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NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

◆ 講演会「企業とNPO/NGO これからの協働のかたち」

2019-02-14 07:25:14 | ドネーションシップ
※興味深い講演会のお知らせを頂き、Yさんが参加してくれました
Yさんの報告を紹介させてもらいます

◆◆ 講演会「企業とNPO/NGO これからの協働のかたち」◆◆

先日京都で講演会 「企業とNPO/NGO これからの協働のかたち」があり、参加させてもらいました。
主催 は特定非営利活動法人関西NGO協議会です
http://kansaingo.net/

“企業”と“NPOやNGO”がどう協力し合って、どんな可能性を見出していけるのか―――というテーマでの講演会でした。



●“企業”と“NPOやNGO”が実際に協働している事例がいくつか紹介されました。
なかでも興味深かったのが、京都の農業ベンチャー企業と、京都のNPOの協働の事例でした。

京都の農業ベンチャー企業とは、“株式会社 坂の途中”さん。
「百年先も続く、農業を。」として、環境負荷の小さい農業の普及を目指して、新規就農の方たちのつくる有機野菜の販路開拓をサポート。
野菜セットの定期宅配が主力事業。
ホームページ : https://www.on-the-slope.com/about/
MBS-TVでの紹介 : https://www.mbs.jp/voice/special/archive/20190208/


一方の京都のNPOは、ドネともつながりのある“認定NPO法人 テラ・ルネッサンス”さん。
「ひとり一人に未来をつくる力がある」として、地雷・小型武器・こども兵・平和教育に取り組むNPOです。
わかちあい祭りでも“ウガンダコーヒ”でお世話になっている団体です。
ホームページ : https://www.terra-r.jp/index.html


“坂の途中”と“テラ・ルネッサンス”の協働事業は、アジアの国ラオスでの養蜂プロジェクト。
ラオスは豊かな森の広がる国ですが、かつてベトナム戦争のときにアメリカ軍が使ったクラスター爆弾の不発弾が多く残存し、その不発弾の処理率はまだ1%未満といわれています。
このため換金作物を栽培するために森を切り開こうとして不発弾の被害に遭い、命を落とす人や重症を負う人も。

そうした地域で今回取り組まれているこの養蜂プロジェクトは、地域の村々で養蜂事業が森林の直接利用の代替産業として確立するように支援するものです。
森に入って不発弾の被害に遭うリスクを避け、森を守りながら収入も得られるように、養蜂の技術的支援や、商品化、生産体制の構築、環境教育などの活動がなされています。
地元の森林局や地元のNPO、神戸大学の協力も得て養蜂事業の普及を目指しています。

販売に関わる企業である“坂の途中”がプロジェクトに関わることで、商品企画や品質へのアドバイス、また販路の多様化などのメリットがあるそうです。
NPOは技術的支援や、環境に配慮した自然共生型産業へのノウハウなど、村人に寄り添いながら事業の普及をはかります。

企業とNPOが協働することで、各々単独ではありえない力を引き出す可能性を感じました。
パネラーとして、“テラ・ルネッサンス”と“坂の途中”の担当者がお話をされましたが、二人とも表情が生き生きしていて、人の役に立つ喜びのなかで仕事をされていることが伝わってきました。



●今回の講演会の最初に講話をされたのが、法然院というお寺の貫主、梶田さんでした。
ホームページ :http://www.honen-in.jp/HONEN-IN-001.html#D

梶田さんはお寺さんでありながら、かつては環境NGOの理事だったり、今は京都NPOセンターの副理事長だったりと、社会貢献や人とのつながりを大事にされている方です。
法然院は京都の哲学の道近くにある由緒ある静かなお寺ですが、梶田さんはこのお寺を芸術活動のために開放したり、シンポジウムの場として提供したりもしておられます。

一方で「日本のお寺は、先祖供養ばかりを言って、仏法を広めてはこなかった。人として、人と一緒にどう生きていくのかを考えていかなければならない…」といった根源的なお話もされていました。
原発の再稼働を批判しつつ「原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。」としておられます。

“お寺おやつクラブ”という活動があります。
これはお寺さんにお供えされたお菓子や果物などのお下がりを、貧困家庭などにおすそ分けする活動なのですが、法然院はこの活動に“提供する側”として参加されています。
ドネとつながりのある“山科醍醐こどものひろば”さんも、“提供を受ける側”として“お寺おやつクラブ”に参加されているので、こんなところでもつながりを感じました。

梶田さんには、ドネのリーフレットとドネ通信をお渡しして、ドネの活動紹介をさせていただいたきました。
僕が持っていた名刺入れを見て「面白いのを持ってますね」といわれたので「パレスチナの刺繍製品です。」というと「うちのお寺でも置いてますよ」と。
実は数年前に“パレスチナ子どものキャンペーン”さんが法然院で講演会とアラブ音楽のライブをされていて、僕もそこに参加させてもらったので、そんな話で気持ちもぐっと近くなりました。



●講演会の定員は30人だったのですが、申し込みが多かったそうで、ざっと50~60人ほど来られていました。
この日は講演会のあと、参加者どうしの交流会があり、参加されていたNPO・NGO関係者と企業の方々の直接的な交流の時間となりました。
企業の方々も、NPO・NGO関係者もとても活発に交流されていて、「もっと人とつながりたい」 「知ってもらって活動を広げたい!」 「つながってもっと貢献したい!」というパワーがみなぎっていました。
交流会があるということで、僕はPCで私製のドネ名刺を10枚作って持って行ったのですが、とても10枚では足りない有り様で、「僕たちドネはずいぶんとのんびりしているなぁ」と痛感しました。
(まあ、その“ゆるさ”がドネの魅力の一つでもあるのですが…)

途中60才前後とみられる男性が声をかけてくださいました。
大阪の企業さんで、水質浄化の高い技術を売りにしている会社の方でした。
「いや、私ももうすぐ定年でしてね。 この年になると売上で成績を上げてというよりも、技術屋として技やノウハウで誰かのために役に立ちたいという気持ちが大きくなるんですよね。せっかくの技術ですからね。」と話されていました。
社会貢献の団体にも参加されているそうで、環境関係のNPO・NGOの方との協働で、持ち前の技術を生かして誰かの役に立てればと、この講演会に参加されたそうです。

僕は一般企業は、営利目的・利潤追求というイメージが強かったのですが、こんな方もおられるのだと驚きでした。
産・学・官・民じゃないですが、 企業も、NPO・NGOも、お寺さんも、立場は違えど
そういう気持ちでいる人はたくさんおられるのでしょうね。
人とのつながりに希望がもてる、ちょっと嬉しい講演会でした。
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