にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

「インフルエンザの検査を受けて来てください」は間違った指導です

2018-12-21 09:51:20 | 病気のはなし
毎シーズン問題になることですが、インフルエンザやノロが流行しているというニュースが流れると、いきなり「病院に行って検査を受けて来てください」という指導が増え始めます。
まるで「インフルエンザやノロだけが問題、そうでなければどうでもいい」とでも思っているのかという騒ぎようです。(実際に、ニュース等で流れなければ、同じ症状でも何も言われません)

確かにインフルエンザやノロは、他者への感染力が非常に強く、大きな流行をすることが分かってはいますが、発症したとしても軽症に経過する人も多く、さらには20-30%は症状の出ない不顕性感染であることも事実です。
大切なことは病名ではなく、病状です。
どんな疾患を疑い、どんな治療や対応が必要になるのか、診察でそれを見極めていくために、医師が必要と思えば様々な検査も行った上で、治療方針を決めていくのであって、学校や園、場合によっては保護者が気にしている疾患だけ検査すればいいわけではないのです。

文部科学省は「学校において予防すべき感染症の解説〈平成30(2018)年3月発行〉」において、「診断は、診察に当たった医師が身体症状及び検査結果等を総合して、医学的知見に基づいて行うものであり、学校から特定の検査等の実施を全てに一律に求める必要はない。治癒の判断(治癒証明書)も同様である。」としています。
   >>>学校において予防すべき感染症の解説はここをクリック

インフルエンザ(あるいはノロ)探しのための受診ではなく、子どもの健康を守るための受診となるように、保護者・学校や園・医療機関が協力して対応できるように、良いコミュニケーションが取れるといいですね。
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