだが、いわく「日本の伝統に抵抗した」と紹介されているようだ。
まったく今の日本映画、というか日本全体に欠けているのは、まさに「伝統に反抗する果敢な意識」なのだ。
それなしに「前進」なんてないのに、全部、八方美人でやろうとしている。
前進も,進歩もなくてもいい、現状を維持できれば、と考えている人も多いと思うが、「現状維持」は実際は「退歩」につながり、それは滅亡につながる。
デフレがまずいのも,結局それで。
大島渚は、「愛の渇き」を見逃しているのがちょっと残念。