A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

「The First Tree」プレイ&クリアしました!

2022-05-21 23:31:57 | ゲームな話
 さてこないだEpic Gamesのゲームを1つクリアしたのでひとつインストールしました。積みゲーが無限になくならないんですが……。
 まあ実績機能が実装されたものから順番にプレイしていきましょうかね。
 今回インストールしたのは「The Fiest Tree」。
 一匹のキツネの旅に合わせてジョセフという一人の男の内省を描いたゲームです。
 プレイした感想としては、ゲームというよりは詩に近い作品だった印象です。ゲーム中には収集アイテムやちょっとしたアクション要素はあるものの、一大スペクタクルや派手なアクションがあるわけではありません。
 キツネが旅の中で地面に埋められたさまざまな品を掘り返すのに合わせて、ジョセフがその品々にまつわる思い出を語っていきます。
 この語り方がなんとも味わい深く、文字通り過去の思い出を「掘り返す」ことで自分のこれまでの人生を振り返っていくという構成がうまくできていると感じました。
 また、グラフィックに関しても上手いなーと思いました。キツネを操作するパートでのグラフィックは、いわゆるリアル寄りのグラフィックではなく、抽象的・簡略化されたグラフィック。
 そしてキツネの旅が終わったあとに始まるジョセフを操作するパートでは、グラフィックはリアル寄りになっているという差別化がされているのが、ふたつの異なる世界をうまく差別化していました。
 あと、ラストパートも上手い仕掛けがありました。ラストでジョセフは、かつて父親が自分の名前を刻みつけてくれた木を見つけるんですが、この木にゲーム中で集めた収集アイテムの個数分の文字数だけメッセージを残すことができるんですね。同時に、エンディングではおそらくほかのプレイヤーがクリア時にこの木に残したメッセージが表示されるという仕掛けがあります。
 こういう仕掛け、どっかで見たと思ったらアレだ、「風ノ旅ビト」だわとか思ってたら案の定本作は風ノ旅ビトに影響を受けて制作されたゲームのようですね。
 これもまた無料配布で手に入れてたゲームだったんですが、おそらく無料配布でなければ自分から探すタイプのゲームではないので、無料配布されていなかったら出くわさなかったでしょう。
 こういうふうに無料配布されてるゲームをとりあえず入手しておくと思わぬ出会いがあるのでなかなか楽しいです。もう今の段階でEpic Gamesのライブラリにはとんでもない数のゲームを抱えてるのでもう一生ゲームには困らない気がします……。
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東方新刊レビュー「MARISA SPARK」

2022-05-20 23:06:03 | 同人誌感想
※この日記は5月25日に書かれていますが気にしないように。刻が未来に進むと誰が決めたんだ。ターンAターン。
 
・MARISA SPARK(ストカメ)
 ストカメさんの総集編も本作でもう5冊目となりました。シリアスな作品も多いサークルさんですが、今回はギャグ作品だけを集めた総集編となっています。
 収録作品は全8作+描き下ろし。
 それでは収録作品ごとに感想を書いていきましょう。
・魔法使いになりました。
 魔理沙が種族魔法使いになる展開はいわゆるシリアス系金髪の子かわいそう案件の代表的なものですが、本作はギャグ一本で駆け抜ける作品。魔理沙はこういうのも似合います。そして安定の爆発オチ。個人的には☆☆サングラスの浮かれポンチモードが好き。
・こちら紅魔館爆破対策本部
 もはや東方二次創作においては爆発しないほうが違和感を覚える存在となってしまった紅魔館。というかこうして見ると紅魔館周りには危険物多すぎなので、もはや爆発しないほうがおかしいと言えるでしょう。そしてラストは安定の爆発オチ。様式美ですね。あと等身低めのスカーレット姉妹がとってもラブリー。
・キッドナップパチュリー
 魔理沙とアリスとパチュリーが魔法の実験をしているという段階でろくなことにならないのはコーラを飲んだらゲップが出るくらい確実。そしてなんか知らんがパチュリーが誘拐されてしまった!
 残された魔理沙とアリスしsて小悪魔はなんか往年のバラエティ番組を思わせるアスレチックコースをしていきます。こういうの突飛な展開ほんと似合うなあ三魔女。 ショートカット美人な小悪魔のお姉ちゃん好き。
・IZAYOIスクランブル
 咲夜さん、まさかの銀時計紛失! 容疑者霧雨魔理沙!
 咲マリは東方におけるカップリングの中でも特に好きなカップリングのひとつなんですが、本作では咲夜さんがお姉ちゃんしておりとても良い。フル装備魔理沙で昔懐かしのドラクエ4コマの呪いの装備フル装備勇者を思い出しました。おまけ漫画のKIRISAMEスクランブルでは霖之助の朴念仁っぽりが遺憾なく発揮されておりとても良い。
・盆栽つくりばなし
 三魔女が紅魔館にいる時点でなにも起こらないはずはなく。咲夜さんの大切な盆栽を壊してしまった三魔女による盆栽大会が今始まる! 結論から言うとビ○ランテが出てこなかっただけマシだったと思います。あと小悪魔かわいそう。
・人形小噺
 収録作の中で唯一ギャグ作品ではないお話。濃厚なマリアリありがとうございます!! ありがとうございます!!
・日焼けサロンHAKUREIの謎を追え
 変わり果てた霊夢の姿に絶句してしまった……。個人的には日焼けした美鈴はアリだと思います。あと日焼けしたチルノがなんか世紀末な感じになってますが、東方二次創作においては北斗の拳ネタはもはや鉄板と言える展開なので……。
・幻想郷の夜明け
 「スパーク元年」で「超悪魔新世紀元年」を思い出した人はどれくらいいるんだろうか……。
・MARISA SPARK
 描き下ろし。やはり魔理沙は浮かれポンチしてるのが似合います。そして速攻で出動する博麗の巫女にレイマリを感じます。
 
