宝珠花の大凧祭り（２）

　凧と言えば、私も子供のころは相当の凧が好きで、良く凧揚げをしたものだ。私の揚げていた凧は、兄のお下がりで、何でも兄が足に大やけどを負って、病院に入院中に、付き添っていた父親が作ったものだと聞いている。だから、１０年以上も前から、同じ凧を揚げていたことになる。大きさは障子の三分の一位の大きさ、小さい私には持て余す程の大きさで、強風の時は、タコ糸を持っているのが大変なくらいだったように記憶している。凧を揚げていてちょっと気を許した隙に、タコ糸が手を離れ、凧が飛んで行ってしまったことが何回かある。まあ、普通は持っていないと揚力を失い落ちてしまうものなのだが、タコ糸の末端に糸巻きがついていて、その糸巻きが刈り取られた稲の株に引っ掛かり、凧がまた舞い上がる。そして、凧の引っ張る力が強くなると、株から離れてまた飛んでいくことの連続で、どんどんと飛ばされていくのだ。運が悪く、飛んで行った先に電線があり、その電線に引っ掛かり、それでも凧は上がり続け、動力線３本を束ねてしまい、大事になってしまった。東電が来て、ショートしたのを直すなど、たいへんなことになってしまった。子供ながらに、大変なことをしてしまったと生きた心地がしなかったように記憶している。

　そこでやめておけば良いものを、また、凧を揚げ、糸を放してしまい、送電線の鉄塔にどんどんと近づいていくということもあった。まあ、これは、途中で、凧を捕まえることができ、大事には至らなかったが・・・・。こんな失敗の連続だった。小さい凧、店で、奴っ子凧が売られていたが、父親は烏凧というものを作ったことがあった。これまた、揚がった時に、丁度鳥のように見えるという優れものだった。そのうち、孫に作ってやろうかと思う。

宝珠花の大凧祭り

　毎年、５月３日と５日の二日間、埼玉県春日部市と千葉県野田市に挟まる江戸川河川敷で、大凧祭りが行われる。いつもこの時期になると、思い出す年中行事の一つだ。なぜ、宝珠花というかというと、宝珠花というのは地名で、西と東に分かれて、埼玉県と千葉県に同じ地名がある。これは、江戸時代に江戸川が作られ、一つの村が分断され、西と東に分かれたようだ。

　私も何度か見に行ったことはあるのだが、ちゃんと凧が上がったためしがなく、いつも諦めて帰ってきた。風が強すぎたりすると、凧が急に上がりすぎて、綱を持っている人が、手を放すタイミングを逸して、大空高く上がってしまって、落下し、死者も何度か出ているという。何しろ、凧の綱はダンプカーによって運ばれてくるという太く丈夫なロープなのだ。通常の凧揚げとはまるで違うスケールなのだ。興味がある人は、ネットで検索し、出かけてみてはいかがでしょうか？ただし、ちゃんと凧が上がるかどうかはその時の風の状態によるので悪しからず。

今日からは後半の４連休が始まるよ！

　今日からゴールデンウィークの後半の４連休だ。あちこちの観光地や人気スポットが混雑することだろう。混めば混むほど人が集まって来る。もっと空いた日にちを選んでいったら良さそうなものを何で好き好んで出向いていくのだろうか？まあ、そういう私も、人混みがあると、「えっ、何があるんだろう？」と、ついつい野次馬根性が頭をもたげるし、人が並んでいると、何があるんだろうと期待を膨らませて、並んでみようかと思ってしまうところがあるようだ。

　確かに、混雑しているところにいるということは、みんなと一緒だということが確認できて、一種の安心感が得られるような働きがあるようだ。だから、この映画がすごく流行っているというと、何か、それを見ないと遅れてしまうように感じてしまう。そう言えば、ニュースだってそうだ。一つのことが話題になり始めると、どの局もこの局も取り上げて、チャンネルを変えてもやっていることは同じということがしばしばあるではないか・・・・。

　私は、ゴールデンウィークも全く影響なく、同じことの繰り返しだ。何も変化がない。時代からどんどん遅れていくのではないかと多少、不安にもなってくるというものだ。まあ、取り敢えず、いつものやることを片付けていくとしよう！