にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

ヒブワクチンの予約を制限します

2020-01-28 13:08:10 | お知らせ
ヒブ(=インフルエンザ桿菌typeB:Hib)による乳幼児の細菌性髄膜炎や喉頭蓋炎、敗血症といった命に係わる病気は、ヒブワクチンの登場で一気に減少し、患者さんを一度も見たことが無いという小児科医も珍しくなくなりました。
ところが、ここにきて状況が怪しくなってしまいました。
ヒブワクチンは国産ではなく、フランスのサノフィ社から輸入しているのですが、その一部に注射筒の不具合が見つかり、現在新たな入荷がストップしている状況です。
メーカーが原因の調査を行っている最中で、今後の供給体制については2月下旬をめどに発表があるということで、現状ではいつになれば安定供給がなされるのか全く分からない状況です。
こうした事情から、どんぐりでは当面の間 ヒブワクチンの予約を0歳児の1回目・2回目のみに限定 させていただくこととしました。
大変ご迷惑をおかけしますが、どうぞご理解のほどお願いいたします。

【厚生労働省からの通達より抜粋】
1. アクトヒブの供給の一時的な遅延に係る対応について
現在、アクトヒブの新たな供給が遅延しており、調査等が完了するまでの間、取引卸からの受注が一時的に見合わされます。そのため、取引卸の在庫の出荷が終了した後、一時的に医療機関等への供給が難しくなる可能性があります。同社は、2月末頃に改めて供給状況を案内するとしています。
ついては、アクトヒブの供給が安定するまで、当面の間、以下の対応をお願いします。
(1)必要量に見合う量のワクチンを購入することを徹底し、不要なワクチンの購入を控えること。
(2)ワクチンが不足し、やむを得ない場合には、可能な限り※、1回目及び2回目の接種を優先すること。
※免疫状態等から、特に医師が必要と認める場合等を除きます。