 今日はここまで。
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塚口サンサン劇場「ポゼッサー」見てきました!

2022-05-19 23:50:35 | 映画感想
 サンサン劇場では、現在いつものポスターが掲示してある階段が工事中で、反対側の階段から地下に入るルートとなっていました。
 そのため、いつもの見慣れた光景が左右反転しておりなんだか鏡面世界に迷い込んだみたいな気分で地下に降りていきました。
 さて、そんな不安定な気分で見に行ったのは、さらに不安定になりそうな作品「ポゼッサー」。仕事が詰まってますが今日までだったので、駆け込みで見てきました。
 
 
 もうこのポスターの時点で不安定になる! 不安定になる!
 人が映画に求めるものはさまざまですが、世の中にはイヤ~な気分になりたくて映画を見るという人種がいるのです。ヘンタイジャナイヨ?
 加えて本作、みんな大好き「裸のランチ」や「ヴィデオドローム」の監督であるデヴィッド・クローネンバーグ監督の実子であるブランドン・クローネンバーグ監督の作品ということで以前から注目していた作品でもあります。
 劇場に足を踏み入れると、なんかもう上映前から不安感を煽るような重低音が場内に鳴り響いており嫌が応にも期待が高まります。なんの期待だよ。
 さて感想なんですが、いやーもう最高にイヤ~な気分になれました。
 本作はR-18指定なので、もう冒頭から生々しい血ィドバドバの殺戮シーンが繰り広げられるんですが、いわゆるスプラッターな映像ではなく、なんというか脳の奥底に映像を塗り込めようとするかのような見せ方で、ああ~これクローネンバーグ監督の作品で見るやつ~!!と内心大はしゃぎでした。
 実際冒頭から続く殺戮シーンは、主人公であるタシャのフラッシュバックとして執拗に繰り返されます。フラッシュバックだけでなく、タシャは作中で実際に必要以上に残酷な手段でターゲットを殺害します。この辺で、視聴者はタシャが狂気に歪められつつあるのではなく、最初から狂気をはらんでいたことを察するわけですよイヤですねえこういうの大好き。
 そして本作でいちばんイヤ~だった(=良かった)シーンは、タシャがターゲットであるテイトの意識に入り込むシーン。
 そもそも映画というものの魅力のひとつは「現実では見えないものを映像として視覚化すること」だと思ってるんですが、このシーンは本当に不気味かつ生理的嫌悪感を催す映像で最高。
 このシーンはもうまさに人格が溶け出して他人の意識の中に塗り込められていく様子そのもので、これを映像として作り上げられるブランドン監督の脳内が心配になるレベル。
 本作ではタシャの意識とテイトの意識が入り混じり、混濁していく様子がフラッシュバックを多用した映像で表現されており、幻惑的な内容となっています。
 幻惑されると言えば、そもそも本作では「個人」や「自意識」といった自他境界線を意図的に曖昧に描いていると感じました。冒頭の事件にてタシャが意識を乗っ取った女性コンパニオン・ホリーは、他の従業員と同じ服を着て、他の従業員と同じように並んでバスに乗って出勤しています。また、テイトも同じように職場ではほかの職員と同じ作業着を着て、工業製品のように並んで単純作業を続けるだけ。彼らを識別するのは、首から下げた身分証だけ。そしてタシャとテイトも、だんだんとどちらの意識で行動しているのかが曖昧になっていき、その殺意すらもどちらのものかわからないという異常な状況に陥っていきます。
 クローネンバーグ作品には、常に現実や常識といった普段揺るがないとされているものをいとも簡単に崩壊させるという世界観がある気がしますが、本作もまた「自分」という一見しっかりほかと隔てられているはずのものの境界線を焼き溶かした作品と言えるでしょう。
 この辺、P・K・ディックみを感じてとても良い。
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座りっぱなしがなかなかつらい……

2022-05-18 23:24:52 | ゲームな話
 今回も今回とて締切が迫ってきてから焦って仕事を進めてるわけですが、長時間座ってるとやはり腰へのダメージが蓄積してしまいます。
 座椅子を購入したことでかなり改善されては来たんですが、やはり辛いものは辛い。
 安めの座椅子だったので、そろそろクッションが潰れてきたってのもあるでしょう。なのでクッション追加するなり座椅子を買い替えるなりしようと思います。長時間座りっぱなしはどうしても避けられないしなあ……。
 そもそもそんなに長時間座りっぱなしで仕事しなくちゃいけないような状況に追い込まれないようにしろって話なんですよねわかってる……。
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「RIVER BOND」実績コンプしました!

