リカンベントな日々

極楽へと続く棘の道

過ぎ去りし日々

2007年09月04日 | BANchan大好き
昭和が遠くなってゆく。
某所のガソリンスタンドを撮り直しに行った帰り道、解体途中の集合住宅を見つけた。
コンクリートむき出しの建物は、1999年に取り壊されたしまった江東区古石場に有った東京市のアパートの内部(外側はむき出しではなかった)を想起させる。
正確には大正時代の建物で、同潤会のアパート群よりも古かったらしい。
知人が住んでいたので何度か訪れた事がある。
間取りは狭く、廊下は昼でも薄暗い。
妙に味の有る意匠を凝らした階段。やたらに広くて妙に明るい共同トイレ。
風呂は無く、湯は敷地内にある住民共同運営の銭湯に出かけなければならない。
でも、最近の至れり尽くせりのマンションより『住まい』と言える良さがあった。
不便だけど豊かだったのかもしれないと思う今日この頃。