サポートでお伺いした際に、Vistaをお使いのお客様の場合、その旨伝えるのですが･･･よくある質問として「サポートが終了すると使えなくなるの？」があります。
何をもって使えなくなるという定義もありますが･･･4月11日を境にVistaパソコンが起動しなくなるとか、ソフトが使えなくなるなどはなく、今まで通りに使えます。
では何が変わるのかというと･･･サポートが終了すると、セキュリティ面でのサポートが行われなくなります。パソコンを切る際に「Windows Update」が行われることがありますが、この中にセキュリティの脆弱性が見つかった場合に、それに対応するためのUpdateも含まれています。･･･が、4月11日以降は、このサポートが行われなくなりますので、ウィルス対策ソフトなどを使用していても、Windows自体がセキュリティ的に弱くなるので、ウィルス感染や外部からの侵入危険が高くなります。
また長い目で見れば、いろいろなソフトも「Vista」には対応しなくなっていきます。
過去に、XPが2014年4月でMicrosoftのサポートが終了しており、その時はニュースなどでも取り上げられ話題になりましたが･･･Vistaのユーザーが少ないこともあって、今回はあまり話題にならないかもしれませんね。
ではVistaを使っているユーザーはどうしたらよいのか？ということになります。
1.ネットから切り離し、USBメモリなどからのデータのやり取りも行わず、スタンドアローンパソコンとして使用する
一番費用のかからない方法なのですが、Vistaパソコンが故障していなければ、ネット接続をしない（インターネット閲覧やメールを使用しない）ようにして、かつUSBメモリーやSDカードなど外部メディアとのデータのやり取りを行わないような使い方です。
前述のように、セキュリティ的には弱くなりますので、外部とのデータのやり取りを一切行わなくします。かなりパソコンの用途としては制限がかかります。
2.OSをアップグレードする
Vistaのサポートは終了しますが、後継OSであるWindows7、Windows8.1、Windows10は、まだサポートされています。
（ちなみにWindows7は、2020年1月に延長サポート終了、Windows8.1は、2023年1月に延長サポート終了します。Windows10は2025年10月とされていますが、ちょっとまだ不確定な要素があります）
データの移行や、ソフトのインストールなどといった作業が必要となりますが、OSは、1.5万～3万円くらいで購入できます。
ただこの場合に注意しないといけないのは、Vistaパソコンのスペック（性能）です。初期のVistaパソコンは、XPスペックのパソコンを無理やりVistaにしたようなものが多く、そのようなパソコンをWindows7などのOSにアップグレードしても、スペックが追い付かずに、Vistaよりもさらに動作が遅いパソコンになってしまいます。
Vistaの後半のパソコンであれば、スペックもそこそこ良くなってきていますので、アップグレードに耐えられると思います。
あと、使用しているソフトや周辺機器（プリンターなど）が、アップグレードするOSに対応しているかの確認も必要です。
3.パソコンを買い替える
これも、データの移行やソフトのインストール作業、ソフトや周辺機器が新しいOSに対応しているか確認する必要があります。
OSをどれにするか迷うところですが･･･新しく購入するのであれば、Windows10がよいと思います。Windows7ではサポートがあと3年で終了してしまいますし、Windows8.1は、Windows10と比較すると使い難い感があります。
中古のパソコンに買い替える場合は、あまりOSにこだわる必要はないかもしれませんが、パソコンの状態や、Microsoft Officeの有無などに注意が必要です。
いろいろ記載しましたが、どうするのかはお客様の考え方、パソコンの使用環境などなど･･･さまざまだと思います。どらともでは、そのようなご相談にも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