2022-05-17 23:12:12 | ゲームな話
 先日日記に書いた「RIVER BOND」実績コンプしました!
 これがEpic Gamesでの初実績全コンプとなります。
 ゲームの難易度は全体的にヌルゲーで、まあマルチプレイを楽しむ方向性のゲームって感じでしたね。
 ボクセルアートで構築されたステージではさまざまなものが壊せるので、もっと派手に色んなものを破壊できる爆発系の武器とかあったら楽しかったんじゃないでしょうか。
 全体的のカジュアルなゲームで、やりこみ要素も控えめ。スキンはまだ全部集まってないようですが、まあ実績をコンプできたのでこの辺で十分かな。
 Epic Gamesでは実はまだ一度もゲームを買ったことがなく、持ってるゲームは全部無料配布されてたものなんですが、けっこう色んなゲームを楽しめてます。
 場合によってはsteamの方でずーっとウィッシュリストに入れっぱなしだったゲームが無料で手に入ったりすることもあるのでなかなかお得。セールで安くなってたりすると買うだけ買って数年積むとかもよくある話ですが、これからはEpic Gamesの方で無料配布されるのを待ったほうがお得な気がします。
 ちょっと気になるのは、実績が未実装のゲームに実績が実装された場合、それまでのプレイ内容が実績に反映されるのかどうかということ。ちなみにsteamの方では、いくつか実績未実装のゲームにあとから実績が実装されたことがありましたが、その場合はそれまでのプレイ内容は反映されない模様。わたくしどこに出しても恥ずかしくない実績厨なので、実績コンプのためにもう1回やり直しましたとも。
 ちなみに、最初から実績が実装されておりアップデートによって実績が追加された場合は、プレイ内容は反映される模様。つまり、実績が追加される前にあとから追加された実績の解除条件を満たしていれば、もう一度追加された実績の解除条件を満たさなくても実績が解除されます。
 実績に関してはゲームのやりこみ具合がわかりやすいというのと、自分がプレイしてきたゲームの記録が残るという点でゲームをプレイするけっこうなモチベーションになります。そういや東方も弾幕アマノジャクからゲーム内実績が実装されたなあ。
 全実績を解除してないゲームは山ほどあるので、まあ気長にプレイしていこうと思います。寿命が700年くらいほしい。
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「RIVER BOND」プレイしてます。

2022-05-16 23:00:30 | ゲームな話
 もろもろの作業の息抜きにあくまで息抜きにゲームをしてます。信じて。
 現在プレイしているのは、毎週無料でゲームを配布しており積みゲー生産装置と化しているEpic Gamesのゲームのひとつ「RIVER BOND」。
 Epic Gamesのゲームは大量に抱えてるんですが、実績が搭載されたものからプレイしてます。積んでるゲームの本数は聞くな。
 さて、本作はminecraftを思わせる、いわゆるボクセルアートのクォータービューACT。
 宝箱からスキンや武器を手に入れつつ、各ステージに設定されているクエストをこなしてステージの最後に待ち構えるボスを倒せばクリアといいうオーソドックスなゲームです。
 武器は剣や銃、バットやフライ返しなどなどさまざま。スキンもさまざまでほかのゲームのキャラのスキンもあるようす。
 ボクセルアートで構成されたステージは森や砂漠、図書館などバラエティ豊かでプレイしてて楽しいです。敵やスキンのデザインも豊富でよい。
 ただ、まあもう少し要素が多くてもいいかなー難易度が高めでもいいかなーと思いました。デスペナなしコンティニュー制限なし、死んでも敵の体力は減ったままという仕様なのでゲーム自体は非常にヌルゲー。
 また武器の種類は多いものの実質的に剣、銃、槍、棍棒、両手武器の5カテゴリで見た目が違うだけで性能差があるものはあまりなし。
 なのでまあ小粒なゲームなので、画面が血しぶきで染まるようなゲームとか瞬きした瞬間に死んでいるようなゲームばっかしてるあいだの箸休めにはいいんじゃないでしょうかね。
 わたくし性根がみみっちいので、Epic Gamesで無料配布されてるゲームはジャンルによらず全部入手してるんですが、しばしば自分から買わないような種類のゲームと出くわすこともあるのでけっこう楽しい気もします。
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うーん終わらない……

2022-05-15 23:21:06 | それさえも平穏な日々
 いやーもうシン・ウルトラマンの感想と大熱波10年前webイベントの感想と大量の仕事の締切が重なって大変なことになってます。まあ仕事に関しては遊びほーけてた自分が全面的に悪いんですけどね……。
 しかしまあシン・ウルトラマンの感想は流石に当日のうちにまとまるものじゃないです。というかそんなことはシンエヴァのときに散々わからされたことじゃねーか!!
 というわけでシン・ウルトラマンの感想と大熱波イベントの感想はもう少しお待ち下さい……。
 あと仕事もかなりやばめの状況ですというかここ最近締切に追われてないときがあんまりない気がする。はやく心に余裕(ヒマ)のある生物になりたーい。
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2022年大熱波記念日だ!

