福岡市営地下鉄七隈線の終点、橋本駅前に展開する“木の葉モール橋本”の開発にあたって各種の調査からマーケティング提案を行いました。
今朝の朝日新聞には、「運営する福岡地所は、ライバルが少ない『空白地帯』をねらって開発した」と書いていますが、まさにこのSC空白地帯ということにわれわれが着目し、これに対応したマーケティングプランを考えたわけです。
福岡市西部地域は、1960~1970年代から急速に開発された地域だけに従来型の箱型SCはいくつかありました。
しかし、1990年代後半から大型店の出店規制が緩和され、その結果各地に展開された核テナントと専門店やアミューズメント施設で構成される大型郊外SCはこの地域には出店していなかったのです。まさに、SC空白地帯だったわけです。消費者行動をアンケートなどから分析してもこのことは明らかでした。
しかも、最近では、郊外型のSCは成熟期を迎えていてあちこちのSCが伸び悩み状態に陥っているという状況もありました。このため、新しい形態の郊外型SCのあり方を探るべくあちこちのSCのケーススタディも行いました。
特に参考になったのが、三井不動産が開発した“ららぽーと柏の葉”でした。千葉県柏市にあります。ライフスタイルセンターということばがふさわしいSCでした。
このような業態がこの福岡市西区橋本辺りにも必要とされるのではないかと考えました。これらから得られた提案を基にその後の開発が進み、昨日の開業につながった、というわけです。
西日本新聞の開業記事、福岡地所の二ユースリリースを下記に掲げておきます。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/237205
http://www.fukuokajisho.com/pdf/news/topics110404.pdf