明日へのヒント by シキシマ博士

ご訪問くださりありがとうございます。あまり頻繁には更新できませんが、どうぞよろしくお願い致します。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」 幽霊に家族の絆を教わる

2006年09月04日 21時40分51秒 | 明日のための映画
花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」、この映画、好きです!
奇抜な設定が、テーマを語るとき必然性と説得力を持ってくる。これが上手くいけば、今まで無かったような独創的な傑作を誕生させます。これはそんな成功例だと思います。

〈ストーリー〉
花田家は、貧しいけれどいつも明るく賑やか。
主人公・一路(須賀健太)は、快活な母・寿枝(篠原涼子)や、父・大路郎(西村雅彦)、祖父、姉らに見守られ、わんぱくな毎日を送っていた。
ところがある日、トラックに撥ねられてしまう。
幽体離脱し、昇天していく一路。
しかし、女子高生の幽霊・聖子(安藤希)のおかげで奇跡的に生き返る。
が、その後遺症で幽霊が見えるという能力が身に付いてしまった。
一路の友達・壮太(松田昴大)の父の幽霊(杉本哲太)や、謎の弁護士の幽霊(北村一輝)、そして聖子。
それらと関わることで、一路は、自分の家族の絆に疑いを持ち始めてしまう…。

ファミリー向け映画だと思ってあなどってはいけません。
テーマがはっきりしていて、それを語るドラマもしっかりしています。
ここが絶対ブレないので、個性豊かなキャラや、かなりドタバタな部分も、けっして鬱陶しくなりません。
うまくテーマと絡んで物語を引き立てくれます。
その、テーマというのが〝家族の絆〟ですから、笑いが入らず真面目にやられると、逆に気恥ずかしくなるでしょうね。

物語に説得力があります。
聖子の気持ち、寿枝の気持ち、大路郎の気持ち、壮太の気持ち、壮太の父の気持ち、壮太の母(中島ひろ子)の気持ち…
すべてが実感を伴ってひしひしと伝わってきます。
それぞれが密かに心に秘めた想いや願い。それが一路の特殊能力によって明らかになります。
そしてそれらを知ることで、一路は(いや、観客である我々も)、家族や自分を取り巻く人たちとの絆が、掛け替えの無い大切なものであることを再認識します。
自分が自覚できることよりもはるかに多くの想いに支えられて、自分らは生かされてるんだと。
生きてる人も幽霊たちも、皆、いとおしく思えて、涙が出てきます。

キャスティングに関しても申しぶん無いです。
主人公・花田一路は、「ALWAYS 三丁目の夕日」の淳之介役、須賀健太くんが演じています。
今回は、内気そうな淳之介とは打って変わって、見事にわんぱく少年になりきっています。12歳にしてこの演じ分け、将来が楽しみです。
そして、友達・壮太を演じる松田昴大くんがまた巧い。泣かせてくれます。
大人たちも、その子役たちを上手に引き立てています。

ただ、はっきり言ってVFX(ビジュアル・エフェクツ)の映像はかなり低レベルです。
その低レベルの映像を使って無理にクライマックスを盛り上げようとしたのは、ちょっと逆効果だったかも知れないですね。
あそこまでやらなくても十分に良い話なのにね。

夏休みに、家族の思い出を作りそこねてしまった皆さん。今からでもこの映画をご家族そろって観に行かれることをお勧めします。
家族の絆が強くなること間違いなしです!

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル

バップ

このアイテムの詳細を見る

コメント (2)   トラックバック (6)   この記事についてブログを書く
« 「ゲド戦記」 伝わって来な... | トップ | 「時をかける少女」 意識が... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これ、良かったですね~ (こっちゃん)
2006-09-09 08:50:39
こんにちわん、シキシマ博士さん。

これ泣けましたね。意外にも。

VFX以外のドラマ部分がとてもヨカッタ。



でもあのVFXのチープさも、あえて狙った味なのかもしれないな、と

こっちゃんは思ってます。

この映画に「スーパーマンR」のようなハイクオリティの映像を持ってきても

それはまた浮いちゃうのかな、と。



子供のように豊かな想像力で観るとそういうのって気にならないのかもしれませんね。

あくまで子供の目線の映画なんですね。



でも、これで大人は泣くんだよねー。
>こっちゃん (シキシマ博士)
2006-09-10 23:51:56
思ってた以上に良い映画でしたね。

主なキャラの心の内がほどよく見え隠れして、それぞれに感情移入出来ました。

家族や仲間との絆って良いなあと思わせてくれましたね。



たしかにVFXが巧すぎて、人間ドラマが霞んでしまうのも良くないですね。大目に見ましょう。



シリーズ化しても良さそうな作品でしたね。

コメントを投稿

明日のための映画」カテゴリの最新記事

6 トラックバック

『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』 (京の昼寝~♪)
幽霊に出逢って、家族の絆を知った、不思議なひと夏     ■監督 水田伸生■脚本 大森寿美男■原作 一色まこと(「花田少年史」講談社刊)■キャスト 須賀健太、篠原涼子、西村雅彦、安藤 希、上田耕一、もたいまさこ、松田昴大、北村一輝、杉本哲 ...
花田少年史 幽霊と秘密のトンネル (2006) (こっちゃんと映画をみまちょ♪)
こっちゃんポイント ★★★★★ 鑑賞環境  映画館(マイカル小樽) 上映時間 123分 製作国 日本 公開情報 劇場公開 (松竹) 初公開年月 2006/08/19 ジャンル ドラマ/ファンタジー/ファミリー ...
『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』 (アンディの日記 シネマ版)
笑い度[:ラッキー:][:ラッキー:][:ラッキー:]       2006/08/19公開  (公式サイト) (公式ブログ) 感動度[:ハート:][:ハート:][:ハート:] 泣き度[:悲しい:][:悲しい:] 満足度[:星:][:星:][:星:][:星:]  【監督】水田伸生 【脚本】大森寿美 ...
花田少年史/幽霊と秘密のトンネル (日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~)
少年のひと夏の成長の物語です。 いわゆる「ベタ」な作品です。幽霊を持ち出してコミカルな味を加えていましたが、ところどころ泣かせるポイントも抑えられていて、少年たちの見事な演技も加わって楽しめる作品に仕上がっていました。 私自身は、基本的に、 ...
★「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」 (ひらりん的映画ブログ)
ヨーホー・ヨーホーで海賊はやめられないっ・・・ねっ。 このシリーズ見るたびに、「キャプテン・ひらりん」だという事を思い出す自分。 ジャックみたいに、船は無いけど・・・。
『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』'06・日 (虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ)
あらすじわんぱく坊主の花田一路(須賀健太)は今日も母親の寿枝(篠原涼子)とテレビをめぐって激しいバトルを繰り広げていた。怒り狂う母親から逃げるため、自転車を猛スピードで走らせていた一路はトラックに跳ねられてしまうが奇跡的に一命を取りとめる。しかし、幽霊...