2022-05-14 22:23:39 | ゲームな話
※この日記は28日に書かれていますが気にしない方向で。刻が未来に進むと誰が決めたのか。ターンAターン。
 
 というわけで今頃になってようやく大熱波記念日の日記を書いていきます。まあ折しも東京で開催されているバロック展の最終日だそうなので妥当なタイミングだとも言えますね。言えませんね。すいませんほんと。
 
 さて気を取り直して大熱波記念日の感想です。
 今回は昨今の情勢を鑑みてお外でのイベントはお預けとなりましたが、有志の方によってwebイベントが開催されました。
 折しも今年は本番である2032年の大熱波まであと10年という記念すべき年。なのでこうして特別なイベントを開催してくださったことには感謝してもしきれません。
 準備もtwitter上で参加者の募集をはじめBGMやイベントタイトルの募集も行われており、イベントタイトルは「バ口ックWEBオンリー『GreatHeat-10』」に決定!
 そしてサークル参加者は各々参加表明カードを作成してました。今回我が個人サークル「人形の城」の参加表明カードはこんな感じでした。
 
 
 うーん地味。まあいつものことですが。
 webイベントの方は、予め登録しておいたアバターで会場を自由に歩きまわるというもの。
 アバターはデフォルトで用意されているものもありましたが、参加者の中には自分でドットを打ってオリジナルのアバターを作っているツワモノも。
 さらには店舗画像も自作しているバロッカーさんがいたりして驚きました。
 大熱波記念日にはふだんどこに隠れてたんだよってくらいのバロッカーさんがそこらじゅうから湧いてきてすわ啓蟄か?と思うほどなんですが、それらのバロッカーさんの手掛ける作品がこれまたジャンル豊富で驚かされます。
 イラストやマンガ、小説はもちろんのこと、アクセサリーやらカクテルやら、そしてドット絵までとまあどんだけ技能を持ってる人たちがいるんだよ。なんでみんな当たり前みたいにドット打てるの?
 当日の記念写真はこんな感じ。
 
 
 当日は「グリロタイム」なる時間が設けられており、配布されたアバターでみんなでグリロになってました。
 撮影会場である最下層にはグリロの集団が形成されており完全に地獄絵図。
 そして誰が言うまでもなくグリロが整列し始めてバロッカーの絆を感じました。すげー絵面だなこれ。
 店舗の方では、イラストやマンガに加えネップリなどが頒布されており、コミケのバロック島以上のサークルさんが集まってて賑やかでした。
 わたくし人形使いはwebイベントというものが初めてだったので登録から何からわからないことだらけで大変でしたが、こういう形でバロッカーさんとの交流ができたのは今までにない経験で楽しかったですね。
 なにより、こういうご時世で同人イベントそのものの開催が難しくなっている状況下で、こうしてオンリーイベントが開催されたのがなによりも喜ばしい。というかバロックオンリーイベントへの参加って今回が初めてですよ。
 繰り返しになりますが、本番まであと10年という節目の年にこのようなイベントが開催されたことは本当に嬉しいです。
 思えばバロック界隈も、上級天使の本名公開事件、20322501は日付じゃなかった事件、バロック島壁配置事件などさまざまな事件に見舞われてきましたが、今年は初のwebオンリーイベント開催という記念すべき出来事がバロックの歴史に刻まれました。
 10年前でこれなので、本番ではどんな爆弾が投下されるか今から楽しみです。
 それではみなさん、本番まであと10年、変わらず歪んでいきましょう!
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TOHOシネマズ梅田「シン・ウルトラマン」見てきました!

2022-05-13 23:26:01 | 映画感想
 いよいよこの時が来ました。
 というわけで、間違いなく2022年最大の話題作「シン・ウルトラマン」、ついに公開!
 「シン・エヴァンゲリオン」と同じく公開日に見てきました。
 朝イチではなく夕方からの回、平日で雨も降ってたことから客席は満席ではありませんでしたがなかなかの盛況でした。
 やはりというかなんというか売店は行列ができていたのでチケットを買う前にパンフレットを入手。
 そしてシートにつき、いよいよ上映開始。
 もちろんネタバレ全開の感想を書いていきますので、ネタバレ開始ゾーンを設けます。
 ネタバレなしの結論から言うといやー面白かった!
 お約束とサプライズの配合バランスが非常に良く、ウルトラマン作品としてはもちろんのこと、空想特撮映画として素直に楽しく面白い作品でした。
 ネタバレなしの感想を一言で言うなら、シン・ゴジラが「誰も見たことがないゴジラ」なら、シン・ウルトラマンは「誰もが見たことがあるウルトラマン」といったところでしょうか。
 それでは以下からはネタバレ全開感想開始!……のハズでしたが、初見感想を書き終わらないままだいぶ時間が経ってて(※この日記を書いているのは5月25日)もうすでに当たり前にネタバレが流れてきてるのでネタバレ反転はなしでいきます。
 
