どんどん行きます冬コミ戦利品レビュー。
お次はバロック編だ!
・角ちゃんは静かに暮らしたい(石牡丹)
アヤセさんの待望の新刊です。手フェチの殺人鬼は出ません。
密かに好きだった学パロシリーズの流れをくむ、近くにいる人の受信してしまう角ちゃんのお話。
作中でアリスが「怪しい組織や変な宗教に狙われたりしないよう守ってあげなきゃ!」とか言ってますがそれフラグだから!
というかすでに学内にその変な宗教の親玉がいるから!
そして中身は実質角ちゃんファッションショーと化すのであった。渋谷怖い! 原宿も怖い!
個人的には甘ロリは十分アリだと思います!
あと天導先生がなかなか残念で俺によし。
そしてアヤセさん描かれるところの13号は相変わらずめんどくさいブラコンで安心しました。
彼にはこのままいつまでもめんどくさいブラコンでいてほしいです。
・冬のそなた(ツミがバツ)
タイトルですでに勝ってる感じの蒼ノさんの新刊です。
中身は漫画パートと小説パートの二部構成。
漫画パートは時期柄、年末気分を味わおうとする12号と眉間に皺がデフォの上級天使のお話。
12号のすっとぼけたキャラがなんだか新鮮。
あと物の者が除夜の鐘の代わりとか、逆に厄が溜まっていきそうなんですがいいのか。本人は喜びそうだけど。
そして小説パート、まさかの上級サンタ! しかも必要以上にノリノリだ!
メリーマルクトって何の呪文だよほんと。
そして上級サンタは外界の面々にプレゼントを配っていくわけですがその内容が着る毛布だの超長いマフラーだのでだいぶ笑いました。
しかも気に入ってるし。
角ちゃんトナカイはけしからんのでとても見てみたいですがルドルフのインパクトには勝てなかったよ……。
・Phantom Pain(神鳴)
12号と13号の離別後を描いた鳴虎さんのシリアス作品。
いわゆるサバイバーズ・ギルトがテーマなんでしょうかね。
常に弟のそばにいるのに触れ合うこともできなければ声が届くこともない13号。
それでも弟を想い続ける13号は、いつしか……。
マイバロックの中では、分離手術以降に葬儀が行われ、13号の墓があるというイメージがなぜかなかったので、そのあたりのシーンが新鮮でしたね。
バロックにおいては「罪の意識」というのは非常に重要なファクターなわけですが、12号の罪の意識が兄への想いを歪ませているのか、はたまた兄の12号への想いが歪んでいったのか。
本編を読み終わったあとで表紙と3ページ目をもういちど見直すと、また色々考えさせられます。
今日はここまで!
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