今日のドン言

私の競馬ファイル。POGをはじめ競馬に関することを違和感感知カメラでとらえた世界です。他に社会問題、スポーツ、芸能etc

巨泉とグリーングラス。

2016-07-22 | 競馬
 少し遅くなったが、大橋巨泉氏の死去は競馬ファンとしても感慨深いものがある。 ロックプリンス、タケシツービートなど楽しませてもらったが、何より日本競馬に対するご意見番的なポジションで、その存在は決して小さくなかった。 その独特な生き方、個性から、味方と同じくらい敵もいたが、アンチも云ってみれば人気なわけで、ワンアンドオンリーな人生だった。 競馬に限らないが、巨泉によってその魅力を知り得たことは多く、日本の文化、レジャーの発展に寄与した功績は計り知れない。 個人的には昭和54年、引退レースとなったグリーングラスが、サクラショウリ、メジロファントムなどを振り切り、苦節から歓喜の見事なゴールを飾った有馬記念。 TTGの伝説を完結させたグリーングラスに、巨泉も大感激して、時折遠くを見るような感じで喜びを表していた。 その言葉たちは余韻に満ちたもので、いつもの巨泉の語り口とは違っていた。 当時「目黒のグリーングラス」だった私としても、巨泉と一緒に喜びに打ち震え、涙していた。 まるで昨日のことのように、いつだってあの瞬間は蘇ってくる。 私が死ぬ時も、多分RF実況の「グリーングラス、栄光のさよならゴーォルゥー」は流れてくることだろう。 今も競馬は大好きだし、フラフラした人生を支えてくれてもいるが、やはりTTGと過ごした日々は、どの時代、世代とも違う、格別なものであった。 あの有馬記念の締めくくりとして、巨泉がマイクに語った言葉で終わる。「これで今年はほんとにいい年だった」
 
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