もはや何も言うまい。どんどん感想書いていきます。
・黒蝿が幻想入り<6>(The Shooting Game Society)
初参加のコミケで手に入れたメタブラ本から幾星霜、本シリーズも終りが見えてきました。
内容以前にまず挙げなくてはいけないのが、表紙になんとメタルブラック製作者である仙波隆綱氏本人を迎えるという、間違いなく2017年どころかSTG史に残るであろう快挙というかもはや暴挙を成し遂げているという点。
作者であるのすけ氏にはもう向こう30年は表情をドヤ顔で固定していただきたい。
いやほんと、まさかこの時代に仙波史のジョン・フォードを拝めることになろうとはこの海のリハクの目を持ってしても見抜けなんだわ。
さて感想です。
幻想郷とネメシスの戦いももはや終局。多大な犠牲を払い、さらには彗星核の衝突が確定した状況下で、それでもジョンと紫は最期の戦いを挑みます。
しかし、ネメシスの本拠で彼らを待っていたのは――。
メタブラはしばしば、「演出系STGの極北」とも称され、実際後半ステージからラスボス戦、エンディングは非常に抽象的なものとなっています。
なので、この後半から終盤部分を文章化し、なおかつクロスオーバーという型に合わせるのはかなり難しかったと思います。
さらに本作の敵であるネメシスは非常に強力な敵であるのは間違いないんですが、ただ単に強い敵というだけの存在ではないので、超強いラスボスを倒してめでたし、というわけにはいきません。
実際それだと地球パカーンだしな……。
そのあたり、最終的な結末については最終巻できっちりと見せてくれると信じています。
今回はまるまるラスボス戦といった構成でしたが、「最強のパートナー」「限界まで強化を施された最終決戦仕様の機体」「片道切符の最終決戦」「これまでの仲間たちの力を借りて」という王道をすべて押さえた展開は問答無用に燃えます。
特にジョンの乗機である「ブラックフライ試作ゼロ号決戦仕様」とかはもうその字面だけで達してしまうレベル。
そして個人的に本作でもっとも印象的だったのが数字です。
すなわち、「800万」と「2万」。つまりそういうことなんですよ。
800万と2万と、そしてふたりの最終決戦。
その戦いの行き着く先は――。
今回のラストから、1巻の裏表紙イラストにつながるのもニクい。
彼らの戦いの結末、ぜひとも書ききっていただきたいです。
今日はここまで。