パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

別次元

2009-03-30 14:59:10 | Weblog
 訂正。

 ホンダが撤退した途端にワンツーフィニッシュになってしまったことについて、「(株で言えば)損切りしたと思った途端に株価急騰」と書いたのは「損切りするつもりで株を売ったらその途端に株価急騰」のまちがい。

 あと、ニュース(スポルト)でも「元ホンダチームのブラウン」と言っていたので、これも訂正。

 フィギュアスケートは、一応ニュースで全部見たけれど、キム・ヨナって、やっぱり好きにはなれないなあ、と思った。

 佐野稔が、「お姫さまにも乞食にもなれる演技力」って発言して、「不適切な発言がありました」って、番組が誤ったそうだが、言い得て妙だと思ってしまった。

 以前から、「魔法使い」のようだと思っていたのだが、これは佐野さんの表現の方が適切です(笑)。

 それに、ジャンプが一回明らかに失敗しているし、スパイラルではやっぱりふらふらしていたように見えたし、ステップも「練習中」って感じのものでしかなかったように思ったが……。

 たしかに以前よりは「逞しさ」のようなものは増していたが、それは即物的な意味で、身体、演技が「頑丈になった」って印象で、「エレガント」という感じではなかった。

 演技が終わって観客が立って拍手をしていたのは確かだが、よく見ると、まっ先に韓国の国旗を振りながら一人の男性が立ち上がり、それを、白人の中年夫婦らしき観客が横目で見ながら、「立たないわけにはいかないなあ」といった雰囲気で立ち上がって拍手していた。

 要するに点数出過ぎじゃないの?と思ったのだが、試合後の記者会見で、「あなたとキム・ヨナは差がついてしまったと思うか」と浅田に聞いた記者がいるそうで、これはどういう意味合いかと思ったら、この質問はアメリカの記者の質問で、「200点超えの選手が現れたということは、 あなたよりも優秀な選手ということか?」というものだったらしい。(日刊スポーツ)

 だったら、これは「差がついた」とかそういう意味ではない。

 むしろ、解釈によっては(反語的表現とすれば)、この記者はキム選手の得点に疑問を呈したといってもいい。

 ともかく、浅田真央とキム・ヨナを「ライバル」と表現するのはやめてほしいなあ。

 何故なら、浅田真央は、ちょっと別次元の存在で、彼女にとって「優勝」は勝者に与えられる月桂冠というより、彼女の「美」に与えられているように思うからだ。(最近ちょっと「ソクラテス以前の哲学」の本を読んでいるもので……)

 まあ、キム・ヨナも別次元でといえば言えるけどね。(「魔法使い」……。)