「困った時はお互い様」    

NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

矢島祥子さんの願ったこと ―人を大切にしたいし、自分も大切にされたい―

2010-10-06 00:22:01 | 矢島祥子さん
●さっちゃんの死の真相を知りたい 2010年10月05日(朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000001010050001
大阪市西成区の木津川で昨年11月、女性医師の遺体が見つかった。
日雇い労働者が集まるあいりん地区(釜ケ崎)で野宿者らの診療を続け、
信頼も厚かった矢島祥子(さちこ)さん(当時34)。
大阪府警は自殺と事件の両面で捜査しているが、
両親は「自ら死ぬなんて考えられない」と、街頭で情報提供を呼びかけ始めた。
矢島さんの身に何が起こったのか――。

●さっちゃんの会を応援する会
http://sachan330.exblog.jp/i2/
署名活動もしています。応援お願いします。

※矢島祥子さんの事件が再捜査されています。
自殺とされてきた事件を取材した報道をみて、
自殺ではありえないことを確信しました。
上記、応援する会のHPから、報道された番組が見られます。
ぜひサイトをご覧になって下さい。

※(先日このブログにアップしたものです)
矢島祥子さんのことを知って下さい
http://blog.goo.ne.jp/donationship/e/6b9123b6cf130b54b0aec387cdd4068a


*****************************
※以下は、ドネ会員ページより転載します。
2年前、矢島さんと一緒に<お見舞い>同行したメンバーの日記です。
野宿者ネットワークでは、夜回りで野宿者の安否確認にまわりながら、
病気や体調を壊した方を福祉や病院につなぐ活動もされています。
文中のYさんは、矢島祥子さんです。

◆お見舞い、訪問報告 (2008・6)
――ただの缶コーヒーがうまい!と思うわけ――

日曜日、野宿者ネットワークみなさんの
お見舞い&訪問に同行させてもらいました。
ふるさとの家に集まったのは6人。
三人一組でお見舞いに行く事にしました。
まずは、前日の土曜日の見回りで体調の悪い人、
すぐにでも病院に連れて行ったほうがいい人について話し、その対策。
診療所に誰が付き添って行くのかとか…。

野宿生活からアパートに住み、仕事はしているが
付き合ってる彼女にいいかっこをしたかったようで、
闇金に手をだしてしまい、家に戻るにも戻れない人への対策。
すぐに弁護士や司法書士等に相談し、どうするかを話し合う。
話しを聞いていると、その他に生田さんの所には生活で困ってる人で、
首が回らない人達から連絡があるようだ。
生田さんは、すぐに知り合いなどに連絡をして、
どうしたら生活保護など受けれるかを教える。

みなさんは、おのおの顔見知りの方達のお見舞いや訪問をしてるようでした。
(あたりまえか)。
確かに、知らない人間がいきなり病院に行っても
「あんただれ?」ってなるよなぁと思いつつ、
内科医をしているYさんと(女性)、Mさん(男性)と同行させてもらいました。

ふるさとの家から近い、YC病院に行った。
そこには元気で顔色のいいおじさんがいました。
そこでYさんは「顔色がよくなったね、元気そうでよかったぁー」と話す。
私は、軽く挨拶する。
おじさんは、血圧が高くて身体もしんどかったみたいで三ヶ月前救急で運ばれたらしい。
顔色はよく、笑顔もチャーミングでした。
「1日にタバコを60本吸っていたが、ここに来てタバコはやめた」と言っていました。
「入院してる人はこっそり屋上でたばこすってるけどなぁ…(笑)」と言いながら。。。
おじさんは、ちょうど三ヶ月目、4日後に退院するそうで住む家も決まってるそうだ。

退院の日は誰かが迎えにきてくれるようだ。
気分をよくしたのか、私たち三人にコーヒーまでごちそうしてくれました!
ただの缶コーヒー(無糖)だけど、
こんなに美味しかったっけ?ってくらい異様にうまく感じた。

詳しいことは知らないんですが、
三ヶ月以上入院すると入院費が下がるため=病院の収入が減るため、
三ヶ月を目安にだいたい退院させるか、他の病院にうつすそうです。
Yさんは『貧困ビジネス』について淡々と語ってました。
同じ病院にいたYさんのもう一人の顔見知りの人はすでに退院していなかった。
もう一人、精神疾患(総合失調症)で
胃潰瘍を何度も繰り返し胃が癒着して手術をした人がいました。
この病院には精神科の先生はいないため、専門医が訪問して薬を処方してくれるそうです。
その人はとっても痩せていて、目もくぼんでいました。
その上、孤独なんて…堪えられないと思いながら私は外でMさんと待っていました。