 
 この令和の世に制作された映画で、スクリーンにデカデカと映し出される「東方映画作品」の文字。これを見た時点でなんかサブリミナル的ななんとかで意識が強制的に昭和に引きずり込まれるのを感じます。
 あーもうタイトル段階からマーブリングのぐにゃあああ~でウルトラQじゃねーか!と思わせといて「シン・ゴジラ」のタイトルがドーン! と思いきや「空想特撮映画シン・ウルトラマン」のタイトルがドドーン!!
 そして本編開始……って早い早い早い早い展開が早い!! 開始1分で巨大不明生物出現! 「ゴメス」と命名! 自衛隊が駆除! 巨大不明生物第2号「マンモスフラワー」出現! 炭酸ガスと火炎放射で駆除! 巨大不明生物第3号「ペギラ」出現! 東京氷河期! 大パニック! 女性生物学者が弱点を発見して駆除! 巨大不明生物を「禍威獣(カイジュウ)」と命名! 敵性大型生物第4号・飛翔禍威獣「ラルゲユウス」出現! 逃げられた! 防災庁内に禍威獣特設対策室・通称「禍特対(カトクタイ)」設置! 敵性大型生物第5号・溶解禍威獣「カイゲル」出現! 自衛隊と連携して駆除! 敵性大型生物第6号・地底禍威獣「パゴス」出現! 禍特対の指揮により駆除! ――そして、現在。
 ここまで開始1分でぶっ込んできますバカじゃないの? 「――そして、現在。」じゃあないんだよこの開始1分の情報量でテレビドラマ5本くらい作れるわ。
 と言った感じで始まりましたシン・ウルトラマン。なんかもうのっけから「あーこれガチの人が作ったやつだ……」とボーゼンとなるほかない。まあガチ中のガチの人が作ってるからなあこれ……。
 ウルトラマンのファーストバトルの相手となるのは、禍威獣第7号ネロンガ。透明化し電気を吸収するネロンガに苦戦する自衛隊と禍特対。しかもそこには逃げ遅れた子供が!
 もうここからの流れは皆さん知っての通りの流れであるせいか、お約束の「ヘッヘッヘシンパイスルコトハナイ」は省略。というか本作、日本人なら本編を見てなくても大体の設定を知っている「ウルトラマン」という作品を下敷きにしているからこそできる大胆な省略で、ジェットコースター的テンポで最初から最後まで突っ走ります。
 ハヤタ隊員ポジションである神永が子供をかばって死亡したところにウルトラマンが融合して……というのはもうウルトラマンにおける大前提の設定なので、そこにいちいち尺は取りません。しかし明らかにそうであることは行間からわかるようになっており、そのへんの手腕はもうさすがの一言。
 そして予告映像でもあったウルトラマン初登場のシーン。この異物感よ!
 たしかに人型で、暴れまわる禍威獣とは異なり行動に明らかな知性を感じさせるものの、反動や慣性を感じさせない空中機動や、どんな生物のそれとも異なる体表の質感などなど、巨大な存在同士のアクションはもとより、ウルトラマンという存在の圧倒的異物感を見せつけるファーストバトルでした。
 明らかにウルトラマンの動作を意図的に非人間的にしてるよなこのバトル。特に棒立ちの状態からスペシウム光線の構えに入るときとか妙に機械的な感じだし、飛び方も重量を感じさせないいかにも重力を偏向させて移動している感があります。
 対するネロンガがいかにも怪獣って感じの暴れ方をしているので、両者の動作は非常に対照的。であると同時に、両者がそもそも全く異なる存在であることを伺わせるファーストバトルでした。
 ゴジラの放射線流に相当する誰もが知る必殺技、スペシウム光線炸裂! ここ、明らかに初代ウルトラマンの、というか、初代ウルトラマンの時代の特撮エフェクトに寄せてるよな。
 ファーストバトル後、今回のヒロイン枠である女性分析官・浅見弘子が禍特対に合流。神永とバディを組むことになるものの、二人は噛み合わない。
 ここ……というか本作における人間としての神永は早々に死亡し、以降の神永は「ウルトラマンと融合した人間」というではなく「人間の姿をした外星人」というキャラになっています。そのため、浅見とのバディ関係は必然的に人間と人間でない存在の関係ということになりますそういうの大好き!!!!
 この神永の「人間の姿をしてるけど明らかに中身は人間じゃない」という存在の存在感、本作では非常に印象的です。なんか、いきなり脇腹を包丁でブッ刺しても眉ひとつ動かさなそう。
 また、予告や本編冒頭で、神永は色んな本を読んでいるんですが、あれって禍特対の仕事で調べ物してると思わせといて実は……なのがあまりにも構成というかダマしが上手い。
 セカンドバトル、外星人ザラブ襲来! 出現と同時に電磁波で周囲のデジタルデータ全部消すという超絶ハタ迷惑な宇宙人だ! さすが凶悪宇宙人。そういう意味で凶悪なのかよ!
 このへん、ウルトラマンと言うよりむしろウルトラQに寄せてた感じがします。なんの前触れもなくいきなり出現する異存在、見せつけられる圧倒的科学力の差、そして首脳部に接触して人間社会を支配しようとする悪いやつ。しかもザラブ星人は変装のつもりなのかなんなのか、トレンチコートに帽子という由緒正しい不審者の出で立ち。まあどれもなんら新奇性のない展開といえばそれまでですがこういうのが好きな人(つまり俺)にはもうたまらん。
 よくフィクションに対して新奇性だけしか見えてなくて、少しでも他の作品との類似点があったらパクリだなんだと騒ぎ出すXXXX(好きな罵倒語を入れてね!)がいますが、王道展開中の王道をこれだけのクオリティでお出しされたらそりゃもう我々オタクとしては両手を上げて喝采する以外できることはないわけですよ。
 ザラブ星人の登場自体はトレーラーやニュースで明かされてましたが、改めてそのデザインを見るとまさに異形そのものといった趣でSUKI。なんだよその焼き芋を包んだあとのアルミホイルみたいな体は。
 そしてザラブ星人と言えばアレなわけですが、いやーまさかこの作品のこのノリではさすがに出ないだろうと思ってたら出てきたじゃねーかにせウルトラマン!!
 確かにザラブ星人といえばにせウルトラマンではあるものの、だからこそこの展開は完全に予想外でした。トレーラーなどでもきっちり情報統制されてましたし、なにより上映初日のネタバレゼロの状態で見たのでふっとばされました。
