どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「喰べた人」

2020年09月12日 | 映画

大林監督の初期の短編映画「喰べた人」を鑑賞。初の16mm映画で撮影も担当しているようです。モノクロの撮影の構図も良く移動撮影や編集や音響効果とのリズムも良くて台詞が全く無い映画だけど飽きずに集中して見る事が出来ました。どんな展開が待っているのか全く予想出来なかったのですが思った以上に奇想天外で面白い展開が続きアナログな特撮や効果で楽しませてくれました。意外性に笑えたりゾワッとさせられたりで短編ながら変な悪夢のような何処か魅力的な世界にハマりました。大林監督の映画ってやたらと台詞でええ事言う映画が多くて、そこが個性ですがちょっと苦手な面もあり今作ではそれが全く無くて映像だけで語られているのがとても個人的に良かったです。結構気に入りましたが、後で良く調べると監督というか演出は藤野一友という別人だったようですね。

コメント

「トーテム 呪いの首飾り」

2020年09月12日 | 映画
「トーテム 呪いの首飾り」を鑑賞。
予想してなかった結末に驚きもあり楽しめました。だけど後から考えるとあそこ変じゃない?とかどういう事だったの?みたいな部分もあったかな。
前半の複雑な家庭環境が分かる場面で新しい恋人の健気な心情なんかが伝わってきて主人公との感情の関係性とか人間ドラマ的にもなかなか見応えありました。後半はホラー映画の定番の強引で恐ろしい展開に突き進んでゆきますが幽霊のような存在が善の部分も悪の部分も見せてくれて良い感じでした。描こうとしていたのは実は善の幽霊って事なんだろうけど善の幽霊(母)とそれ以外にもう1人の全ての元凶でもある悪の霊がいたとも捉えられますね。その辺りは曖昧なので色々と想像が膨みます。


コメント