国際線は大阪に回せ!というわけで今日サンサン劇場で見てきたのはこれ!
1週間限定公開だったのでさっさと見に行かねば後藤隊長に「だから! 遅すぎたと言ってるんだ!」と言われてしまうところでしたがなんとか間に合いました。
劇パトはもう1も2もWVⅢも何回も見てますが映画館で上映されるとなったら条件反射で見てしまいます。なお評判がよろしくないWXⅢもわたくし人形使いは好きですよ完全にビオランテだけど……。
さて本作と言えばもうおっさんが泣いて喜ぶ「幻の空爆」のシーンですよね。
何回見ても1発のミサイル、1回の爆発もなくこの緊張感を演出してるのは今見ても本当にすごい。言うまでもありませんがこのシーンではオリジナル版とサウンドリニューアル版では音声が異なってるんですが、個人的には現役自衛官が声を担当しているというオリジナル版のほうが好きです。「Say Again」「I said Kill wyvern」たまらん。オリジナル版のこのシーンはyoutubeにあるのでこれ読んでるおっさんは1時間くらいリピートして聞こうね。
あとやはり劇パト2といえば当時ではまだ今ほど普及していなかったCGを用いたOPですよ。マスター・スレイブ方式のレイバー操縦システム、特に手を開閉するときのシリンダーの動きのフェチ具合だけで4杯イケます。
押井作品はまあどれも評価が分かれる作品ではありますが、この劇パトのパトレイバー原作のコミカルさを残しつつもあの乾いた空気感とどこか諦観が漂うあの時代の雰囲気がたまらなく好き。劇場での上映機会に恵まれないWXⅢも上映されないかなあ……。あとアヴァロンもあわよくば塚口でやらないかなあ。
また、塚口と言えば音響なわけですが、前半の拡声器越しの太田さんの怒鳴り声がキンキンに響いてて笑ってしまいました。
本作のテーマは「仮想的に引き起こされた戦争」なわけですが、奇しくも現在のロシアによるウクライナ侵攻によって「すでに我々は戦前を通り越して戦中にいる」ということを否応なく感じさせられます。「この物語はフィクションである。……が、10年後においては定かではない」というのはパトレイバーTVシリーズの決まり文句でしたが、2024年現在において改めてこの作品を見るとその先見性と「わかりやすいスペクタルではない戦争」を描いたこの作品は、見るたびにゾッとせずにはいられません。