Yさん曰く、野宿者の精神疾患の割合は一般人の割合に比べて多いとのことです。
そういえば、ふるさとの家に私は一番のりしました。
玄関が開いていなかったので、外で待ってると
昼間からみんなでお酒を飲んでる人達がいました。
そのおっちゃんは、私に声をかけてきて何かを話してました。
顔も赤く、よっぱらって笑いかけてきます。

その人の手の甲にはいかにも根性焼きの丸い火傷の後がいっぱいいっぱいありました。
苦しみをまぎらわすために、やりきれなくってしたのかなって、
勝手にそう思い、自分と重ねて胸が苦しくなりました。 

(続き)
二人目のKさんを訪問した。
その人は末梢血管までの血の巡りが悪くて、
野宿してたころはどちらかの人差し指と中指が壊死して真っ黒になってたそうです。
今はそのふたつの指先は切り取られていました。
五十肩で肩もあがらない様子だ。今は施設に住んでいて、職を探してるようでした。
Kさん、YさんとMさんと私とで部屋を借りてYさん中心にお話をしました。
仕事を探してる事、指がないことや、肩が上がらないことの話。
週に三回治療に言ってる事。
趣味をみつけて、少しづつ仕事を探すように話しをしたりした。
私は、韓国海苔とキーホルダーをプレゼントした。
笑顔でうけとってくれました。喜んでくれたかなぁ…。
帰り際、見送ってくれましたが。靴を履いてる間に部屋に帰った模様。
施設を出ると、なんだか、孤独が恐ろしく感じました。
誰も頼れない、ある意味しがらみのない孤独感。ぽつんって感じ。

次は京橋駅の近くの病院に行きました。
病室に10人以上いるところでした。生まれて初めて見てびっくりしました。
確か、しきりのカーテンもあったようななかったような…。
Yさんは元気になった人に笑顔で話しかける。やっぱり、嬉しそうだった。
その病院にはもう一人Yさんの知り合いがいるそうでした。
一人、認知症で80歳のおじいちゃんがいるそうでした。
私は外で待ってたので会えませんでしたが…
肝臓に影があって、肝臓がんと判断され、
本人へ詳細な説明なく、病院側の勝手な判断で手術されたそうです。
Yさんはその病院に手紙を書いたそうです。
返事は適切な判断だったそうで…。
そのおじいちゃんは、この病院にいたら全部とられるって言ってたそうです。

移動してる間、Yさんに色々話しを聞くと肝臓が悪い人が多いみたいで。
「なんで肝臓が悪い人が多いんですか?お酒ですか?」と聞くと
売血、覚せい剤、入れ墨で肝炎などになるそうです。
衝撃で、言葉がでませんでした。
身寄りのない人のお見舞いに行くことで、
看護婦さんやお医者さんに存在をアピールする
 =ちゃんと治療してくれるようにっていう意味もあると思いました。
Yさんもそう言ってました。
身寄りのない人は立場が弱いし、存在を軽んじられるのがほとんどだと思う。
私も親がいないというので、存在を軽んじられたことは何度もあった。
(大切にされたことの方がいっぱいありましたけど)結局そういうのと同じだと思った。

Yさんにどういうスタンスでこの活動をされてるんですかって聞いてみた。
人を大切にしたいし、自分も大切にされたい って言ってました。 
すごいなと思いました。
この、夜回りやお見舞い、訪問は、続ける事に意味があるんだと思いました。
実際にお見舞い、訪問、夜回り行ってみると、
当たり前ですが同じ人間であり、それぞれの人としての人生があって、
同じ時間にそれぞれのリアルが進行してるということ。
野宿者支援活動をし続けることの大切さを実感しました。
一人一人との細くとも、その絆が心の支えになりえてて。
大切な人生に関わることができて。
この活動されてることの大きさを実感しました。
ただの缶コーヒーがうまい!と思うわけがわかったような気がします。


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2 コメント

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矢島祥子さんの足跡 (そら)
2010-10-27 11:20:38
どんな風に釜ケ崎で生きられたかがよくわかりました。
改めて御冥福を祈ります。
そして、真相が明らかになりますように祈ります。4522
そらさん (さき)
2010-10-31 01:32:23
コメントありがとうございます。
私も何度かお見舞いに同行させてもらいました。
矢島さんと一緒に過ごした時間、かわした言葉、、思いだすと悲しくて。。この現実が夢だったらいいのにと思います。
真相があきらかになることを願っています。

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