ドンドンこにしの備忘録

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「ふたり狂い」 真梨 幸子 読了!

2015年12月05日 18時51分19秒 | 作家 ま行
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA) 2015.11.4読了。
真梨 幸子 (著)

女性誌〈フレンジー〉の人気連載小説「あなたの愛へ」。その同姓同名の主人公が自分だと思い込んだ川上孝一は、思い余って著者の榛名ミサキを刺してしまう。それに端を発して起こる、デパ地下総菜売り場での異物混入事件、ネットでの企業中傷件、そして郊外マンションでの連続殺人。だが、その背後には謎の女マイコの存在があった……。現代人のささやかな狂気と、連鎖する因縁の果てに明かされる驚愕すべき真実とは?
ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』の著者が仕掛ける、もうひとつの罠。時間を忘れて読んでください。でも、くれぐれも注意深く。恐ろしいものが潜んでいますから。




連作長編である。
それにしても、この作家さんの構成は凝っている。
構成が凝っているから、わかりにくい、途中で混乱する場合もある。
しかし、このわかりにくさが、引っかかりになり、前に戻っては、読み返し、最終章で、その引っかかりが回収され、また、最初に戻って読み返したときに、まったく違う側面が見えてくる。これが魅力だろうか。
「ふたり狂い」とは、狂人と一緒にいるとうつるというようなことらしく、この物語に出てくる登場人物は、最初まともに見えていた人も、実は、やっぱおかしかったというように、ほとんどの人がおかしいかおかしくなっていく。最初から狂っていたのか、それとも、狂人といたからうつってしまったのか?私にはわからないが。とにかく狂人だらけだ。…6点。


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