スパニッシュ・オデッセイ

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ピジン語(9) tok pisin と wantok

2014-08-29 09:01:22 | パプア・ニューギニア
 「ピジン語」という語はピジン語では tok pisin という。tok は英語の talk から来ているようだ。ジャレド・ダイアモンド著:昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来昨日までの世界(下)―文明の源流と人類の未来には「トク・ピシン語」と訳されているが、これはおかしい。tok が「語」なので、「語ピシン語」ということになってしまう(「太平洋ベルト地帯」を思い出した)。いい書物なのに、もったいない。
   
 tok を使った有名なことばに、wantok というのがある。これも使用頻度がきわめて高いので、いやでも覚える。
 英語の one + talk に由来するようで、「ひとつの言語」つまり「同じ言語」を話す部族が本来の意味のようだが、「仲間」という意味にも用いられる。
  ピジン語の知識がないと want + ok で切ってしまいそうである。「ほしい」+「OK]で、「ほしいものは何でも持ってけ」と誤解しそうである。 
 パプア・ニューギニアはたぶん今でも部族社会だと思うが、1985年ごろはまさに部族社会そのものであったといえよう。田舎から wantok を頼って首都のポートモレスビーにやってくると、たとえ、見ず知らずでも wantok であれば面倒を見ないといけないらしい。首都で一旗揚げた人物もかつては、wantok を頼って出てきたのだろう。
 というわけで、1985年ごろは物乞いは見かけなかった。wantok が面倒見てくれるので、物乞いする必要がないわけである。ただ、最近は物乞いの姿も見かけるという話である。少しずつ社会が変化しているのだろう。
   

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はじめてのピジン語―パプアニューギニアのことば


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