同志社大学体育会航空部 活動日誌

同志社航空部の活動報告を公開中!

第32回同立対抗グライダー競技会 結果

2008年09月02日 | 大会
4回重田です。
第32回同立戦が無事終了しました。遅くなってしまいましたがその結果報告をさせていただきます。

大会は練習日1日、競技日5日の日程。週間天気予報では前半は曇りや雨、後半から天気が良くなりⅠ部競技の勝負どころになると予想されていました。練習日は問題なく終了し翌日から競技が始まりました。

Day1
------------------------------------------------------------
開会式後Ⅱ部競技を開始。空は曇りがちでしたが何とか粘れる程度のサーマルが出てきたようで昼前にⅡ部競技を中断しⅠ部競技が開始されました。タスクは丸岡(600m)→安田(600m)。この条件で安全高度600mでのクリアはほぼ不可能に近く、旋回点には行くな言われているようなものでした。
先行の立命23に続いて重田が354、岩井が471(ASK21)のソロで離陸。トップは650程度で重田機・岩井機共に一応はスタートを切って丸岡を目指しますが、北側はすべて沈下であわてて南側に戻り滞空点稼ぎに専念しました。その後、入江も256の複座でフライトしましたが自記高不備のによる減点で得点は得られませんでした。ひとまず同志社リードで始まったⅠ部競技ですが、この先距離点・速度点を獲得すれば今日の得点など微々たるものになるので、皆好条件が予想される大会後半に期待してこの日の得点の貴重さに気づいてはいませんでした。
午後からⅡ部競技と256の定点作業が並行して行われ、Ⅱ部競技の約半分が消化されました。

Ⅰ部個人
1位 重田 23点
2位 岩井 5点
3位 安永 2点

Ⅰ部団体
1位 同志社 28点
2位 立命館 2点

Day2
---------------------------------------------------------------
昼前から雨が降り始める予報となっていたので、午前中のうちに残りのⅡ部競技フライトを集中的に回し何とか終了。ソアリング条件はなくⅠ部競技は行われませんでした。

Day3
---------------------------------------------------------------
朝から雨が降り始め、宿舎待機&学科。午後は宿舎外待機となり芦原温泉で疲れを癒してきました。
この頃から後半の天気予報が怪しくなってきていました。集合日に見た週間予報では土日は晴れで好条件が期待できたはずなのに、いつの間にか土曜は雨、日曜は曇り時々晴れ。不安が募ります。Ⅰ部競技でどちらか1校に少なくとも100点の得点が無ければ、競技不成立、両校引き分けとなるからです。日曜日に何とか得点するしかない‐夜、岩井と共に最終日の作戦を練りました。

Day4
---------------------------------------------------------------
朝起きてみて愕然。日曜の天気予報が雨に変わっている。しかも降水確率100%。
小雨が降ったり止んだりする中、一応R/Wに出て準備をしクルーフライトを開始しました。1発飛ばしては雲低待機を繰り返し、結局1日4発飛ばすことが出来ましたが、一日中明日の天候の事を考えて憂鬱な気分でした。
夜のMTGでは教官陣もあきらめムード、天気図も気象庁もヤフーのピンポイント予報も絶望的な内容でしたが、ウェザーニュースのピンポイントだけは朝には雨が上がり昼前には日射が出るという希望が持てる予報。この1週間、めまぐるしく予報が変わってきていただけに、あきらめずに天気の好転を願って眠りにつきました。

Day5
---------------------------------------------------------------
朝起きて空を見上げてみると前日の予報からは想像もつかないような快晴!あきらめず準備をしていて良かった!
10時頃風が変わり地上気温も上がってきたのを見計らってⅠ部競技開始。タスクは丸岡(550m)→安田(550m)。北東の風に沿って出来かけの積雲のラインもみられ、旋回点クリアも可能かと思われました。
初日同様、私は立命23に続いて354で離陸。ところが思いがけず沈下のど真ん中で曳航機から離脱させられ、あわてて南の春江市上空まかっ飛ばし小さな積雲の下に潜り込みました。+0~+0.5でひとまず安心かと思いきや、すぐに上がりが悪くなり上空を見てみるとさっきまではっきりしていた雲は見る見る小さくなっていきます。昇降計の指示もいっきに沈下に変わり、次のサーマルを探しに移ります。サーマルのサイクルが早く雲を追っていても上がれない。春江駅上空でいいサーマルにヒット。ちょうど真上に積雲が出来始めるところでした。全周+1で上がり150m獲得。Top620m、スタートゲートへ向かおうかと思いつつ丸岡方面を確認すると、先ほどまで見られた小さな積雲は全く無くなっており、絶望的なブルーの空が広がっていました。北側はもうダメか・・・次の行動を決めかねているうちに沈下にたたかれエントリーポイントへ寄せる羽目に。場周に入る立命23とすれ違いながら、e.p近くでサーマルを探し、小さい+を何とか搾り取り粘った後に着陸。2発目のフライトも北側は全て沈下で、もはや旋回点のクリアは無理なようでした。岩井の471もなかなか得点を伸ばせずにいました。
同志社チームは何とか全選手の滞空点を集めて100点獲得するべく作戦を変更。先程のフライトが40点ほど獲得しているはずなので、後32点獲得しないといけない。岩井と入江で16点ずつ取れば同志社の勝ち。
入江が256で、岩井が354に乗り換えて離陸します。この2発で岩井、入江が共に春江市街上空で粘り滞空点、獲得高度点を獲得。地上で見守る私達も勝利を確信しました。
降りてきた入江の話を聞いてビックリ「400~650まで250mくらい獲得しましたよ~」
・・・え?もしかして俺と岩井、入江に負けたんじゃ・・・?
2時で競技が終了しドキドキしながら採点を待ちました。

結果は以下の通り

Ⅰ部個人
1位 重田(同4) 75点
2位 入江(同3) 61点
3位 岩井(同4) 57点
4位 安永(立4) 39点

Ⅰ部団体
1位 193点
2位 39点

滞空時間賞 重田(同4)
獲得高度賞 入江(同3)

Ⅱ部個人
1位 井上(立3) 156.5点
2位 川又(同2) 135.5点
3位 宮崎(立2) 130.5点

団体総合
優勝 同志社大学 251点
準優勝 立命館大学 100点


皆が力を合わせた結果何とかⅠ部競技が成立し、私が1回生のとき以来3年ぶり、ついに念願の総合優勝を勝ち取ることが出来ました。
入江が大健闘の準優勝。岩井は悔しそう、私もヒヤヒヤさせられました。とはいえ、誰も旋回点に辿り着けずに競技を終えることはⅠ部選手全員の敗北とも言えます。天候不良のせいとはいえその点は悔いが残る大会となってしまいした。
Ⅱ部競技では川又が健闘し準優勝。新人戦に向け弾みがついたと思います。

今回の勝利はⅠ部競技の展開が象徴するように、選手・クルー共に部員全員が力を合わせた結果です。昨シーズン敗北続きだった同志社大学航空部にとって久々のこの勝利は重要なターニングポイントとなるでしょう。そしてこれからの競技会ロードも今大会同様、皆で力を合わせ勝ち進んで行こうと思います。

最後となりましたが大会期間中、福井空港まで足を運んでくださった、豊浦様、坂田様夫妻、大久保様、西山様、応援してくださったOBの皆様、ご指導いただいた教官方、誠にありがとうございました。
これからも同志社大学体育会航空部をよろしくお願いいたします。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする