パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

テポドンと火病

2006-07-31 18:49:45 | Weblog
 北朝鮮のサッカー選手が、今回は女子だが、またまた大暴れ。事情通らしきコメンテーターが、「北朝鮮では試合に負けて帰ると厳しい処分が待っているので、そのプレッシャーでああなってしまうのだ」、みたいに解説していたが、何を言っちょるか! 彼らが母国に帰ってからどうなるか知らないが、いずれにせよ、そんなことは関係ない。解決のつけようがないと思われる時、発病する朝鮮人特有の疾患、「火病(ファビョン)」とはあのことだ。火病を知らずして挑戦を語るなかれだ。
 暴行を受けた審判は、「本当に殺されるかと思った」と話していたが、それはない。何故なら、そもそも相手を殺すことができるくらいなら「火病」なんか起こさないからだ。それができないから、ああなっちゃうので、では最後はどう収まりがつくかと言うと、泡吹いて気を失っておしまいである。「火病」の観察記録によると、特に症状の激しいのは中年女性で、そのまま死んじゃうのではないかと思えるような激しさであると書かれていたが、そこにもある通り、不満を抱いている相手を殺すとか、そういう方向には行かないのだ。外見とは裏腹に、内向的な感情なのだ。逆に言うと、だからこそ火病を起こすのである。
 北朝鮮のミサイル発射騒ぎは、まさにこれと同じで、北朝鮮という国が火病を起こしているのであり、したがって――もしかしたら心配している人がいるかも知れないので、この際、はっきり言うが――北のミサイルが日本に飛んでくるおそれは百%ないと断言する。今回、対アメリカが念頭にあったという長距離ミサイル、テポドン2がわずかの距離を飛んで落っこちてしまったそうだが、あれは、テポドンが火病を起こしたのである、なんちゃって。

 あ、大事なことを書き忘れ。
 昨日の日曜日、「サンデーモーニング」を見ていたら、田原が香港の討論テレビ番組に出演して靖国問題について話している録画を流していた。こんなやつが日本の代表的マスコミ知識人であると思われるのはまことに恥ずかしいことで、なんとかしてほしいと思うが、それはさておき、「最近の中国人は以前ほど独善的ではなくなり、国際世論を気にするようになった」証拠として、番組に視聴者から寄せられた意見を紹介していたが、それは、「かつて我が国はジンギスカンがヨーロッパに侵入して多数の人を殺した歴史があるので云々」というものだった。つまり、中国人は反省もするようになったと、田原は言うのだが、おいおい、ジンギスカンはモンゴル人だろうに。もちろん、後で「元」という中国風の国号を持つ国となり、ジンギスカンも元祖だか太祖だかの諡名をもらったが、モンゴル人による征服王朝だったことに変わりはない。中華民国建設のスローガンは「滅清(満州族)興漢」だったんだし、そんなことを当の中国人が知らないはずがない。ところが、そのモンゴル人、ジンギスカンを、しらっと「中国人」のように言う。これが「中華思想」というやつなんだろうが、朝青龍が怒って殴り込むぞ。
 でも、田原は言うんだろうな、「んなーこた、たいしたこじゃとないっ!」って。