国民よ悪党たれ そして志ある者よ、起て

自殺者、虐待死された子を憂える、憤りをもてる、そういう人間が政治家になる日はくるのか

沖縄戦から考えること。

2010-09-13 03:57:44 | Weblog
当時、大本営=軍の首脳部は、1億総玉砕、本土決戦を唱えていました。
沖縄はまさに、本土決戦の前哨戦、ここで行われることは、本土でも起きうることでした。
その沖縄の死者は、全人口の4人に1人。沖縄戦の前に、本土に逃げて、戻らない人も多く、知事や校長もふくまれていました。
逆に大阪から校長に赴任し、行方不明になった立派な人間もいます。

私はこの沖縄戦こそ、当時の日本の諸悪の面が凝縮した戦争だと思っています。
大本営は、沖縄駐在の1師団を、なぜか戦争前に、台湾にやったりしています。
沖縄では16歳から兵隊にとられました。

この戦争で、日本軍は、女子供を守ることをほとんど放棄ししています。また皇民化の影響で、自決した県民も多数いました。
教育の恐ろしさ、洗脳は、人の命を簡単に捨てさせることになりました。
ほとんど、報道されませんが、アメリカ軍は、強姦、市民への虐殺もやっています。
一方で、アメリカに降伏して救われた人間もいたことも事実です。
一方、日本軍は残念ながら、県民を守ることもせず、戦争に協力させるだけでした。
この沖縄戦は、時間稼ぎでもあり、まさに、犠牲になったという言い方が適当です。

しらゆり隊という、女子学生は看護にかりだされました、多くがなくなりました。
私が読んだ本では、50人ほどいた生徒のうち、生存者は5人だけでした。

アメリカの総動員数は、50万人以上、死者が6000人くらいだったと思いますが、精神疾患をきたしたものは
数が多かったそうです。

このように、命がここまで粗末に扱われたことは、日本史上、初めてだと思います。
それを、新聞も含め、国民もその体制を支持してしまった点を、大いに反省しなくてはいけないと思います。
また、沖縄戦の悲劇、犠牲者のことを、しっかり覚えておく必要があるでしょう。
二度と、愚かな戦争をしないためにも。

補足
私も、最初は東条についても、大変批判的な考えがあり、今も彼は死刑に相当する責任をもっていたという考えは変わりません。
戦訓のための犠牲者、憲兵を使っての統制など、全体主義を推し進めるなど、責任は重いです。

ただし、彼もまた、大本営の中で、過激派をまとめる立場でもあり、実際、東条が大臣の間の、戦争の序盤は、まだ、戦略などももって、戦っていましたが、彼がひいたあと、さらに、最悪な万歳玉砕など多発しており、無謀な戦略は、むしろ、おさえがきかなくなった陸軍の権力把握が、大きな問題だと考えます。実際、原爆を落とされてさえ、本土決戦を主張する、クレイジーとしか思えない軍人がまだ多数いて、降伏をすすめることで、クーデターを起こすのではないかと、考えられました。その場合、天皇を監禁することも辞さないという、意見も陸軍にはあり・・・これはもちろん、無条件降伏すれば、権力中枢の人間は、責任を免れないという、破滅思考、保身も考えられ、ドイツではまさに、首都まで陥落しています。
東条も当然ながら、降伏は反対でしたが、最後には天皇のために、降伏に動きましたし、A級のレッテルをはられる広田弘毅元外務大臣などは、「このまま、軍人の暴走を見過ごすわけにいかない」と、降伏に尽力しました。
実際は、そういう、あまり知られていない人間の行動により、玉砕、特攻など、狂気の戦略をたてた、陸軍の強硬主戦派を
抑えることができ、本土決戦は免れた、それは称賛すべき行動だと思います。
実際、降伏に動いた鈴木貫太郎大臣は、以前、テロで瀕死の状況になっています。

みなさんにいいたいのは、是非、貼られたレッテル、先入観で判断するのではなく、自分自身で、調べ、判断してほしいということです。そうすることで、人間が起こす戦争は、人間自身の問題、善も悪も保持する人間の問題であり、
実際、批判する我々だって、いつ同じようなことを起こすかもしれないと、私は、思います。
また、報道局の思惑や思想、アメリカ、中国などの干渉などもあり、我々が普段聞いている情報は、いわば濁り水。
真実は、自分で調べるしかない、と思います。


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