「ALWAYS 三丁目の夕日」
あまりにも評判が良いので、期待し過ぎて失敗しないか心配しつつ観に行ったのですが、取り越し苦労でした。
原作は長期にわたり「ビッグコミックオリジナル」に連載されている西岸良平の漫画「三丁目の夕日」。私は単行本を何冊か持っています。かつてTVアニメ化された事もありますね。
写実的で無いデフォルメされた画風の作品ですから、実写化については、逆に、原作との違いをさほど気にせず受け入れる事ができました。
物語の舞台は昭和33年の東京下町。昭和36年生まれの私は、もっと自分の実体験と重なるかなと思ったんですが、それ程でも無かったんでちょっと残念。
でも、ミニチュアとCGを駆使した町並みは本当に見事。いや、そういう事を意識させないくらいでした。
キャラクターに関しては、正直、最初は戸惑いました。
原作漫画では、それほど強烈な個性の無かった鈴木則文(堤真一)がやたらと気性が荒かったり、もっと高齢のイメージだった茶川竜之介(吉岡秀隆)がそうでもなかったり、男だったはずの六さんが星野六子(堀北真希)という女の子の設定に変わっていたり…。
原作と違っても良いけれど、その必然性があるのかと。
でも物語が進んでいくうちに、この設定だからこそ、より説得力があるんだと理解しました。
とくに六さんを女の子にしたことは大正解でしたね。演じる堀北真希ちゃんは本当に上手でした。彼女には何か賞をあげたいくらいです。
それから、鈴木トモエを演じた薬師丸ひろ子さん。最近はTVの「1リットルの涙」でもそうですが、ここでも、お母さん役を上手に演じています。
古行淳之介(須賀健太)と鈴木一平(小清水一揮)の子役も、昭和の子っぽく素直そうで良かった。
物語は、いくつかのエピソードを繋いで構成されています。
それが、ひとつのエピソードで引っ張るよりも、多様な昭和の姿を見せることに成功したと言えると思います。
これ以上は、未見の人もいると思うので具体的には明かせませんが、とてもベタなお話です。
奇を衒っていないから、ストレートに観る者の心に届きます。
素直に感動し、泣けます。
今のように物が溢れていなかったからこそ、守るべき物が何なのか見失わずに済んだ時代。
でも貧しさゆえに、守るべき物、一番大切な人と共にいることすら出来ない。
事情はちがうけれど、そんな登場人物が何人も登場します。
今、バブルの後とはいえ、あの時代よりはるかに裕福な時代に生きる私たち。
その裕福さで、あの頃に守りきれなかった物を、大切な人を、今しっかり守っているでしょうか。
そんな事を考えさせてくれる映画でした。
あまりにも評判が良いので、期待し過ぎて失敗しないか心配しつつ観に行ったのですが、取り越し苦労でした。
原作は長期にわたり「ビッグコミックオリジナル」に連載されている西岸良平の漫画「三丁目の夕日」。私は単行本を何冊か持っています。かつてTVアニメ化された事もありますね。
写実的で無いデフォルメされた画風の作品ですから、実写化については、逆に、原作との違いをさほど気にせず受け入れる事ができました。
物語の舞台は昭和33年の東京下町。昭和36年生まれの私は、もっと自分の実体験と重なるかなと思ったんですが、それ程でも無かったんでちょっと残念。
でも、ミニチュアとCGを駆使した町並みは本当に見事。いや、そういう事を意識させないくらいでした。
キャラクターに関しては、正直、最初は戸惑いました。
原作漫画では、それほど強烈な個性の無かった鈴木則文(堤真一)がやたらと気性が荒かったり、もっと高齢のイメージだった茶川竜之介(吉岡秀隆)がそうでもなかったり、男だったはずの六さんが星野六子(堀北真希)という女の子の設定に変わっていたり…。
原作と違っても良いけれど、その必然性があるのかと。
でも物語が進んでいくうちに、この設定だからこそ、より説得力があるんだと理解しました。
とくに六さんを女の子にしたことは大正解でしたね。演じる堀北真希ちゃんは本当に上手でした。彼女には何か賞をあげたいくらいです。
それから、鈴木トモエを演じた薬師丸ひろ子さん。最近はTVの「1リットルの涙」でもそうですが、ここでも、お母さん役を上手に演じています。
古行淳之介(須賀健太)と鈴木一平(小清水一揮)の子役も、昭和の子っぽく素直そうで良かった。
物語は、いくつかのエピソードを繋いで構成されています。
それが、ひとつのエピソードで引っ張るよりも、多様な昭和の姿を見せることに成功したと言えると思います。
これ以上は、未見の人もいると思うので具体的には明かせませんが、とてもベタなお話です。
奇を衒っていないから、ストレートに観る者の心に届きます。
素直に感動し、泣けます。
今のように物が溢れていなかったからこそ、守るべき物が何なのか見失わずに済んだ時代。
でも貧しさゆえに、守るべき物、一番大切な人と共にいることすら出来ない。
事情はちがうけれど、そんな登場人物が何人も登場します。
今、バブルの後とはいえ、あの時代よりはるかに裕福な時代に生きる私たち。
その裕福さで、あの頃に守りきれなかった物を、大切な人を、今しっかり守っているでしょうか。
そんな事を考えさせてくれる映画でした。
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ほんと、いい映画でした。
映画を観ている間中、「このまま、ずっと観ていたい」と思ってました。マンネリと言われてもいいから、シリーズ化してほしいです。
せめて、この映画で涙した人が今も持ってる人情は、ずっとずっと後世にも残して行きたいですね
是非、シリーズ化してほしいです。
評判が良すぎるから少し不安もあったけど
これは評判通りにいい映画で日本人になら
超お勧めの映画ですね。
邦画も最近頑張ってるなぁ~
また遊びに来ますね。
ALICE
本当に良い映画でしたね。
こういう傑作をどんどん作れば、邦画人気が定着するでしょうね。
私のほうからもまた遊びに行きますね。よろしく!
色んな見方があったのだと思いますが、
皆が行き着くところは「感動」という同じ場所だったようですね。
それがこの映画が広く受け入れられた理由だと思います。
素直に良いと思える今年の邦画のケッサクの一つでしたねばんじゃーい!
今頃になって、コッソリと書きますね。
3月3日の日本アカデミー賞で、「三丁目の夕日」が主要部門のほとんどを独占しちゃいました。
これは〝金犬賞〟と比べて、どちらが権威があるんでしょうかね?