雷の影響でＡＤＳＬモデムが壊れてしまい、交換してもらったのですが・・・モデムに直接接続すると、インターネットに繋がるのですが、その後に無線ルーターを接続して、ルーター経由だとインターネットに繋がらないそうです。
モデムはAtermDL180V-C（NEC製）、無線ルーターはBAR HGWL(Corega製）でした。
このモデムはルーター機能を持っているので、どちらかのルーター機能をＯＦＦにしないといけません。お客様に確認すると・・・無線ルーターのルーター機能はＯＮにしてありますが、モデムは交換してもらって何も設定していないとのことでした。
IPアドレスを調べると、モデムは192.168.0.1、無線モデムが192.168.1.1となっており、アドレス体系も直さないといけません。
とりあえず、モデムだけを交換したので、モデムの設定を直すことで作業を始めました。まずモデムのIPアドレスを192.168.1.100に設定し、ＤＨＣＰサーバー機能を停止しました。
これで、無線ルーターとモデムを接続して確認しました・・・が、インターネットに接続できません
数回確認してみても駄目
そこで無線ルーターを手持ちのルーターに交換して確認してみたら、あっさりと接続できました。どうも無線ルーターのＷＡＮポートが壊れているようです。モデムが壊れたときに、ＬＡＮケーブルが繋がっていたＷＡＮポートも壊れたのかもしれません。
お客様には、無線ルーターのＷＡＮポートを使用するのをあきらめ、モデムのＤＨＣＰ機能を有効にして、逆に無線ルーターのＤＨＣＰ機能を停止してＨＵＢおよび無線アクセスポイントとして使用する方法をご提案しました。この場合は、モデムのケーブルをＬＡＮポートにさしますので、ＷＡＮポートを使用しないですみます。
モデムにログインして、ＤＨＣＰ機能を有効にし、IPアドレスを192.168.1.1に設定しました。無線ルーターにもログインして、ＤＨＣＰ機能を無効にしてIPアドレスを192.168.1.100に設定。これで、モデムと無線ルーターのＬＡＮポートをＬＡＮケーブルで接続しました。念のため、無線ルーターを再起動して、無事に各パソコンが繋がりました。
パソコンは有線接続パソコンが４台あり、他に無線接続のノートパソコンが２台ありました。有線は問題なかったので、一応無線パソコンも確認したところ、無事にインターネットに接続できていました。接続のプロパティを見てみると・・・あれ？セキュリティが設定されていません
お客様に確認したところ、ずっとこのままで使っているとのことでした。BAR HGWLの初期設定は、セキュリティ設定が無効なので、そのままとなっていたようです。
このままではまずいので、設定を行うことにしました。この当時の無線ルーターにはWEPの暗号方式しか設定できないのですね。暗号化キーを決めてもらい、設定を行いました。これで無線接続のノートパソコンの方にも、セキュリティ設定を行いました。・・・これで安心
最近のモデムにはルーター機能（ＤＨＣＰ機能）をもっている機種が多くなっているので、後ろに無線ルーターなどを接続する場合は、どちらかのルーター機能を無効にする、IPアドレス体系を合わせる必要がでてきます。
どちらのルーター機能を有効にしておくかは、悩むところですが基本的には元、つまりモデムのルーター機能を有効にしておいた方がよいと思います。後ろのルーター側のルーター機能を有効とした場合は、モデムにパソコンを直接接続した場合、パソコン側がIPアドレスをもらうことができないので、インターネットに接続できません。（もっともパソコンのIPアドレスを手動設定すればよいのですが）
