今月はもう見たい映画が多すぎて1日1本のペースじゃ休日が足りないので今日も2本見てきました!
今回は公開間もないのでネタバレ反転しておきます。
↓以下、ネタバレ感想スタート!
まず「パシフィック・リム・アップライジング」ですが……うーん……うーん。
いや確かにすげー面白かったんですよ。
ただ……今回から登場のキャラが立ってないんだよ!
主人公であるジェイクとかつての相棒ネイトやヒロインポジションのアマーラはまあまあともかくとして、それ以外のキャラ、特に本来一番カメラを向けられるべき他のイエーガーのパイロットがもう完全にモブでしかなかったのが残念で。
前作ではメインキャラではなかったものの、クリムゾン・タイフーンのタン3兄弟、チェルノ・アルファのカイダノフスキー夫妻も出番は決して多くはなかったものの強烈にキャラが立ってたのと比べると、キャラ立ちははっきり言ってぜんぜんだったと言わざるを得ません。
特にアマーラとヴィクトリアなんかはもっと絡みがあると思いきやそうでもなかったのが惜しい。
キャラを増やし過ぎて一人ひとりに割く尺がなくなったのかな……。
キャラ立ちと言えばイエーガーもそうなんだよ。
戦闘タイプによる差別化はされてるんだけど、やはりクリムゾン・タイフーンの三本腕みたいな強烈な印象がない。
あとKAIJUもなんだよな。
改めて思い返すと、今回イエーガーVSKAIJUの戦闘って終盤だけなんだよなあ。
しかもラストの合体怪獣になるまえのそれぞれのKAIJUも、見た目は個性的だった割にはその個性を活かした戦闘をする前に合体しちゃった感じ。
戦闘シーン自体は良かったものの、前作のロケットパンチやタンカーバットみたいな「強烈に印象に残るアタック」がないんだよ!
対して前作からの続投のキャラであるハーマン・ゴッドリーブ博士のキャラの立ち具合はもう完璧と言っていいレベル。
今回なんとKAIJUを送り込んできた異星人プリカーサーに精神を乗っ取られてしまったニュートン・ガイズラー博士とのやりとりもよかったし、終盤の「『理論上は』の意味は?」「今日は……可能ということだ!」のシーンは、間違いなく本作最強の燃えシーンです。
前回からの続投キャラはマコもそうなんですが、えらくあっさり退場してしまった感じ。
今回はキャラの使い方もちょっとうまくできていない印象もありました。
主人公ジェイクのパートナーポジションは終始ネイトなのかアマーラなのかフラフラしてた印象でしたし、前作で印象的にできてたドリフトを介するパイロット二人の過去のしがらみなんかも、ジェイクのそれとアマーラのそれとはあんまり関連してないので二人のつながりが今ひとつ強く感じられませんでした。
キャラのつながりと言えばアマーラとヴィクトリアももったいなかったなあ。
キャラのつながりに関しては誰を誰とつなげるのかが中途半端な印象です。
終盤でスクラッパーに乗って助けに来るのがシャオ産業の社長だったというのも、あそここそアマーラが適役だったろうにと思います。
反面、お約束の押さえ方は非常に良かった。
大戦争終結後のお約束である人類同士の内輪もめや暗闘、イエーガー同士の氷上での戦闘、そして最終決戦、日本での大乱闘は素直にすごいと言えるものでした。
特に最終決戦、富士山をバックにイエーガー4機が立ち並ぶ姿は圧巻の一言。
そして強調したいのは、そこでの戦闘が真っ昼間だったという点。
前作やギャレゴジにも言えることなんですが、CGの負担軽減のために夜間の戦闘シーンになることが多かったんですよね。
なので迫力は充分あるものの、細部がはっきり見えないという状況がほとんどなんですね。
しかし今作の白昼の最終決戦はほんとに良かった。
僕はこの手の作品を見るときには、モノが派手にブッ壊れる様が見たいという欲求があるんですが、その点はもう100点満点であると言わせて頂きます。
もうビルをバンバンぶっ壊しながらの戦闘シーンは最高でした。
そしてここが個人的に本作のいちばん良かったシーンなんですが、KAIJU化した量産機最高にかっこいいぞおおおおおおお!!!
いやもう無人機って時点で暴走するのは確定してたわけですし、バイオ素材を使ったロボットは必ず暴走しないといけないと条例でも定められています。
そのへんのお約束は完璧。
そしてわたくしいわゆる「悪堕ちメカ」大好き系男子でして、しかもそれがバイオ系乗っ取られだともう辛抱たまらん。
ファージストレガとか最高ですよねえ……。(恍惚)
量産機暴走のシーンは比較的短かったのが残念。
ブラックゲッターばりに大量に出てきてほしかった……。
総評としては、キャラの立ち方や配置に関しては不満が大きいものの、バトルの方は満足といった感じでしょうか。
↑ネタバレ感想ここまで
次、「ヴァレリアン」の感想です。
こっちの方は別にバレが気になるような作品でもないので反転はいいか……。
わたくし同じくリュック・ベッソン監督の「フィフス・エレメント」が大好きでして、録画したビデオテープが未だに自宅にあります。
それを踏まえて今作ですが、まずやはり世界観設定やガジェットが素晴らしい。
特に冒頭の様々な姿をした宇宙人たちのバラエティ豊かなこと。
この中の1種族だけ取り上げても十分作品を作れそう。
冒頭の惑星ミュールや別次元を介したバザールなど、映像面は超一流と言ったところでしょうか。
反面、キャラとストーリーはちょっと……って感じ。
主人公であるヴァレリアンはちょっとキャラとして感情移入しにくかったですし、ストーリーもなんというか、本筋がちょっと不明瞭な上に付属要素が多いのでぼやけてしまいがちでした。
キャラも全体的にちょっと薄味で、「フィフス・エレメント」のルビー・ロットのような強烈なキャラが欲しかったですね。
ただし、今回のダンスシーンを担う変幻自在の変身キャラ・バブルはすごく良かった!
次々と姿を変えていくダンスシーンは本作のどの戦闘シーンよりもかっこよかったし、彼女は間違いなく今作でもっとも魅力的なキャラだと言えるでしょう。
もっと出番が欲しかったなあ……。
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