TAMAちゃんダッシュ

愛犬タマとマル民の私の毎日です

送水トンネル事故

2006-08-28 | 地方
呉・江田島の3万3千世帯が断水 送水トンネル事故(中国新聞)

 何年も点検も修復もせずに放置していたために起こるべくして起こったんでしょう。1979年からだから21年間も何もせずに放っておいたことになる。その間には安芸灘地震があったりとよく今まで何もなく無事に済んできたとものだとしみじみ思いますね。お役所仕事の典型のような仕事ぶりで、同じ問題が民間で起こったとしたらその会社はつぶれてますもの。

 送水トンネルが崩落した場所は広島市安芸区。私が住む地域から車で15分ぐらい山間にはいったところでしょうか。そして断水している地域は呉市の一部や江田島という広島市からみて南東部にあたる地域。
 広島市は太田川水系を中心に水事情は明るいが、呉や江田島は水を利用できる比較的な大きな河川が少ない。主な河川は二本でそれも距離が短いために水資源として利用するダムなどの開発が積極的にできないのである。さらに沿岸地域は古くから大規模な工場が建ち並び工業用水としても水をかなり消費している状態。
 ですから広島県は広島市から送水トンネルを通して今もそれを利用しているのであるが、余所(呉市や江田島町市)に貸し出しているものであるから当然、余所が予算をたて点検、修理をやるものとして投げっぱなしにしていたのである。まさに誰かがやってくれていて、誰も責任を感じることがないお役所仕事の典型のような事柄に端を発した事故ということになる。

 断水は3日目に入り、山が沿岸部近くまで迫り、山の手に入り組んだ坂の町呉に生活する住民の生活は大変なものだと察します。給水車まで水くみに行くのも大変です。9月より新学期は始まりますし、病院や高齢者をあずかる施設でもかなり困った事態になっています。

 給水の代替措置が早々に取られるようですが、残暑の厳しい折、住民に早く元の生活が戻って欲しいと思います。