オー、捨てないと!

隠れオタクな会社員の買い物や感じた事

110413

2011-04-13 23:58:18 | Weblog

福島第一原発の事故に関して政府は昨日、
国際原子力事象尺度(INES)で最悪となるレベル7と発表しましたね。

これに関してあちこちで「日本は終わった」的な安易な意見を耳にします。

これまでのレベル4は確かに低かったですが、
逆にレベル7は高すぎると言う批判も海外から出ています。

・福島原発事故「レベル7」専門家は評価制度に異論(ロイター
・ロシア専門家は、引き上げに「行き過ぎ」(MSN産経

レベル7という評価と絡めて「チェルノブイリと同じレベルだ!」と騒ぐ向きもあるのですが、
これら海外の専門家の評価は「あくまでもチェルノブイリの状況とは異なるよ」と警鐘を鳴らすものです。
国内の技術者たちからは
「政府が”最悪の事態になってしまった”とさっさと見切りをつけて復旧など段階的な対処を投げ出すのが怖い」
といった意見も出ております。
対策に疲れが見え始めたのは確かですが、
ここでいい加減な対処をすると長い将来に渡って非常に大きな負の遺産となってのしかかってくるのは目に見えています。
色々と困難な状況ではあるのですが、「あの時もっと根気よくやっていれば」と嘆く事がないような対処を願いたいものです。


さて、今回の災害に対し、安易に「今すぐ原発止めろ」といった意見を目にします。
先日は新聞の社説ですら目にしました。
この件に関しては発災直後より書こうかと思っていたのですが、そろそろ書いてみたいと思います。

私はこういった感情論に反対します。

確かに不安を覚えるのは否定しません。
私だって不安です。
ですが、福島第一の建屋は想定を遥かに超える地震に耐え、
水素爆発を起こして建屋が吹き飛んでも一応は格納容器の健全性が確保されています。
かなり怪しいですが燃料棒がむき出しになったり、飛散するような事態には陥っていません。
そして何より震源地に最も近かった女川原発はタービン建屋(直接放射性物質とは関係ない)で火災こそ発生したものの、
消火され、原子炉も安全に停止。
今では敷地内の一部建物が被災者の臨時の避難所にさえなっている現状です。

これはひとえに構造など地震・災害対策の賜です。

我が国ではオイルショックの際の教訓から資源を海外からの輸入に頼りすぎず、
二酸化炭素などの排出の少ない原子力発電を推し進めてきました。
現代社会にとって電気は必要不可欠なものであり、
それが止まるような事態が起きてはいけません。
日常生活では多少よくても弱者の方や特に経済活動が低迷するような事態は絶対に避けねばなりません。
地震だけでなく、停電で様々な影響が出てくるとは思っても見ませんでした。

そういった点から「今すぐ止めろ」とヒステリックになるのではなく、
防災対策を緊急に強化した上で代替エネルギーを模索していくべきではないでしょうか。
まともに調べもしないで「風力発電だ」「火力発電だけにしろ」などというのは暴論でしかありません。
後者は特に二酸化炭素の排出をありえないレベルでまで減らす事を世界に約束してしまった国なのですから・・・。
ちなみに新しく火力発電所を作る事は国際的な取り決めでできません。
石油火力発電所の場合、1979年5月の国際エネルギー機関閣僚理事会の宣言により、
原則として新設できません。(4月15日訂正)


日曜日に行われたと言う原発反対デモ、主催者の人は「選挙なんかやってる場合じゃない」と言ったそうですが、
その考え自体が滑稽である事を理解する日は来るのでしょうか・・・。



さて、ずっと書きたかったのになかなか書けなかった今回の震災におけるアメリカ軍の支援の話。
震災から2週間くらい経ったある日、会社で「米軍は何やってるんだろう」とか言われて愕然としましたが、
ここ1~2週のニュースで目にした方も多いと思われます。
米軍は「トモダチ作戦」として日本の支援に当たっています。

最初に原子力空母「ロナルド・レーガン」を中心とする空母打撃群が演習の予定を変更し、
日本近海に急行、自らのヘリコプターで現地の避難所にアメリカからの救援物資を届けたり、
自衛隊のヘリの活動拠点となったり(空港が全て壊滅してしまった)、艦載機を飛ばして偵察者写真を撮影、
艦内の分析家により孤立地域は無いか、SOSを求めている地域は無いかなどの情報収集に当たりました。

