DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

今日、お盆が静かに終わる。

2018-08-15 14:26:48 | 雑感

 今日8月15日。今年は、何事もなく、終わろうとしている。今年は、息子たちが来るでもなく、至って平穏、かつ、静かだ。ずっと長い間、私の生家のお墓参りに行ったり、妻の実家のお墓参りに行ったりすることが多かったが、妻が病気になって遠出ができなくなり、ここ数年は、墓参りもいかなくなっている。その分、息子たちがやって来ることが多かった。今年は、それもない。

 長男は、野球の試合中に肘を脱臼して手術したばかり、そのため、仕事も休んでしまったので、その埋め合わせで、仕事をしているのだろう。次男は、社会保険労務士の試験が休み明けにあるから、家で勉強するから、帰らないと言ってきた。こんなお盆は初めてのことだ。でも、まあ、これからはこんなことも多くなるのだろう。

 今は、カンカン照りだが、夕方から雷が鳴って崩れるかも知れないので、夕方の買い物は早めに済ませておくことにしようと思う。

 例年ならば、お盆が過ぎると、暑さも峠を越し、過ごしやすくなってくるのだが、果たして、今年はどうなることやら、先が案じられることだ。

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小説「私は、名前を付けてもらえない猫だった!」 (5)~掘り炬燵

2018-08-15 11:31:53 | 雑感

(掘り炬燵)

 ある時、オヤジが四角い木製の枠を買ってきた。そして、長男、次男が一緒になって、畳を引きはがし始めた。いったい何が始まるのだろうと時々近づいて様子を見ていた。何と、床板を鋸で切り始めたではないか。この家の人は時にとてつもなく変なことをし始まるので、油断がならないと思いながら見ていると、ぽっかりと開いた穴に、壁みたいな物を作り始めた。そして、それが終わると、今度は、畳を鋸で真っ二つに切ってしまった。本当に大それたことをするもんだ。これまで色々とこの家の人を観察してきたが、今までで一番びっくりしたことの一つだ。二つにした畳の一方をまたはめ込んで、四角になったところの真ん中に練炭火鉢を置き、オヤジが持ってきた木製の四角い枠をはめ込み、上から布団が掛けられた。いったいこの代物は何するものなのだろう。後でわかったことだが、「掘り炬燵」というものらしい。

 炬燵の中は、暖かく、とても快適だ。三男坊は、炬燵が暖まるまで待っていられずに、炬燵の中に入り込んで、顔だけ出して、テレビを見ている始末だ。

 ところが、この掘り炬燵は快適なばかりではなく、とても危険な代物だった。その危険性を私が身を持って体験し、家族に知らしめてしまった。私も三男坊のように暖を取ろうと、中に入り込んだ。入ってすぐには、暖かく心地よかったが、しばらくうとうとしていると、そのうち、意識朦朧となり、体が動かなくなり、後のことは覚えていない。後で、家の人が言うには、中でぐったりているのを発見され、助け出されたらしい。発見されるのがもう少し遅かったら、私は、こうして生きていなかった。危機一髪、寸でのところで助けられたのだった。これが一酸化炭素中毒になってしまったらしい。

 その後は、私が入り込んでいないか、中で倒れていないかと注意を払われるようになった。特に、練炭を熾してすぐのころは臭いがきつく、一酸化炭素も盛んに出るらしく、私が近づこうものなら、追い払われた。しかし、火が熾ってしばらくしてからも、安全とは言えず、私はそれからも助け出されることが続いた。でも、そうした私の失敗が、三男坊が一酸化炭素中毒の怖さを知るきっかけになったのだから、少しは私にも感謝して欲しいものだ。



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