仕事が詰まってる&積みゲーが山ほどあるのにまーた新作STGを購入してしまいました。しかしシューターにとってSTGは娯楽ではなく医療なので仕方ないね。
というわけで本日購入したのは「DRAINUS」。
敵弾を吸収できるシステムが特徴の横スクロールSTGです。
本作を知ったのはtwitterがきっかけ。STGの情報は脊髄反射でチェックしてます。
そして本日いよいよ発売ということで、にわかにTLのシューター諸氏がざわついてるのを知って動画を確認したところ神ゲーの気配がしたので購入してみたところ神ゲーでした。
みなさん、ゲームに限らず創作作品に対する「どこかで見たことがある」というコメントにどんなイメージを抱くでしょうか。
まあ当然マイナスイメージでしょう。しかしながら、この言葉は場合によっては最大の褒め言葉となることがあるのです。
まずは本作、1回目のプレイを済ませましたが、コッテコテSFデザインな敵キャラ! 多段変形するボス! 砂漠を疾走する巨大兵器! 暗黒の宇宙空間を切り裂くレーザー! 巨大戦艦! 中に入ってコア部分破壊! 大爆発とともに脱出! 自機と同等の性能を持つ量産機!
要するに全部入りです。言わば妹でメイドで幼なじみで獣人で触手!!こういうのでいいんだよこういうので。(ゴローちゃん)
前述したような要素はSTGにおけるお約束であり、さまざまな作品で取り入れられてきた要素です。では、だからといって「もう飽きた」となるか? 答えは否ッ!! 断じて否ッ!!!
前述した要素は、STGとしての第一元素(プリマ・マテリア)とも呼べるものであり、我々シューターにとってはいわばおふくろの味なわけです。
それをきっちり盛り込みつつ、さらにハイレベルな2Dドットグラフィックで仕上げた本作は、まさにシューターにとっての帰るべき家(ホーム)と呼べるものではないでしょうか。
このドットグラフィックがまたすごい。
ドット絵を1日20分見つめることで心身の健康効果が得られることは周知の事実ですが(脳内調べ)、本作ではグリグリ動くボス、砂漠の砂煙、宇宙を素根上げる爆炎などなどが見事なドットグラフィックで描かれており、見ているだけでも腹の底から気持ちの悪い笑みがこみ上げてきます。
また、個人的に上手いと思ったのがステージ間のストーリーデモ。
キャラクターを全面に押し出したタイプのSTGだとままあることなんですが、ステージ間のデモがあまりに長かったりクドかったりすると、しばしばプレイの勢いが削がれてしまいます。
しかるに本作のストーリー間のデモは、簡潔にまとめつつもストーリーの流れがわかりやすい、言わば省略の美を感じるものでした。
そして、その簡潔なストーリー間デモを補うのが、ステージに隠されているログアイテム。メニュー画面で使用することで、ストーリーデモを補完する情報が得られるという仕組みになっています。
STGではしばしば隠しアイテム収集要素がありますが、それをこうしてストーリーの補完として用いるというアイデアは非常に斬新かつ優れていると思いました。ログアイテムを使用するときにレコーダーにセットするって演出が挟まるのがまたいいんだ……。
本作で良かったと思う点はまだあります。本作ではチュートリアルがあって、基本的な操作方法やゲームシステムを教えてくれるんですが、実はそこで指導を受けていたのは主人公ではなく……というこの流れ!!
わたくし人形使いの神ゲー判定基準のひとつに「チュートリアルから『始まって』いる」というのがあるんですが、本作はまさにそれ。チュートリアルにダマしを仕込み、さらにそこから一気に本編に突入するこの流れたまらん。
steamはもうすっかりさまざまなゲーム制作者さんたちの販路となっているようでいろんなゲームが配信されてますが、こうしてtwitterで「あっいいな」と思ったゲームをすぐに買えるのって考えてみるとすごい話ですよね。
これからも面白いSTGが山ほど開発されることを祈ります。