 ……と同時に、このあたりからようやく本作のノリがシン・ゴジラとは違う方向性であるということが分かってきました。シン・ゴジラは取り扱っている題材が題材であることもあって、あくまでシリアスなSFかつポリティカル・フィクションであったのに対し、シン・ウルトラマンの方はシン。ゴジラと同じ「空想特撮映画」ではあるものの、「娯楽」の側面がかなり前面に出ている作品だと感じました。言い方を変えるなら、今回のシン・ウルトラマンは「いつものウルトラマン」でした。
 この記事の冒頭に上げた、シン・ゴジラが「誰も見たことがないゴジラ」なら、シン・ウルトラマンは「誰もが見たことがあるウルトラマン」という一言感想はそのへんの印象から来たものです。
 この辺からもう展開はみんなが待っていたお約束の釣瓶打ち。本物ウルトラマンVSにせウルトラマンの格闘戦、正体を表すザラブ星人、重力を感じさせない空中戦、困ったら回る、そして八つ裂き光輪でザラブ星人真っ二つ!
 このへんはもう完全に「ウルトラマンの新作」ではなく「初代ウルトラマン令和リメイク版」といった感じでしたね。というか本作、全体的に「初代ウルトラマンの美味しいところを厳選して令和の技術で調理した」という作品でした。
 そして次に来るお約束は、ウルトラマン、というか特撮ヒーローの大切なお約束のひとつ「正体バレ」。そのきっかけとなるのが大量に投稿された無断撮影動画というのが実に現代的。このへんはシン・ゴジラでも同じような描写がありましたし、SNSや動画配信は新しい「現代」のアイコンとなったんだなあと感じます。
 一難去ってまた一難。次に襲い来るお約束は……まさかまさかの巨大フジ隊員ならぬ浅見弘子!!
 今まで前情報ゼロで映画本編を見て愕然となったサプライズはたくさんありますが、これはさすがに予想外中の予想外でひっくり返りました。いや確かにメフィラスが出るんだったらこのネタは必須だけどさあ……。こんなの誰が予想できるんだよ劇場で腰抜かしたわ。
 そしてサラリーマンの神聖なる儀式である名刺交換とともに登場! 悪質宇宙人メフィラス星人!
 ザラブ星人とは違ってこちらは最初は人間の姿に擬態してるんですが、山本耕史氏演じる人間モードメフィラスのこの胡散臭いこと。もう頭の天辺からつま先まで胡散臭さの煮こごりさらには名刺には「全権特命大使メフィラス」と来たもんだ。こんな胡散臭い名刺喪黒福造しか持ってないぞ。
 いやーしかしこのメフィラスほんといいキャラしてるんだよなあ。twitterの反応とか見てるともう完全に主役であるウルトラマン=神永を差し置いて人気キャラになってるし。
 人間の姿をしてても明らかな異物感のある神永に対して、メフィラスは事あるごとにことわざを披露するし慇懃な態度を崩さないし、あろうことか居酒屋に行って「大将、おあいそ」とか言ってるしと、挙句の果てには「割り勘でいいか? ウルトラマン」とか言ってるしで一見宇宙人には見えない……ところが逆説的にウルトラマンとはまた違う方向性の異物感があって最高にキャラが立ってます。もうここまでやるなら「卑怯もラッキョウもあるものか!」までやってくれても観客は納得したと思うよ庵野監督……。
 本作のメフィラス星人がもう本当にメフィラスで最高。直接的な武力行使には至らず、終始慇懃な態度を崩さない。そして地球への来訪目的が「生物兵器へと転用可能な『資源』である人類の一括管理」という、ああ~上位存在特有の上から目線~~~!!!! とわたくし劇場で身悶えしておりました。
 この辺が、子供一人を助けるために自分の命をなげうった神永という人類の一個人の行動に大きな影響を受けたウルトラマンとの対比になってて実に良かった。「地球全土に文明社会を築いている人類は、宇宙全体から見れば未熟で原始的な生物でしかない」というのはこれまたSFのお約束のひとつですが、これまた今まで無数の作品で取り上げられてきたテーマを、ウルトラマンとメフィラスの考え方やキャラ造形の違いという形で鮮やかに対比させているのが見事というほかありません。
 そして最終的に正体を表し、ウルトラマンとの直接対決に入るメフィラス。両者一歩も譲らない激しい戦いの最中、ウルトラマンの背後にもう一人の光の巨人の姿が……!?
 これまた初代ウルトラマンのとおり、もうひとりの光の巨人の姿を認めたメフィラスは戦いを中止。そのまま逃げ去ってしまいます。もう一人の光の巨人はゾフィー。
 ……のハズなんですが、ウルトラマンは明らかに彼のことを「ゾーフィ」と発音しています。聞き間違いか?と思ったんですが……。これについては後述。
 光の星から地球に来訪したもう一人のウルトラマンであるゾーフィは、ウルトラマンを「リピア」という本名で呼びます。これは本作でのオリジナル設定でしょうかね。これについても後述。
 ゾーフィが言うには、ウルトラマンが光の星で禁じられていた地球人類との融合を行ったことで、宇宙どころかマルチバース全体の知的存在に地球人類が生物兵器として転用可能であることを知られてしまったとのこと。そのため、地球はこの時点で廃棄処分となるとゾーフィは告げます。この辺、ウルトラマンことリピアが「みんなのヒーロー」たるウルトラマンなら、ゾーフィは「冷徹なる裁定者」たるウルトラマンとしての側面を担っていると言えるでしょう。
 地球を廃棄処分することは過ちだと答えるウルトラマンに対してゾーフィは裁定を覆すことなく、天体制圧用最終兵器ゼットンを起動!
 いやいやいやなんでゾフィーがそんなもん持ってきてるの!? と劇場では大混乱でしたが、後で調べてみるとどうもこれ、ゾフィーの情報が児童誌に誤って「宇宙恐竜ゼットンを操る宇宙人ゾーフィ」と記載されてたのが元ネタなんだそうですね。そんなネタわかるか!!!!
 徹頭徹尾ウルトラマンのガチオタが作ってるんだなあこれ……。
 あと、今回のウルトラマンの本名である「リピア」についてもあとから調べてみましたが、こちらはpixiv百科事典によればリピアとはヒメイワダレソウの別名で、「繁殖力が非常に強く、既存の生態系に極めて重大な悪影響を及ぼす重点対策外来種とされる一方、その生命力から雑草避けにもなるグランドカバーで庭の守護者という二面性を持つ」とのこと。あーもうガチオタはすーぐそういうことする~!!!
