スパニッシュ・オデッセイ

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コスタリカの田舎のトイレ(2)

2014-02-01 11:00:26 | コスタリカ
  旅行先でもトイレに困ったことがある。カリブ海側の最大の町リモンのはずれから北へ、海に沿って運河が掘られている。わざわざ運河など掘らなくても海を行けばいいかと思うのだが、カリブ海は波が荒いので、小型船は転覆の危険がある。この運河を北へ約100キロ行ったところにトルトゥゲロ国立公園(Parque Nacional Tortuguero。ウミガメ“tortuga”に由来か)というところがある。

国立公園とはいっても、自然がそのまま残っているようなところで、1980年当時は筆者が宿泊した施設は安宿で、当然、電気は来ていなかった。一応ホテルではあるので、自家発電を行っていた。電気がつくのはいいのだが、車のエンジンをかけているようなもので、うるさい。一晩中つけておくと、燃料代ももったいないので、9時ごろが消灯時間だったかと思う。そうなると、トイレも真っ暗である。一応ホテルなので、室内にトイレはある。懐中電灯やろうそくを準備していればいいのだが、準備を怠った。仕方がないので、外で用を足すことにした。小は男の場合は適当に済ませることができる。しかしながら、大の必要ができたのである。
 トルトゥゲーロは運河と海に挟まれた砂浜である。作品は砂に埋めればいい。注意すべき点は作品が盛り上がって、尻につかないようにすることである。そのためには、ゆっくり前進しながら、作品を作らなければならない。昔の人はここのところをよく心得ていた。筆者も何かの本でやり方を学習していた。キジを撃つ時の恰好と同じだそうで、山男なら「キジを撃つ」という言葉の意味はすぐわかるらしい。『広辞苑』には載っていなかったが。たまたまその夜は、ほどほどの月が出ていて、助かった。満月だと、月明りで人に見られてしまう。また、闇夜でも困る。というわけで、最初で最後(今のところ)のキジ撃ちは見事、成功裏に終わったのである。
    トルトゥゲロ 月の浜辺で キジを撃つ

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