マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『神坂雪佳と江戸琳派』展を観る

2013年12月11日 | 映画・美術・芝居・落語

 京都旅行の最終日の12月4日(水)、細見美術館で開催されている「神坂雪佳と江戸琳派」展を覗いた。細見美術館は開館よりこのかた、琳派展の回を重ね、今回が第15弾で、神坂雪佳と、鈴木其一以降の江戸琳派の二本立て。私は神坂雪佳の絵を殆ど観た記憶が無く、主としてこちらを鑑賞した。
 雪佳の経歴を見て驚かされることは、亡くなった年だ。1866年の生まれにして、没は1942年。幕末の慶応2年に生まれ、大正・昭和の時代にも活躍し、昭和17年に亡くなった。遥か遠くの時代と思われた琳派の活躍が、私の生まれた年月まで続いていたという事実に、ビックリ。
 彼を紹介する文から、その略歴を知る。
 京都に生まれ、若くして琳派の研究を始め、1901年(明治34年)に渡英。この頃、ヨーロッパではジャパニズムが流行し、日本美術に影響を受けたアールヌーボが花開いていた。神坂はそこで日本の優れた装飾芸術を再認識することとなり、琳派への傾倒を強めると同時に、琳派を基としながらもモダンで明るい作風を確立して行ったとある。
 明るく鮮やかな色彩で、対象をはっきりと捉える画風は、絵画のみならず団扇・扇面・家具・染織品など、美しく大胆なデザインとして生かされ、京都の工芸界のリーダー的存在でもあったそうだ。
 
 残念ながら、私には、神坂独特のモダンさを実感は出来ないが、琳派独特の、金箔地に四季の草花絵や、たらしこみを駆使した絵画を心行くまで楽しむことが出来た。
 以下は展示作品
 
    (十二ヶ月草花図より 十月「籬に菊」)

     
      (金魚玉図)                  (楓紅葉図)

         (蓬莱山の一部)

          (伊勢物語図扇面「河内越」      
                                
           
              


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