林檎日記

日々の事、考えた事など
無責任に書いてます

24時間テレビ 堀ちえみ熱唱

2020-08-24 03:41:00 | 日記
堀ちえみの舌癌から復帰の歌唱が、素晴らしかったので、ぜひ皆さまに観ていただきたい。
これは、職業柄。

舌癌(舌切除)の方の治療に携わった事がなく、知識も無い(勉強不足)。舌6割切除で、体の他の部分の組織を足したんだそうだ。残されたのは右側1/4くらいと舌根部って感じだった。それで、舌がどのくらい動くものなのか。肉として空間を満たすというのは分かるけど、神経は全く繋がってないって事でいいのかな?つまり、残った自分の舌部で、残りの肉塊の舌を動かすって事かな?それとも、リハビリを通して、足した肉の部分の筋肉も動くようになるんだろうか。コレ、STとして知らないってダメだな。


と、いう事で調べた。

堀ちえみさんのは、舌亜全摘術で、頸部郭清術もしたという事だった。番組を見てる時は考え及ばなかったけど、頸部や肩も動かしにくかったんだろうな。
コレもまた、歌唱には大きく影響するよね。
舌はやはり、残った自分の舌をどう動かせば自然な発音ができるかって事のようだ。

私が番組を見てる時に注目したのは
練習中のインタビューの発話と歌唱の時の差。なんせ、上記知識を持ち合わせていなかったので、それしか判断材料がなかった。
インタビューの時の発話は、発話内容は了解できるものの、発音が少し曖昧だったり、共鳴が不自然だったりしたのね。本人が「舌が盛り上がっちゃっているから」と話していたので、「その盛り上がっている舌は移植した部分で自身では動かせないんだろう」と判断した。となると歌うなんて難しいんじゃないかなって思ったの。

でも、歌ってたーー。凄かったー。あの発話・発声から、こんな歌が歌えるの??どんだけ努力をしたの??
多少、ほんとに多少、不自然な所はあったけど、それよりも、伝わってくるものの大きさ!!
歌手って、上手い下手じゃないよね。っていうのを、本当にしみじみ感じた。
こうやって歌って、音以外のものを伝えられるのが歌手ですよね。
そして、ここまでの回復にいたるまでの努力も、歌手ならではなんだろうと思う。「歌いたい」って、気持ちの大きさ。
プロってすごい。

とても感動しました。
こういう、素晴らしい出来事の、一端を担えるって、言語聴覚士ってステキなお仕事。

と、いう事を、世の人に知ってもらうために、言語聴覚士協会は、あの動画の確保できるよう、動いた方がよかろう。

今回の24時間テレビでは、もう一人、言葉のリハを受けている人がいた。
マウンテンバイクのオリンピック候補だったハーフの人。レース中に怪我をして、言語障害を受けたらしい。

いのっちが出てるから、早送りで大事なとこの確認程度でみた24時間テレビでしたが、ST的に得るものがあったよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする