有終の美! 絶品アーモンド!!

アーモンドアイの目が凄かったね。まるで最後の舞台というのを知っているかのよう。目に強い意志が宿り、そして崇高なものにさえ感じられた。馬体も張りといい筋肉の動きも完璧なモーション。初めて本気になった、今まで感じたことのないオーラの相手を目にして、完全にスイッチが入った。これが本当のアーモンドアイだったのだ。牡とか牝とか全く関係なし。競走馬として、生き物として、ほぼ神的存在。それくらい昨日のアーモンドアイは神々しかった。
コントレイルは始め少し圧迫あったが、すぐに1頭だけポツンの位置でリラックスして走れた。流れを考えれば豪快に差し切ってもおかしくなかったが、別格の「神」には…。　デアリングタクトは思ったより前目に付けられたし、正味の戦いを挑んだ。さすがにこれまでとメンバーが違うので、楽に上がることは出来ず、早目に手も動いたし、あと1ハロン限界を超える状況で苦しかったが、ゴール板でカレンを交わして、物語の完結に大きな役割を果たした。例によって中を割ってグイっと出る闘争心は凄い。紛れもない三冠牝馬だろう。永遠に語り継がれる伝説が始まり、終わった。
直線半ば、当然私は「ツムツムっうー!」と叫んだ。3回ほどか。道中は誰より折り合いに専心して、勝負どころを意識しつつ、外目へ出して「伝説のレース」に参加した。実績や個性では大きい差の三冠馬に、臆することもなく戦いを挑んだ。津村も阿修羅の如く追う。最後はデアリングのスピリットに屈したが、2着コントレイル(三冠馬)、3着デアリングタクト(三冠牝馬)、4着カレンブーケドール(重賞未勝利)、この3頭は2.23.2同タイムゴールだ。強いだろカレンブーケドール。本命にして悔いなし…いやチョイと(笑)。当たってりゃ3連複の払い戻しは5万円ぐらいか。結構酒呑めたなァ(笑)。いや、いいもの見せてもらった。死ぬときに思い出すくらい凄いレースだったな。ほんと死ぬ時TTG物語とどっちを思い出すか…。これは私にとって物凄いことなのですよ。