土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

後記

2010-04-03 23:57:40 | 制作日誌
小説「眠るひと」

今書いている方を No.90 として UP するつもりだったのですが。
昨年書いた「眠るひと」に、やはり「新年度を向かえる前に」との思いが有って。そちらを先に、充てる事としました。

今回(ここに上げる為、横罫に)フォーマットを変えて見てみたところ。
慣れてしまってた感覚が変わる為か、そこかしこ(学校の件等)今更ながらちょっと、と筆を入れたくなってしまいましたが。
ここは記録と、元のまま UP しました。


経緯。
「小説にトライする」と言っても、ただ漫然と書くのでは成果(進歩)を得られないと思い、昨年の春たまたま知った文学賞を仮想目標として書いた作品です。
(ですから本当に応募するに至る、やってしまうとは当初思ってもみませんでした)

自分的には、いきおい始めて、よくここまで漕ぎ着けた(書き上げた)と言う気持ちなのですが。
その後、については「出していいのか?」と気後れした様に、無謀な挑戦であった事は否めないでしょう。

期日内に仕上げた事と。普段なら絶対「出さない」だろう自分に抗う事が最初の一歩か、との思いで「第4回ちよだ文学賞」に応募しました。(3/23 受賞者決定)


当初、書いていたのは「春休みの宿題(通称)」だったのですが。
これは、ある程度進んだところでにっちもさっちも行かなくなってしまい。その為それを一旦横に置いといて、新たに書き始めたのが「眠るひと」でした。

神田(千代田区)という事も手伝ったのですが。
気になっていた「名前の記されていない彫刻」を題材にするのが(当時の)自分としては極自然で、素直に書けるものだったのです。


ただ、区内に有るパブリックなものであっても、当然その創作者も居らして、その方の作品である訳で。それを題材として書くという事は、その方の意向、考え、意図に抵触する恐れも勿論有り、それ故個々の作品のテーマ(思想)には想像しうる限り触らない様気をつけたつもりなのですが。いかんせん深い造詣等持ち合わせていないものですから、セーフティーゾーン内だったかどうかは解りません。

ましてや、主として扱わせて頂いた彫刻は、たぶん意図(意思)的に作品名と作者名を伏せられているものなのでしょうから。
本当に、勝手に使って(題材にして)すみません、としか言いようがありません。
申し訳有りません。


「極自然」に、全く先(展開)を考えずに赴くままに書き始めた「眠るひと」だったので、ただの情景(条件)描写からよくぞあそこへ辿り着けた、と。いささかなる達成感を得られた自分ではあるのですが。
その所為か(それと年明けの訃報に)暫く燃え尽き症候群になってしまっていた様で、中々次に進めませんでした。

いよいよ「春休み」を目前にした半月程前、やっと書きかけの「宿題」に向かう事が出来て。今、自分でもちょっと胸を撫で下ろしている状態です。

こちらは今15枚位の、まだ書きかけですが。
何が何でも7日までに、という間に合わせは、やめておこうと思います。
(短くまとめるか、もう少し膨らますか、を考えています)



「眠るひと」で試みた(形的)事は、第一章の最後で「わたし」を置いた、に表してあります。(うまく機能しているか、は別として)

図らずもそのアプローチが話の展開・テーマに自然結び付いて行き、幸いというか、余り悩まず書き進められました。

内容への言及はやめておきます。


単純な間違いは、直して UP しました。

■最初、人気(ひとけ と、ふりがな)と書いてあったものを、最後にひと気と修正する時に、片方を人け(の無い路地裏)と表記してしまったのを、ここでは直してあります。

■「了」以降は、ここでだけの記述。

■あと、今日の今日(4/3)まで気がつかなかった <私は何故か安堵していた。> を <わたし> に修正しました。

■400字詰め原稿用紙22枚換算。
(単純計算した為「24枚」と間違えて出しました)



記録 兼 覚書。


感想は、恐いけど。出来たら、お願いします。



※関連記事。
http://pub.ne.jp/nekome9_1/?entry_id=2519010


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