 本作におけるゼットンは小さなカプセル状の物体から徐々にその巨軀を構成していくというシステム。ウルトラマンシリーズでは、同じ名前の怪獣がリデザインされて登場することは別段珍しくはありませんが、今回のゼットンは設定からデザインから今までのゼットンとは大きくかけ離れているものの、やはり見ればひと目でゼットンだと分かるこのデザイン! そしてこの見ただけでわかるやべーやつ感!  今までゼットンのデザインも色々出てきましたが、このデザイン一番好きかも。
 今回のゼットンは起動してから時間をかけてその体を構成していくんですが、少しずつ体ができていくに従ってだんだんゼットンっぽくなっていき、あの特徴的な「ピポポポポ……」という電子音が聞こえてきたときは脊髄反射でテンションが上ってきました。
 そして体が完成したと思ったら「ゼット~ン……ゼット~ン……」って、この令和の世に「自分の名前が鳴き声の怪獣」!!!? 嘘だろ承太郎!!? 
 シン・ウルトラマン、エキサイトポイントは無数にあるわけですが、いちばんエキサイトしたのはここかもしれません……令和どころか平成にもなかなかいなかっただろ自分の名前が鳴き声の怪獣って……。
 完成したゼットンは、彼の代名詞でもある1兆度の火球で地球どころか太陽系をふっとばそうとします! まあ天の川銀河もろとも吹っ飛ばせるブツを持ってるネコ型ロボットよりマシか……。
 とはいえ地球が大ピンチなのに変わりはありません。危険を承知で飛び立ったウルトラマンも、一切の攻撃が効かないゼットンの前に歯が立たず敗北してしまいます。
 絶望に打ちひしがれる禍特対、そして首脳陣。
 彼らの出した結論は、このまま何もせずに静かに終焉を受け入れること。
 当然、民間には情報統制が敷かれ、何も知らない市井の人々はいつもと同じ日常を過ごしていきます。
 もうね、よりにもよってこの局面で映し出される「(見た目だけは)平和な日常」のなんとグロテスクなことか。
 今の今まで科特隊とウルトラマンに向けられていたカメラがこの段階ではじめてそれ以外の市井の人々に向けられるんですが、それがよりにもよってこのタイミングとか……。
 シン・ゴジラでいったんゴジラが海に帰ったあとのシーンでも思ったんですが、こうまであっさりと今までの事件、そして誰も知らないとは言え現在進行系の事件を覆い隠してしまう「日常」。
 現実でも、誰もが知る有名人の訃報が世間を騒がせてもそれはいっときのことで、1週間もすれば別の話題でニュースが盛り上がってるなんてことも珍しくはありません。
 「怪獣」という非日常の極みのような存在を主題とするこれらの作品で描かれている「日常」こそ、それらの非日常を覆い隠してしまう怪獣以上の怪物のように思えてきます。
 そんな中発見される、禍特対本部に残された神永のメッセージ。
 それは、ベーターシステムの基礎原理とスペシウム133のデータを翻訳したもの。禍特対はkロエを元にゼットン攻略の糸口を掴みます。
 これよこれ。ゼットン出現から完全にウルトラマンに頼るしかない状況から、人類の最大の武器である「知恵」を振るう展開。**シン・ゴジラ、そして個人的にもっとも好きな怪獣映画である「ガメラ2レギオン襲来」でもあったこの展開よ!
 このあたりの展開、ある意味では本作最大の人類による戦闘シーンとも言えるでしょう。
 そして禍特対の面々は、見事ゼットンの攻略法を見つけ出します。それは「ウルトラマンが変身後にもう一度ベーターカプセルを起動することで1ミリ秒だけ発生する、この世界と隔絶した異空間へのゲートにゼットンを押し込む」というもの。しかしその代償として、ウルトラマンは発生した異空間に飲み込まれてしまう。
 班長は神永を犠牲にはできないと即刻その案を却下しますが、神永は反対を押し切りゼットンとの最後の戦いに赴きます。
 ラストの辺の神永と浅見のシーン。ここ、凡百な映画なら……というか凡百な邦画ならキスシーンにするところだったのでけっこうヒヤヒヤしながら見てました。本作はシン・ゴジラに比べて人間個々人にカメラが向いていることが多く、特に神永……というかウルトラマンと浅見という2者間の関係性に大きく比重を置いた作りになっています。しかもこのコンビは男女なので、いわゆる悪い意味での「人間ドラマ」が展開するんじゃないかと思ってましたが、最後まで彼らの関係は徹頭徹尾「相棒」「仲間」の位置を堅持してくれてたのは本当にありがたい。
 そしてウルトラマン、最後の変身! そして満を持して、まさに満を持してのぐんぐんカット! しかも赤バックに三段ズームの初代ウルトラマン完全再現!!! もーガチオタはすーぐこういう事する!!! もう大好き!!!!!
 そういや今まで変身するときにお約束のこれがなかったなーと思ってたらこれですよ。隠してたんですねえ……。
 そしていよいよラストバトル! ウルトラマンお約束の「とりあえず回っとけばなんとかなる」! ゼットンと激突! 色調反転! 潰れた楕円形の事象の地平面!
 事前の予想通り、異空間に飲み込まれてしまうウルトラマン。そこへ姿を表したのはゾーフィ。異空間からウルトラマンを救い出したゾーフィは、ウルトラマンを光の星へと送還することを告げます。しかしウルトラマンはこれを拒否、神永に自身の命を託すようゾフィーに依頼します。
 このふたりのやり取り、ふたりとも人間ではないためか終始声を荒らげたり感情的になったりせず終始平坦な声の調子なんですが、ラストのやり取りでは微妙な息遣いやニュアンスで感情がうかがえるようになっているのが見事。
 本作のキャッチコピーでもある「ウルトラマン、そんなに地球人が好きになったのか」。これですよね本作のキモは。「好きに『なった』」なんですよ……。
 禍特対のメンバーに見守られながら目を覚ます神永。終幕。
 そして本作の主題歌「M八七」。これに関してはもうさんざん考察がなされているのでここでは割愛しますが、改めてパンフレットに掲載されている歌詞を見ると本当に本作を見事に表現していると言わざるをえない。
 
