チケット持って、おさんぽ行こう

ディズニー・映画・ミュージカル関連を中心とした
気ままな体験・鑑賞記録ブログ

華麗なるギャツビー

2013-07-07 17:06:55 | 映画:カ行
THE GREAT GATSBY (2012)

メディア:映画
上映時間:142分
製作国:アメリカ
公開情報:劇場公開(ワーナー)
初公開年月:2013/06/14
ジャンル:ドラマ/文芸
映倫:G

その名はギャツビー
男の憧れ、女の理想
その人生は――【嘘(ミステリー)】

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


7月6日鑑賞。
なかなか観に行けなかったから嬉しかったー!
随分前に米TVドラマ版のギャツビーを観たことがあったのですが
(確か当時レットフォード版が貸出中でレンタルできなかったような…今もこちらは未見)
その時の微妙な印象が払拭できました。

以下ネタバレあり



流石アメリカを代表する文学作品。
中身が濃い。鑑賞後の充実感が凄まじい。
バズ・ラーマンらしい華やかな世界観もすごくマッチしていたのはもちろん、
その中で人間の欲望えぐり出す感じが大変観応えありました!!楽しかった!!!

特にTV版では理解できなかった・描いてくれなかった部分が分かったのは嬉しかったです。
まずどんどん歪んでいくギャツビーの野心と、恐ろしいほどの過去への執着心。
デイジーを得ることで完璧になると考えた”自分の理想”を実現化させようとしていく様子、
お金でしか人が寄ってこないという虚しさ・孤独感はもちろん、
ストーリーが進むにつれ仮面がはがれていく感じもよく出ていました。
流石のレオ様でございました。いつものスタイルも20年代に良く合っていましたし、ぴったりのキャスティングで大変満足。
(ものすっごい余談なのですが、
たまたま鑑賞日前日に金スマで放送された林真理子さんの波乱万丈人生史的特集を観てまして。
なんだかそれと繋がる何かを感じたり感じなかったり。
どん底から欲しいものを手に入れたいという野心・執着心。
でもギャツビーの求めるものは過去であり、一方林さんは未来だなーと。(林さんの本読んでみたくなりました))



そしてデイジー!どうも当初は単に金のある男にしか興味ないみたいな印象あったんですが、
そうじゃない部分もあったんですね。
”昔”と”今”に挟まれてどうしていいか分からない葛藤や、時が進んでいく恐怖心・満たされない孤独感が見えたりもしました。
”娘が生まれて良かった、お馬鹿さんに育てと願ったわ”的な台詞も印象的。
最終的に結局ギャツビーを見捨てるあたりも、この時代の富裕層の女性を象徴するキャラクターなのでしょう。
でも最初の印象よりマイルドなのは交通事故後旦那が支えようとしているシーンがあったからかな。
(一方隠れながらブキャナン邸を”見張る”ギャツビーは案外ちゃんとデイジー自身を見てなかったかもしれない、と思った瞬間。自己満足にも見える?)
キャリー・マリガンのちょっとした表情も心情を良く表していて良かったです。
こちらも20年代ファッションが本当によく似合っててぴったりでした!!
お人形さんのように可愛いすぎる!!!

他のキャスティングも良かったです。
ニック役のトビーは孤独なギャツビーを助ける気さくさ&周囲を傍観視している様子が良かったし
(やっぱりトビーはダンス向いてない、と思ったのは内緒だw)、
トム役ジョエルさん(キンキー・ブーツ観たい!)の、とてもルークのおじさんと同一人物とは思えない腹黒さ・卑怯な様子、
マートル役アイラ・フィッシャー(お買いもの中毒~のレベッカだと気づかず!化けますね…)の現実から逃げたいという野心
(ギャツビーの車に飛び込む演技は凄まじかったと思う)などなど。
ジョーダン役のエリザベスさんは新人とのことですが、クールビューティー!
綺麗なお背中がセクシーでございました。
キャリー・マリガンとはまた違ったテイストの20年代ファッションが良く似合ってました。



ちなみに本当は2Dで観たかったのですが日中の上映がなかった為3Dにて鑑賞でした。
やっぱり立体演出はあってもなくても別に構わないなぁ…と感じつつも、
バズ・ラーマンらしい華やかな世界観にとって遊びがいありそうな映像でした。
特に見せ場だった豪華絢爛なギャツビー城でのパーティーシーン。
こういう煌びやかなシーンはお得意ですね。
音楽も現代と20年代ジャズを融合していて(本当に良かった!サントラ欲しい)
決して”昔の話”という雰囲気を作らないところも面白かった。
衣装もブルックス・ブラザーズやプラダ、MIUMIUがデザインしているということで見てるだけで楽しい。(衣装展是非行きたかった…!泣)
ティファニーの眩しすぎるアクセサリーと食器類も、本物だからこそなんでしょうねぇ。
なんだか目の保養にもなる映画でした。
また、ブキャナン邸の緑の光や眼科医の看板等、作品中の鍵となるものもちゃんと丁寧に扱っていたと思います。



ニックが小説を書く、という原作をリスペクトしている演出も良かったです。
(若干そこまでナレーションしなくても、という時もありましたが)
第一次世界大戦後の反動で生まれた、というバブルが
ギャツビーというアメリカンドリームが去った直後崩壊したラストからして
激動の時代だったことが分かりますし、
アメリカ人を魅了する作品なんでしょうね。今も現地高校生の必読書だそう。



演出といいキャストといいタイミングといい、今映像化してくれて本当に良かったと満足できたのですが…
うーん、結局原作の表面的なものしか理解できてないんだろうと思います。
社会人になってから全くといっていいほど本読んでないし…読みたい^^;
教養の意味でも1920~30年代のアメリカについては映画や舞台でも良く描かれているので
ちゃんと理解したいところです。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (美咲)
2013-07-08 09:37:30
ギャツビーは直ぐに観に行ってしまいました。
レオ様が好い男オーラが久しぶりで不覚にもドキドキ(笑)
ロミジュリやムーランルージュの監督だけあり素晴らしい見応え感でした。
返信する
→美咲さん (ドン子)
2013-07-14 16:54:11
コメントありがとうございます!
レオ様がギャツビーにぴったりすぎて確かに好い男オーラやばかったですよね(笑)
ロミジュリまだ未見なので観たい限りです。
バズ監督の魅せ方に改めて関心しました♪またアカデミー賞授賞式の演出をやっていただきたい!!
返信する

コメントを投稿