コスタリカには“Radio Reloj”(ラディオ・レロ、「ラジオ・時計」)という放送局があった(今でもあるだろうか)。こちらは、鐘がカンカンカンカンと鳴ってお知らせ(コマーシャルではない)が始まる、うるさい放送局である。普段は聞きもしない放送局であるが、この放送局に一度お世話になったことがある。
何かの機会にパスポートを日本国大使館だかどこかに持っていく必要があったのだが、いくら探しても見つからない。落としたような覚えもない。下宿先の女主人に話したところ、この放送局に話をつけてくれて、「筆者のパスポートが紛失したので、心当たりがある人は連絡してほしい」というような放送があった。筆者はお金を支払ってはいないので、無料サービスなのか、それとも女主人が払ってくれたのか、はたまた女主人は弁護士なので、アミーゴにただでやってもらったのか判然としない。
放送を何回かやってもらったにもかかわらず、パスポートは出てこなかった。これは、お叱りを覚悟でパスポートの再発行を大使館にお願いに行かなければならないと思っていた(とは言っても、小さな大使館なので、大使閣下以下みんな知り合い、つまりアミーゴなので、きついお叱りはあるまいと高をくくっていた)ころのある日、青年海外協力隊のオフィスに行って本を借りようと思って、本棚をあさっていたら、なんと、本の間にあるではないか。
今となってはなんとも間の抜けた、お恥ずかしい話ではあるが、最近、ますます間が抜けてきたので、もはや恥ずかしくもないか。
次回からは映画館のお話である。
ポチッとクリックすると、何かが起きる(かも)。
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コスタリカの歴史 (世界の教科書シリーズ)
人名の世界地図 (文春新書)
何かの機会にパスポートを日本国大使館だかどこかに持っていく必要があったのだが、いくら探しても見つからない。落としたような覚えもない。下宿先の女主人に話したところ、この放送局に話をつけてくれて、「筆者のパスポートが紛失したので、心当たりがある人は連絡してほしい」というような放送があった。筆者はお金を支払ってはいないので、無料サービスなのか、それとも女主人が払ってくれたのか、はたまた女主人は弁護士なので、アミーゴにただでやってもらったのか判然としない。
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