 
 
 ……とまあ、8,000字近く初見感想を書いてきましたがいかがだったでしょうか。
 当然のことながら、本作は1回2回見たところで楽しみきれるものではありません。というかこの日記書いてる時点でもう2回め見に行ってるしな……。
 例のメフィラス構文をはじめとして界隈を盛り上げている本作、まさにこの令和の時代に来てくれたわれらの、そしてこれからの未来を担う子供たちのウルトラマンと言える作品になったのではないでしょうか。
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バロックwebイベント「GreatHeat_10」参加します!

2022-05-12 23:02:16 | ゲームな話
 お前今日が何日か分かってる?というお叱りはごもっともなのでいじめないで。
 というわけでダラダラ作ってた参加表明カードも無事完成しましたので、改めて大熱波まであと10年記念webイベント「GreatHeat_10」に、個人サークル「人形の城」B3Fう-4で参加します。
 頒布物はboothに置いてある既刊をそっくりそのまま持っていきます。なお新作はないもよう。まあこないだの夏コミのが新刊ということでひとつ。
 いやーしかしあと10年ですよ本番まで。感慨深いものがありますよね。
 思い返せば色々ありました。突然の上級天使本名暴露事件とか京都でのオフ会とか前代未聞のバロック島壁配置事件とか。
 この辺の大事件はぜんぶブログに書いてるので、新刊代わりにほじくり返して公開しようかな。
 さておき、twitterを見てるとこの機会にとばかりにいつもどおり野に山に潜んでいるバロッカーさんたちが湧き出てきてたいへん面白い。この調子でぜひともコミケにも参加していただきたい。
 いやしかし、わたくしもバロックで活動してて長いんですが、webイベント参加は初めて。どうなることやら。
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