にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

学校の「インフルエンザ検査を受けて結果報告を」は健康保険対象外です

2018-01-23 11:29:31 | 病気のはなし
毎年この時期になると「インフルエンザの検査を受けて結果を報告してください」という学校や園が出てきます。
指示を出す側とっては、医療機関での検査を免罪符にしようとしたり、報告書に数値を書き込むための手順としか考えていないのかもしれませんが、医療機関は検査請負機関ではありません。
学校保健安全法第一九条では、「校長は、感染症にかかつており、かかつている疑いがあり、又はかかるおそれのある児童生徒等があるときは、政令で定めるところにより、出席を停止させることができる。」としていて、疑い診断でも、また今後感染する可能性のある者であっても、必要があれば出校停止措置ができることになっています。
高熱が出て、元気がなくて、、、という時に「インフルエンザも流行している時期なので、医療機関を受診してください」と指導するのは理解できますが、流行期であってもインフルエンザかどうかだけが問題なわけではありません。
経過と診察所見からおおまかな見立てを立てて治療方針を決めていくので、疑うべき疾患がいくつもあれば検査を行って鑑別していく必要が生じますし、逆に疑う疾患が一つだけだったり、症状が軽微で検査結果によって治療が大きく変わることはないと判断すれば検査は不必要になります。
そうした診察を経ることのない「とにかく検査をやってほしい」という希望は医療保険の対象ではなく、健康診断と同じ自由診療での対応となり、その場合には検査だけではなく診察料・薬剤料等も含めてすべてが自費=100%負担になります。
また医療機関(特に小児科)には多種多様な感染症の患者さんが集まってきますから、不必要な受診は感染症の拡大にもつながってしまいます。
もっと疾患についての理解を深めてよりよい対策を行えるように、教育委員会が中心となって教育と医療の連携が図れるようになるといいですね。
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