こちらは当初のヘリによる救援物資運搬の様子。
【兵隊魂】米軍ヘリが独断で被災地に物資支援


使えそうな艦内の物資を慌てて運んできてくれた様子が分かるかと思います。
また、この際に現地の人に何が必要かを確認して再度運んでくる事も数多く行われたようです。

また、海上では流された遺留品や生存者の捜索なども平行して行われました。

東日本大震災 復旧に向けた米軍の「トモダチ作戦」に安藤キャスターが密着


単なる救援物資だけでなく、子供向けのおもちゃなどを持ってくる辺りにアメリカの底力を感じます。
これらの物資には米軍基地などで寄付として集められたものもあるとのこと。

また、気仙沼市の離島、大島では自衛隊の支援が回らず孤立していましたが、
沖縄の米海兵隊(31MEU)を主力とする部隊が瓦礫の撤去作業「オペレーション・フィールドデイ」が実施されました。
太平洋戦争末期、沖縄に海兵隊員の乗った上陸用舟艇が日本軍と戦うために殺到したわけですが、
2011年、その沖縄から来た海兵隊員は同じく上陸用舟艇に乗って
災害に遭った大島の復旧のために上陸したというあたりに歴史の違いと言うか、
そういったものを感じてしまいました。
この作戦に関してはいい動画があったんですが見当たらなくて・・・。

とりあえずこの記事。
・大島での活動、ほぼ終了 トモダチ作戦(MSN産経
上陸用舟艇にテープを渡し、手を振りながら去っていく海兵隊員を見送る現地の人とか
少し前なら考えられない光景です。

なお、艦艇部隊はこれ以上海上からの支援は必要ないと判断されたため全て撤収しました。
これは陸上からのルートや空港の機能が復旧したためです。

本日、仙台空港の民間機の利用が再開されましたが、
津波の被害で仕様困難になった同空港に真っ先に到着したのは米軍でした。
・米軍精鋭部隊パラシュート降下 がれきの空港を復旧(MSN産経
S&S誌の記事が元ネタなんですが、
嘉手納の空軍320STSが手付かずになっていた仙台空港にハンヴィーと共に降下、
復旧作業を開始(後に地上部隊や自衛隊が協力して復旧)とかまじですごいですわ。

地震の対応は日米安保の適用範囲外ではあるのですが、
こういった活動を見るに戦後長いこと築き上げてきた日米同盟というのがいかに重要なものであるかを再認識する次第です。

「嘉手納は重要な部隊がいないから災害には対応できない」と言ってみたり、
日米同盟を根底から覆すような政治を平気で行ったり、
自衛隊の事を「暴力装置」などと言ってみたり・・・。
こういう連中は今、何を思っているんでしょうね?

何にせよ、アメリカを初めとする支援してくれた(くれている)方々には感謝してもし足りません。
(あんまり報道されて無いけどオーストラリア空軍は数少ないC-17を出してきてくれたよ。感謝!)
未だにフラフラしてる日本政府、しっかりせいよ。

余談ですが、トモダチ作戦のパッチ(ワッペン)は日本の業者が作戦へのお礼として部隊へプレゼントした物なのですが、
同じ業者さんが市販(売り上げの一部を義援金として寄付されます)されていますので、
気になった方はこちら(mono shop)もどうぞ。


これを書いてから再度検索してたら仙台空港復興に関わる横田基地の記事が。
>"ありがとう"などもったいない。米軍にとって仙台空港の運用再開を支援出来たことは光栄です。
>統合支援部隊 統合特殊作戦隊司令官 ロバート P. トス 米空軍大佐

もうアメリカには足を向けて寝られませんわ。


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4 コメント

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Unknown (のきば)
2011-04-14 00:23:13
そおなんじゃよー、アメリカ本土でさえ活動する時にはライフル装備しているアメリカ軍が、日本では丸腰という、
かなりめずらすい光景もみられました。
Unknown (doorgunner)
2011-04-14 20:24:32
海兵隊は戦闘だけでなく、災害派遣などの訓練も日常的に受けているそうで、
彼らの能力の高さを改めて知った感じですね。
あと、海兵隊員と共に海軍、陸軍の兵士が一緒に活動をしている姿が珍しかったです。
Unknown (猫)
2011-04-14 23:36:39
<ちなみに新しく火力発電所を作る事は国際的な取り決めでできません。

火力発電所新設が規制されているのは石油燃料の場合のみで、その他の燃料(石炭、LNG)を使う火力発電所は建設可能ですよ。

発電所に携わるものとしてどうしても間違いが気になったのでコメント致しました。不快にさせましたらすみません。
Unknown (doorgunner)
2011-04-15 23:44:36
当該部分、訂正させていただきました。
聞きかじりの知識だったので間違っていました・・・。

ご指摘、ならびに拙い文章を読んでくださりありがとうございました。

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