A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

TOHOシネマズ梅田「テリファー」見てきました!

2023-05-18 23:08:17 | 映画感想
 はい、ゴールデンウィークが終わろうとも見たい映画は山ほどあるので時間があるときにどんどん見ていきます。
 今回見てきたのは、全然知らなかったけどたまたま見た予告が面白そうだったので見ることにした「テリファー」。
 本作はR-18なので全力全開でスプラッタなホラー映画。景気よく人が死ぬ映画が見たい気分だったので見に行くことに。
 ストーリーはあってなきがごとし、中身はとにかく殺人ピエロ大暴れの巻!といった方向に振り切っているのが潔し。前述の通りR-18なのでポロリもあるよ!
 ホラー映画というジャンルにおいてピエロは殺人鬼のアイコンのひとつなわけですが、本作のピエロこと「アート・オブ・クラウン」は既存のホラー映画におけるピエロ像からけっこう離れてて独特の不気味さがありました。
 まずピエロというと派手なカラーリングを想像しがちですが、本作のピエロのカラーリングは白と黒。
 そして殺人シーンに突然出現するわけではなく、物語の最初から出てきて登場人物の周囲で不審な行動を繰り返すのもまた不気味。
 何より不気味なのが、一切声を発さないという点。言葉はもとより殺人鬼ピエロにありがちな甲高い笑い声もなし。しかし表情はピエロらしく滑稽かつ大げさなものなのでそれがまた不気味。
 予告にあったように「ホラー映画界の新たなアイコン」になるかどうかはまだわかりませんが、「不気味さを突き詰めた」という点ではなかなかの高得点なんじゃないでしょうか。
 殺し方もまたエグくてgood。逆さ吊りからの股裂きから始まり、首チョンパやら死体デコレーションなどバラエティ豊かな殺し方を楽しめます。
 殺人ピエロの正体や殺人の動機などは特に明かされませんが、本作の殺人ピエロはなんというか「ホラー映画における殺人ピエロという概念そのもの」という感じで、ひとつのキャラクターというよりは舞台装置に近い気がしますね。
 作品としてはストーリー部分がないに等しいということもあってかなり荒削りですが、殺人ピエロの独自の不気味さは好きです。特に小さい自転車をキコキコ漕いだりする意味不明なピエロっぽいアクションがいい味を出してました。
コメント
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