小松左京「日本沈没」読了。
これって未完だったのな。
アマチュアの、そしてしばしばプロの作品にもよくある、悲劇とか苦悩とかについてまわるとってつけた感が全くなく、とにかく生々しさが印象的だった。
あと印象的なシーンといえば、(一応)主人公・小野寺とかつての同僚・結城の再会シーンとか、ラストの渡老人と田所博士の会話か。
SFというと未来世界ばかりと思われがちですが、こういう現代世界もあります。
これはどっちかっていうと科学的設定や地震学、地質学敵見地から見るハードSFっていうより、祖国・日本という絶対的根源的よりどころの物理的(ここ重要)喪失による日本人のパラダイムシフト……というよりパラダイムロストとでも言うべきか……を描いたガジェットSFのような気がする。
あとはそうだな、このテの話ではイヤなやつとして描かれがちな政治家、政府高官なんかがそれぞれに気張ってるのが好印象だった。
また、こういう国家規模の災害って、ただ単なる自然災害ってわけじゃなく、政治的問題(政治的災害?)でもあるというのが、なるほどなあと思った。
ああ……次はニール・スティーブンスン「スノウ・クラッシュ」だ……。
これって未完だったのな。
アマチュアの、そしてしばしばプロの作品にもよくある、悲劇とか苦悩とかについてまわるとってつけた感が全くなく、とにかく生々しさが印象的だった。
あと印象的なシーンといえば、(一応)主人公・小野寺とかつての同僚・結城の再会シーンとか、ラストの渡老人と田所博士の会話か。
SFというと未来世界ばかりと思われがちですが、こういう現代世界もあります。
これはどっちかっていうと科学的設定や地震学、地質学敵見地から見るハードSFっていうより、祖国・日本という絶対的根源的よりどころの物理的(ここ重要)喪失による日本人のパラダイムシフト……というよりパラダイムロストとでも言うべきか……を描いたガジェットSFのような気がする。
あとはそうだな、このテの話ではイヤなやつとして描かれがちな政治家、政府高官なんかがそれぞれに気張ってるのが好印象だった。
また、こういう国家規模の災害って、ただ単なる自然災害ってわけじゃなく、政治的問題(政治的災害?)でもあるというのが、なるほどなあと思った。
ああ……次はニール・スティーブンスン「スノウ・クラッシュ」だ……。
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