なんなんだろう? タイガーマスク運動。
…と、疑問形で書いたけれど、別に謎めいているわけではない。
逆に、はっきり言って、見て取りやすい、きわめて底の浅い「運動」だと思う。
「破滅への道は善意の小石で敷き詰められている」、という有名な警句を誰も口にしないのが不思議だ。
これが、まさに「善意」の圧力か?
「ありきたり」すぎる警句なら、別の言い方もある。
「悪意をもって悪事を行う人はいない」。
経済学者のマイケル・フリードマンの言葉だ。
あるいは、連続テレビドラマ、「プリズン・ブレイク」。
ものすごくこすい、かつてのトニー谷を思わせる、詐欺師がいる。
詐欺だけでなく、殺人もやらかしている極悪人だが、その彼がとある会社のトップセールスマンになりすまし、重役たちの前で、自分がいかに素晴らしいセールスマンであるかをアピールする場面があった。
最初のうち、なかなか思うように口が回らず、重役たちは「こいつは本当にすごいセールスマンなのか?」と疑いの目を向けるようになる。
「ヤバい」と思った詐欺師は、彼のモットー、「いざとなったら当たってくだけろ」で、自分の刑務所時代の経験を、人から聞いた話として語りだす。
すると、真実の強みというか、重役たちが耳を傾けだすが、一人が、「犯罪者の言う事など当てにならない」とか、そんなことを言う。
詐欺師は憤然として言う。
「犯罪者だって人間だ」
重役連中は、静まり返ってしまう。
「善意」に凝り固まっている人は、この「犯罪者だって人間だ」ということがわからない。
正確に言えば、「犯罪者だって人間だ」という言葉に含まれている理屈がわからない。
何故なら、善意の人は「善意の枠」でしかものを見ないし、判断しないからだ。
そんな「枠」をいくら広げたところで、何にもならないことは明白だ。
…と、疑問形で書いたけれど、別に謎めいているわけではない。
逆に、はっきり言って、見て取りやすい、きわめて底の浅い「運動」だと思う。
「破滅への道は善意の小石で敷き詰められている」、という有名な警句を誰も口にしないのが不思議だ。
これが、まさに「善意」の圧力か?
「ありきたり」すぎる警句なら、別の言い方もある。
「悪意をもって悪事を行う人はいない」。
経済学者のマイケル・フリードマンの言葉だ。
あるいは、連続テレビドラマ、「プリズン・ブレイク」。
ものすごくこすい、かつてのトニー谷を思わせる、詐欺師がいる。
詐欺だけでなく、殺人もやらかしている極悪人だが、その彼がとある会社のトップセールスマンになりすまし、重役たちの前で、自分がいかに素晴らしいセールスマンであるかをアピールする場面があった。
最初のうち、なかなか思うように口が回らず、重役たちは「こいつは本当にすごいセールスマンなのか?」と疑いの目を向けるようになる。
「ヤバい」と思った詐欺師は、彼のモットー、「いざとなったら当たってくだけろ」で、自分の刑務所時代の経験を、人から聞いた話として語りだす。
すると、真実の強みというか、重役たちが耳を傾けだすが、一人が、「犯罪者の言う事など当てにならない」とか、そんなことを言う。
詐欺師は憤然として言う。
「犯罪者だって人間だ」
重役連中は、静まり返ってしまう。
「善意」に凝り固まっている人は、この「犯罪者だって人間だ」ということがわからない。
正確に言えば、「犯罪者だって人間だ」という言葉に含まれている理屈がわからない。
何故なら、善意の人は「善意の枠」でしかものを見ないし、判断しないからだ。
そんな「枠」をいくら広げたところで、何にもならないことは明白だ。